この日に集うてくださった皆さんは、72名。NHK高知放送局さんや高知新聞さんの取材も入り、まずは第1部、高知学園理事長の成田十次郎先生からの「土佐学協会」のご紹介ながよ。尚、今回発表された「土佐学協会」とは、についてや設立の趣旨らあについての詳しゅうは、「9月2日」のブログを参照してもらいたいがやき。また、これまでの経緯、「土佐学協会準備会」についちゃあ、「2月22日」「4月4日」「5月18日」「7月12日」「8月9日」のブログを参照してもらいたいがぜよ。
ほんで、この度初めて「土佐学協会」の役員も、成田先生から発表されたがやき。ちなみに役員は、下記の通りながよ。
【土佐学協会役員名簿】
〈顧問〉入交太二郎（高知商工会議所会頭）
〈顧問〉橋井昭六（高知新聞社相談役）
〈顧問〉吉村浩二（金高堂書店社長）
〈顧問〉松崎淳子（高知女子大学名誉教授）
〈顧問〉森岡和子（高知女子大学保育短期大学部名誉教授）
〈会長〉中内光昭（高知大学元学長）
〈副会長〉坂本正夫（県立歴史民俗資料館前館長）
〈副会長〉成田十次郎（高知学園理事長）
〈監事〉濱田康（日本蝶類学会副会長）
〈監事〉佐藤恵里（高知女子大学文化学部教授）
〈理事長〉竹村昭彦（司牡丹酒造株式会社代表取締役社長）
〈副理事長〉坂本世津夫（高知大学国際・地域連携センター教授）
〈副理事長〉広末幸彦（協同組合帯屋町筋理事長）
〈理事〉大野加恵（有限会社生活創造工房代表取締役）
〈理事（事務局長）〉柿内光彦（高知情報ビジネス専門学校教諭）
〈理事〉清原泰治（高知女子大学文化学部助教授）
〈理事〉寺峰孜（高知学園短期大学生活科学学科助教授）
〈理事〉藤本正孝（株式会社城西館代表取締役社長）
〈理事〉松本秀正（高知県経営者協会参与）
〈理事〉水谷利亮（高知短期大学社会科学科助教授）
〈理事〉宮川敏彦（農山村文化研究家）
なんと、ご覧の通り、ワシが理事長になってしもうたがやき。こりゃえらいことになってしもうたがぜよ。
この後は、中内光昭会長のご挨拶があって、第2部はワシの講演「俯瞰的学問としての『土佐酒学』のイメージ」やったがよ。ワシの講演についちゃあ、以下の通りやったがやき。
【俯瞰的学問としての「土佐酒学」のイメージ】
〈1〉はじめに・・・地域への「誇り」が活力を生む！
●土佐への誇りが自分の活力の源になっちゅう！
・「古事記」の国生み神話じゃあ、本州よりか九州よりか、一番先に四国が生まれちゅう。これは誇りになるがよ。
・見方によっちゃあ、土佐の偉人らあが日本をつくってきたがよ。ジョン万次郎が海外情勢を伝え、土佐の維新の志士らあが明治維新を成し遂げ、土佐の自由民権の闘士らあが自由民権運動を起こし、浜口雄幸首相が金解禁と軍縮を成し、吉田茂首相が大戦後の日本を復興に導いたがぜよ。
・龍馬さんと司牡丹の因縁の深さも、ワシにとっちゃあこじゃんと誇りになっちゅうがよ。
・佐川町のあらゆる分野の多数の偉人の存在も、確かにワシにとっちゃあ、でっかい誇りながやき。
●かの有名な、日本のイタリア料理の草分け「キャンティ」の現オーナー川添光郎氏も、わざわざ高知を訪ねて来られたがよ。実は後藤象二郎の曾孫にあたるがやき。自分のルーツを知ることで、自分のアイデンティティ（自分は何者か？）を再確認されたがやないろかのう。
〈2〉「土佐学」の事例としての「土佐酒学」の視点
�〜躪臈�で俯瞰的・・・ゼネラリスト視点・ネクシャリスト視点
スペシャリストやのうてゼネラリスト、またネクシャリスト（関係づける人）の視点で見にゃあイカンがよ。
��土佐を元気にする・・・ソリューション視点
