今回は、ワシが創始して立ち上げさいてもうた、日本酒を媒介とした「もうひとつの道」、「酒道 黒金流」ホームページ(https://shudo-kurogane.jp )の「門前編 其の弐」に、新しいコンテンツとして「禅の道『十牛図』と最新の変革理論『U理論』!」を、先日の2月25日にアップさいていただきましたきに、動画も文章も無料で観ることができますき、是非たくさんの皆さんにご覧いただきたいがやき!
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_12.html
ほいたら、その内容についてを、ちくと以下にご紹介さいていただきますぜよ。
今回は、禅の道を示した「十牛図(じゅうぎゅうず)」と、世界的反響を巻き起こした最新の変革理論「U理論(ゆーりろん)」っちゅう、全く時代も分野も異なる2つの理論についてご紹介し、ワシの気づいた不思議なシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)についてお伝えし、「酒道」っちゅう道について、そして皆さんの進まれゆう様々な道について、深く考えてみたいっちゅう内容ながやき。
ほいたら、まずは「十牛図」についてながよ。
「十牛図」たぁ、禅における修行の道を10枚の図と漢文の説明と漢詩で表したもんながやき。
禅の修行を始めるに当たって読むべきもんとして、「禅宗四部録(ぜんしゅうしぶろく)」っちゅう書物があり、「信心銘(しんじんめい)」「証道歌(しょうどうか)」「坐禅儀(ざぜんぎ)」、そして「十牛図」の四冊で成り立っちゅうがよ。
「十牛図」じゃあ、真の自己を牛に喩えてちゅうがやき。
真の自己を尋ねる旅を、牛を探していく道として表しちゅうがよ。
古来、このような絵や書物が何種類も伝わっちょったようなけんど、そん中でも「禅宗四部録」に採録されちゅう廓庵(かくあん)和尚の書かれた「十牛図」は、牛をつかまえて終わるがじゃあないもんで、最も広う知られちゅうがやき。
今回は、この廓庵和尚の「十牛図」を取り上げさいていただくがよ。
尚、内容についちゃあ、元々ワシの持っちょった書籍は20年以上前のもんで、探したけんど見つからんかったき、近年発売された「真の自己を尋ねて 十牛図に学ぶ」(横田南嶺 著 到知出版社 令和2年8月25日発行 1,600円+税)っちゅう書籍を参照さいていただいたがやき。
ほいたら「十牛図」の十枚について、簡単に以下にご紹介さいていただきますぜよ。
なお、まっと詳しゅう知りたい方は、以下の「酒道 黒金流」の無料コンテンツをご覧くださいや。
https://shudo-kurogane.jp/shudo/gate02/gate02_12.html
【尋牛(じんぎゅう)】:牛を探しに旅に出る
牛たぁ、本来の自分、真の自己を表しちゅうがよ。
本当の自分たぁ自分の内にあるもんながやけんど、まだそこに気づかんと、外に向こうて自分探しの旅に出かけるっちゅうんが、「十牛図」の一番目「尋牛」ながやき。
【見跡(けんせき)】:牛の足跡を見つける
「十牛図」の二番目「見跡」にゃあ、牛の足跡を見つけた絵が描かれちゅうがよ。
こりゃあ良い教えらあに触れて、「この道を行きゃあえいがや」と知る、自らの進む道に気がつくっちゅう段階ながやき。
【見牛(けんぎゅう)】:ようやく牛を見つける
「十牛図」の三番目「見牛」にゃあ、ようやく牛の姿が現れちゅうがよ。
こりゃあ、自分の中に元々備わっちゅう本当の自分を見つけていくっちゅう段階ながやき。
【得牛(とくぎゅう)】:野生の牛はすぐに暴れ出す
「十牛図」の四番目「得牛」は、牛を捕まえることはできたけんど、すぐに暴れ出いて、時にゃあ牛が逃げ出してしまうっちゅう段階ながよ。
自由気ままに、欲望のまんまに暮らしてきちゅう心は、ちょっと気を許しゃあ暴れて、再び逃げ出そうとするがやき。
【牧牛(ぼくぎゅう)】:暴れる牛をいかに飼い馴らすか
「十牛図」の五番目「牧牛」は、心を飼い馴らす練習をしていくっちゅう段階ながよ。
