初めてお目にかかるぜよ!ワシは、土佐の高知で創業400余年の日本酒蔵「司牡丹」の社長をしゆう竹村昭彦いうもんじゃ。ちまたで話題になっちゅうブログなるもんをワシもやっちゃろうと、今日からチャレンジしゆうがぜよ。まだロクツにパソコンも使いこなせんし、文章は土佐弁丸出しやけんど、まあ土佐の雄大な太平洋と坂本龍馬に免じて大目に見ちゃってもらえたら嬉しいきに。
ほんで、このブログは「口は幸せのもと」ゆうて、何やらよう分からんタイトルじゃが、ワシは日本酒蔵元という仕事柄、食べることと飲むことが大好きやし、長年研究も続けてきた。「旬の食とお酒のアドバイザー」という肩書きも勝手に名乗っちゅう。また、社長という仕事柄、様々な場面で「言葉」の重要性も意識し続けてきたつもりじゃ。「食べるもん」と「飲むもん」、それと「言葉」。これらは自分の意志でコントロールすることができる。世間には、自分の不幸を他人や環境のせいにして、ようグチばっかしこぼしゆうヤツがおるろう。けんど他人や環境は、自分の好きなようにコントロールすることはできんきに。自分の意志でコントロールできるがは、「食べるもん」と「飲むもん」と「言葉」じゃ。それは「口から入るもん」と「口から出るもん」じゃ。「口から入るもん」は身体の健康に影響を及ぼし、「口から出るもん」は精神の健康に影響を及ぼす。つまりこの2つをコントロールしていけば、身体的にも精神的にも健康になり、幸せになることができるっちゅうのが、ワシの意見なんじゃ。しかも、それを続けていきよったら、いつの間にか他人や環境の方が勝手に変わってくることもようあることよ。「周りを変えたければ自分から変われ」ちゅう言葉があるろう。それよ。ようは「口は災いのもと」ゆうコトワザがあるけんど、なんちゃやない、実は「口は幸せのもと」ながよ!
イカン、イカン。最初やき、「たまるか!」いうばあ堅苦しゅうなってしもうた。すまんのお。次回からはもっともっと面白い話しをするきに、許いてや。ほいたら、また!
連載コーナー「酒飲みの言い訳 365日、明日も飲めるゼヨ!」
今回は記念すべき連載第1回目やきに、今夜と明日の晩の酒を飲む言い訳を、飲ん兵衛のおまさんらあのために考えちゃったぜよ。
<6月30日>「夏越の祓」「ハーフタイムデー」
1年の半分が終わる6月晦日のこの日は、旧暦では「夏越の祓(なごしのはらい)」ゆうて、罪や穢れを祓い清める神事が行われ、無病息災を祈る日とされちょったがやと。こりゃあもう神さんと日本酒は切っても切れんきに、日本酒飲むしかないろう。ビールも悪うはないけんど、日本の夏はやっぱりキーンと冷やした「生酒」ぜよ。「生酒」は、夏が旬の食材と抜群に合うて、お互いの美味さを「たまるか!」ゆうばあ倍増させてくれるがぜよ!
ちなみに西洋でもこの日は「ハーフタイムデー」ゆうて、1年も残すところあと半分になる日として祝ったり飲んだりするらしいぜよ。「大晦日」ならぬ「小晦日」みたいなもんじゃのう。それやったら、西洋では「カウントダウン」で「ポン!」ゆうてシャンパンを空けたりするけんど、日本人やったら「カウントダウン鏡開き」でもやってみんかよ?大勢で木槌持って、鏡開きの樽の周りを囲んで、「5、4、3、2、1・・・」「コーン!!」ゆうて威勢のいい音が響き渡って、まっこと気持ちがえいぜよ。
<7月1日>「山開き」
その昔、登山は信仰行事であり、平日の登山は禁止されちょったと。ほんで夏の一定期間だけはその禁が解かれて、これを「山開き」ゆうたらしい。そんな伝統を受け継いで、現在でもほとんどの山がこの日に「山開き」を行い、夏山登山の安全を祈願しゆうそうな。これは、酒持って夏山登山しかないろう!荷物を軽うしたいがやったら、カップ酒やパック酒がオススメよ。最近は「安かろう悪かろう」じゃない、美味しい地酒のカップ酒やパック酒が一部でブームらしいきに、そんな酒を選んで、頂上で壮大な景色を肴に乾杯よ!
「こりゃあまっこと、たまらんぜよ!」