今回の永田農業研究所側の参加メンバーは、永田先生と杉原葉子さん、新潟から永田農法酒米作りのプロフェッショナル山本秀一さん（よしかわ杜氏の郷 http://www.yoshikawa-touji.co.jp/）、みかん作り指導にゃあ浜松から鈴木良邦さんの、4名やったがよ。
ほんで16時頃「海の駅あしずり」に到着してすぐに、鈴木さんは西宮農園のミカンの指導に向こうていただき、残りのメンバーは「海の駅」の会議室で酒米研究会やったがやき。農家の皆さんは10名ばあ参加してくれちょって、あとは土佐清水市役所の皆さん方ながよ。
今回の酒米研究会のテーマは、永田農法で作ってもらいゆう「風鳴子」が、目標数値よりチクとタンパク含量が多めで、割れやすいっちゅうことを何とか改善せにゃあイカンっちゅうことで開催したがやき。
土佐清水での永田農法による酒米作りは、平成13年の「一本〆」栽培からスタートしちょって、平成16年からは「風鳴子」に変わって現在に至っちゅうがよ。都合5年になるがやけんど、チクと中だるみ気味やっちゅうがと、細かい指導は最初の1〜2年ばあしかしてなかったきに、今回あらためて初心に帰って、細かい部分を勉強し直そうっちゅう意図ながやき。
山本さんからは栽培ポイントの詳しい説明をいただき、永田先生からはポイントを突いた助言を頂戴しての、1時間強の勉強会やったがぜよ。
「風鳴子」の栽培ポイント
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●土:余計な地力はないほうが良い。前作に肥料をやり過ぎちゅうと最悪。ある程度、粘土質の入っちゅう赤土が望ましい。川砂の入ったみたいなサラサラ土はダメ。
●風:日常に空気の動きがある、風の通る場所がえい。虫も病気も少のうなり、農薬らあいらんなる。
●気候（収穫期）:台風が来るき、7月いっぱいで収穫するがやろうけんど、可能やったらもうビッと遅うしたい。台風に負けん稲作りを。早稲品種で横綱狙う商品作りは難しい。それを克服するがが技術。これをクリアすりゃあ、どんな品種やち作れるようになる。
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●穂重型:稲にゃあ穂重型と穂数型と中間型がある。「風鳴子」は典型的な穂重型。粒がでこうて重い。そのかわり穂数が少のうなりがち。収量は、穂数（茎数）×モミ数×モミ重量。茎の数を多くするにゃあ、そんなに難しゅうない。全国的に温暖化しちゅうき、田植えを遅うするべき。稚苗で植えること。中苗や成苗で植えちゃあイカン。稚苗は寒さに強うて、活性力あるき、分けつ力が強うて茎が多うできる。
●水:水を温めてから入れる。ホースでぐるりと1回転回したり、畦の内側に水路を作って水を回いてから入れる。水温が1度上がりゃあ括着が全く違う。肥料やったちムダ。水温を上げんと。「風鳴子」はスタートダッシュをようせにゃあ。
●肥料:グラフにした時に無効分けつの山が高いっちゅうんは肥料のやり過ぎ。葉が青々しちゅうがはやり過ぎ。永田農法やったら、肥料おさえるき、無効分けつの山は小そうなるはず。この山はワラになる分。これにならん穂数を通過する時期を見極めるがが大事。こりゃあ人によって違うき。この時期までに15本とか18本とか、目標の茎の数にもって行っちょかんと。
●登熟（穂肥）:液肥にするべき。いつ散布するか大事。1回目の穂肥は出穂前15〜18日、出穂前の2回目は7〜10日。米のタンパク含量は、2回目の穂肥の影響がこじゃんと大きい。粒数にも影響ある。2回目の穂肥はちょっとだけやち確実に影響あるき、量も少のうに。
●収穫・調整:未熟粒は10%以下に。乾燥は、火を使わんこと。風でゆっくり乾燥させる。
●タンパク含量（個人差・データ）:作物は正直。どんな作り方したかは、稲を見りゃあウソついたちすぐ分かる。それぞれの結果、タンパク含量らあのデータを開示して、それぞれがどんな作り方をしゆうかの意見交換会、反省会をするべき。10人おりゃあ1年で10回分、つまり10年分のデータが揃うっちゅうこと。これを積み上げていく。早うに安定した作りが自分のもんになる。
酒米研究会後は、宿泊場所の「国民宿舎 足摺テルメ」（土佐清水市足摺岬1433-3
TEL:0880-88-0301 http://www.terume.com）に向こうて、市長も交えて懇親会ぜよ。清水サバらあの刺身は相変わらず美味しゅうて、「風鳴子」の純米吟醸酒がよう進むがやき。ウツボのタタキも、焼きサバ寿司も、タビエビも、美味しかったぜよ。永田先生が送ってくれたトマトやその他の野菜も、何じゃちナマでかじってツマミになるき、えいがやき。
これから土佐清水産の永田農法「風鳴子」はドンドン進化して行くみたいなき、楽しみながよ。皆さんも是非楽しみにしちょってくださいや。世界初！「宇宙酒」発売解禁までのカウントダウン開始！！土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック！！
司牡丹酒造株式会社
連載コーナー「酒飲みの言い訳 365日、明日も飲めるゼヨ！」
〈3月9日〉「ありがとうの日」「緑の供養日」
「サン（3）キュー（9）」の語呂合わせで、この日は「ありがとうの日」ながやと。ほいたらこの日は、「ありがとう」っちゅう言葉を意識してこじゃんと使うてみろうぜや。考えてみりゃあ、この言葉ばあ素晴らしい言葉はないと思わんかよ。相手も自分も、まっことえい気持ちになれるがやき。
さらにこの日は、観葉植物レンタル業の（株）N.S.B.コーポレーションが、緑（植物）への感謝の意を込めて制定した「緑の供養日」でもあるがぜよ。緑の「み（3）」と供養の「く（9）」の語呂合わせと、「サン（3）キュー（9）」の語呂合わせからながやと。
ほんならこの日の夜は、緑の野菜料理をサカナに飲もうぜや。春玉キャベツ、シュンギク、アスパラガス、ブロッコリー等々、春先のこの時季にゃあ旬の葉菜類が豊富にあるがやき。ほいたら酒も、春の旬の酒、薄にごりの霞酒がバッチリながぜよ。