様々な方向に揺れ動き、すんぐに暴れ出す自分の心を、第三者的に高いところから俯瞰し、よう観察し、飼い馴らす訓練をするっちゅうことながやき。
【騎牛帰家(きぎゅうきか)】:牛に乗って故郷に帰る
牛が飼い馴らされりゃあ、牛飼いと牛は一体となり、牛を御する必要もないがよ。
理想の自分と現実の自分が一つになり、心の平安が得られるっちゅう段階が、「十牛図」の六番目「騎牛帰家」ながやき。
【忘牛存人(ぼうぎゅうそんじん)】:飼い馴らした牛は忘れてしもうてえい
牛と自分が一体となりゃあ、もう牛は必要ないがよ。
目指す自分と本来の自分がピタッと一つになったがやき、もはや牛は忘れてしもうて構わんっちゅう段階が、「十牛図」の七番目「忘牛存人」ながやき。
【人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)】:牛も人もおらんなった「一円相」の世界
「十牛図」七番目の「忘牛存人」じゃあ牛がおらんなったけんど、八番目の「人牛倶忘」になりゃあ、今度は人もおらんなってしまうがよ。
牛も人もおらんなった世界、これを「一円相(いちえんそう)」、「空(くう)」の世界っちゅうがやき。
【返本還源(へんぽんげんげん)】:無の世界から有の世界へ還る
「十牛図」八番目の「人牛倶忘」は何も無い「一円相」の世界やったけんど、この「空」の世界を通してこそ、初めて「あるがまま」の世界を「あるがまま」に味わうことができるがよ。
この段階が九番目の「返本還源」で、本に返り、源に還るっちゅう世界ながやき。
【入鄽垂手(にってんすいしゅ)】:町に出て人々のために働く
「十牛図」の十番目、「入鄽垂手」の「鄽」は「町」のことで、山の中に対する町、現実の世界っちゅう意味で、そんな現実の町に戻んて「手を垂れる」、人々に救いの手を差し伸べていくっちゅう意味ながよ。
自分だっけが悟りを得て満足するがやのうて、坐禅で印を組んじょった手をほどいて、人々のために手を差し伸べるっちゅう最終段階が、「入鄽垂手」ながやき。
続いては、「U理論」についてながよ。
「U理論」たぁ、世界的反響を巻き起こした変革理論であり、日本じゃあ2010年に発売されちゅうがやけんど、今回はその続編として日本で2015年に発売された「出現する未来から導く〜U理論で自己と組織、社会のシステムを変革する〜」(C・オットー・シャーマー&カトリン・カウファー 著 由佐美加子&中土井僚 訳 英治出版株式会社 2015年7月25日発行 2,400円+税)を参照さいていただき、以下に簡単にご紹介さいていただきますぜよ。
「U理論」を、もうちくと詳しゅう説明すりゃあ、マサチューセッツ工科大学スローン校経営学部上級講師であるC・オットー・シャーマー博士によって生み出された、「過去の延長線上じゃあない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論」ながやき。
この旅がU字型をとることから、「U理論」と呼ばれゆうがよ。
変容の最も深い点(Uの底)に到達するにゃあ、まず思考と心と意志を開くことによってUの左側を下り、底にある「針の穴」をくぐり抜け、ほんでUの右側を上がって新しい現実を創り出すっちゅうもんながやき。
ほんで、この世界最新の変革理論である「U理論」と、千年ほど前に描かれ禅の道を示した「十牛図」っちゅう、時代も分野も大きゅうかけ離れた2つの方法論が、実は驚くばあ似かようちゅうがよ。
ほんじゃきワシゃあ、「U理論」のプロセスを説明しもって、そこに「十牛図」を当てはめてみるっちゅうカタチで、ご紹介さいてもうちゅうがやき。
さて、こっから先をまっと詳しゅう知りたい方は、下記をクリックし、「酒道 黒金流」の「禅の道『十牛図』と最新の変革理論『U理論』!」の、YouTube動画やPDF原稿を、是非是非ご覧いただきたいがぜよ。
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