2006年08月20日

幸せの言の葉〈19〉

「他人の幸福をうらやんじゃあイカンぜよ。なんでか言うたら、オマサンは彼の密かな悲しみを知らんろうがよ。」(ダンデミス)

どういたち、他人は簡単に成功したり幸せになったりしゆうように見えるもんながやき。あるいは、「あいたぁばっかしうまいことやって!」とか、「あいたぁはまっこと楽して稼ぎゆう!」とか、その人の一面だっけを見て、すっと判断してしまいがちながよ。

けんどホンマは、人間は誰やち目につかんようなくで、悲しみや苦しみの一つや二つ、絶対に抱えちゅうもんながやき。あのいっつも脳天気にヘラヘラ生きていきゆうあいたぁが、実はワシらあの想像を絶するばあの深い悲しみや苦しみを、密かに抱えちゅうかもしれんがぜよ。人間は他人のこたぁ、絶対にごく一部のことしか見えてないもんながやき。

そう考えりゃあ、他人をうらやんだり他人に嫉妬したりすることが、いかに馬鹿馬鹿しい自分勝手なことか、よう分かるっちゅうもんながよ。自分は自分。他人と比較して一喜一憂したち、しゃあないもんながぜよ。

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