「土佐を元気にする」っちゅう解決策（ソリューション）から考えにゃあ。今、生活者の願望は進化し、モノ・単品にゃあないがよ。コト・ソリューションにあるがやき。もはやモノ・単品じゃあ解決策にゃあならんっちゅうこと。「酒」っちゅうモノ・単品は欲しゅうない。「今晩の豊かで楽しい食卓のための解決策」が欲しいがよ。これが、コト・ソリューション。そんな、解決策の方から考えていくべきながやき。
��生活に身近で誰にじゃち理解される・・・生活者視点
いかに生活者に身近で分かりやすう伝えるかが大事ながよ。それにゃあ、伝える順番がこじゃんと重要ながやき。生活者は、自分の願望や問題点に気付いてない（知覚されんニーズ）場合がほとんどやき、まず「問題点の指摘」から。次にその問題点を「あぶりたて」、そん次が「解決策の提示」。その後に「証拠の提示」。この順番やったら、解決策や証拠が長うたち、人は興味を持って聴く耳を持つがぜよ。
〈3〉「土佐酒」を俯瞰的に見る
�［鮖砲反箘棔Ω従�と未来・・・全国1万人に隔月刊で送付しゆう無料の情報紙「土佐発・オトナノ御馳走」に連載中の、「高くかほらめ」（〜司牡丹の歴史・日本酒の歴史から見る、土佐と日本の痛快歴史物語〜）。「高知県酒造史」（広谷喜十郎著）らあを参考。
��原料（「米」「水」）
「米」・・・二期作の土佐じゃあ、かつては米は質より量やったき、高品質の酒米を求めて、兵庫産の「山田錦」を大量に移入しよったがよ。今は、一部、永田農法のお陰で、佐川・窪川・土佐清水らあで、高品質の酒米栽培が可能になったがやき。
「水」・・・日本酒の80%は水。原料も水稲、麹はカビやき、空気中の水分が重要ながよ。日本酒は水が命ながやき。日本料理も「水の料理」ながぜよ。
��醸造・立地・主義（「技」「風土」「心」）
「技」・・・醸造、杜氏の流派、高知酵母等。
「風土」・・・気候風土、県民性、食べ物との関係、「淡麗辛口」の酒質等。
「心」・・・各蔵の伝統、使命、主義、ポリシー等。
�ぜ鯡勝Ε薀戰襦Ε妊競ぅ鵝ν憧鐡�
各蔵の酒名やいわれ、過去のラベルやデザイン、容器など。
�ノ�通（県内・県外・海外）
酒問屋、酒販店、料飲店、海外日本酒事情など。
��生活者
・人生儀礼と土佐酒
・おきゃく文化と酒宴、お座敷遊び（ビデオ販売）や「可杯（べくはい）」など。
・土佐の食文化と酒文化
・酒器の楽しみ方
・四季折々の楽しみ方（「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」 http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/）
・高知新聞文化教室「土佐酒道入門」（〜楽しい日本酒教養講座〜）は今月から、第14期生。
〈4〉「土佐酒」をソリューション視点、生活者視点で見る
●前記の通り、俯瞰的に研究したもんを、「土佐を元気にする」っちゅう、コト・コーディネート、ソリューション視点で編集し直すがよ。ほんで、生活者にとっちゃあ身近で、分かりやすう、興味を持って聴けるような順番で伝えるがぜよ。
●例えば、土佐のヤナセ杉と大岡越前の話しらあがあって、江戸時代にゃあヤナセの杉樽がかなり使われよったがやと。こんな話しを元に、ヤナセ杉と土佐酒をコラボレーションさせるとか。
●土佐和紙と土佐酒で組んで、商品開発とか。
●ホンマに健康で楽しゅう豊かに人生をおくりたい方にゃあ、「旬どき・うまいもの自慢会」（http://umaimonojiman.jp/）ぜよ！
以上が、ワシの講演の概要ながよ。この後は休憩をはさんで、4名の発表者による第3部「土佐学に期待する」やったがやけんど、チクと長うなりすぎたき、この続きは明日のブログに譲るぜよ。「プレミアム土佐宇宙酒」大好評発売中！！土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック！！司牡丹酒造株式会社
