昨日は、待ちに待った「司牡丹・土佐宇宙酒」2年目の酒母仕込みが、遂に行われたがぜよ。ちなみに「土佐宇宙酒」についちゃあ、ブログカテゴリー「宇宙酒」を参照してもらいたいがやき。
11月28日の午前8時50分、ワシゃあ平成蔵の酒母室に入ったがよ。ほんでまずは1年ぶりに2種類の土佐宇宙酵母とご対面。カプロン酸エチルの香りが高い(デリシャスリンゴの香り)酒になるCEL-19と、酢酸イソアミルの香りが高い(メロンやバナナの香り)酒になるAA-41の、2種類の高知県産宇宙酵母ながよ。しかも昨年、1年目の宇宙酵母は、乾燥酵母やったがやけんど、2年目の宇宙酵母は、宇宙の無重力空間で分裂した、ウェットタイプの酵母ながぜよ!ちなみに、写真の通り培養液が赤っぽいがは、麹を使うた培養液を殺菌するに熱を加えるき、こんな色になるがやき。
さて、いよいよ宇宙酵母の添加。酒母担当の佐竹くんが、まずは上澄みの除かれたAA-41のフラスコをつかんだがよ。去年もお願いしたがやけんど、ワシゃあ思わず「『添加っ!』と言うてくれ!」っちゅうて頼んだがやき。やっぱ「宇宙酵母」やき、打ち上げ花火の「点火っ!」みたいなイメージで「点火」したらえいにゃあと思うたきながよ。
そして・・・平成18年11月28日午前8時59分、遂に2年目の宇宙酵母が初添加されたがやき。
佐竹くんは、今年は「添加っ!」と言うてくれたがよ。去年は「いきます」しか言うてくれんかったがやけんど、今年はちゃんと言うてくれたき、チクと嬉しかったがぜよ。
続いて2つ目のCEL-19も無事添加。ようかき混ぜたら、続いては麹を入れて「水麹」を造るがよ。二人がかりで麹が投入され、再びよくかき混ぜ、温度をチェックしたら、いったん終了ながやき。タンクにゃあ「宇宙酒」と書かれた酒母プレートが、燦然と輝いちょったがぜよ!
その後は、数時間後に「蒸し米」を加えて、初日の酒母仕込みは終了ながよ。2種類の宇宙酵母ちゃん、今年もケンカらあせんと、仲良うひとつの酒母ん中でスクスク元気に育っとうせよ!
さて、続いては夕方17時から、大橋通りの「まちの駅」の2階で、ワシが理事長を務めゆう「土佐学協会」の理事会やったがぜよ。ちなみに「土佐学協会」発会集会についちゃあ、「10月16日」と「10月17日」のブログを、前回の理事会についちゃあ「11月1日」のブログを参照してもらいたいがやき。
理事会は、まずは助成金の申請についてが話し合われ、続いては高知新聞企業さんが発刊する「高知ブックレット」協力依頼についてや、「土佐のおきゃく2007」への協力について、など。ほんで、現時点での会員数についてが話し合われたがよ。
結局、現時点では、個人会員が68名、賛助会員が14社で、前回の理事会の時よりかは若干増えちょったがやき。現段階としちゃあ、なかなか上出来ながやないろうか。ほんで、今年度(初年度のみ半年、3月末まで。)の会員拡大目標としちゃあ、個人会員100名、賛助会員20社が目標やき、みんなあでのさらなる勧誘をお願いしたがやき。
お次は、「土佐学として興味を持つテーマ集計」。会員の皆さんから、入会時にいただいた「興味を持つテーマ」についてが集計されたがよ。「土佐の教育改革」「土佐の歴史」「土佐弁」「土佐の郷土料理」「土佐の自由民権運動」「土佐のものづくり」・・・等々。こじゃんと様々な意見が出されちょったがやき。これら集計内容についちゃあ、次回発行の協会のニュースレターに掲載し、自ら新しい研究会を立ち上げたい場合らあも募集することになったがよ。
続いては本年度の予算案について、次回ニュースレターの内容や発刊日らあについてが話し合われたがやき。次回ニュースレターは、新年号として12月末頃発刊の予定で、会長・理事長の新年のご挨拶、3つの研究会の第1回の会合内容と今後の予定、「興味を持つテーマ」の集計結果と新研究会募集、本年度予算書らあの内容になる予定ながよ。
ほんで、次回理事会じゃあ、「土佐学万能地図」(仮称)についてや、来年4月に開催予定の「土佐学大会」(仮称)や「年報」についてが話し合われる予定で、開催日は12月18日(月)17時から、「まちの駅」で開催されることに決定し、理事会は無事終了したがやき。
さてその後は、19時から21時まで、同会場にて、第1回「土佐酒学」研究会が開催されたがよ。理事メンバーも大半が残ってご参加いただき、他にも5名の会員さんが集まっていただいて、ワシを含めて13名でのスタートとなったがやき。5〜6名ばあ集まりゃあ上出来やろうと予想しちょったもんやき、これっぱあ集まっていただいたことに、チクと感動してしもうたがぜよ。
まずは、座長であるワシからのご挨拶。第1号のニュースレターにも書いた通り、「土佐酒学」研究会に対する抱負を、下記の通り述べさいてもろうたがやき。
「土佐酒学」研究会じゃあ、全国的にも知られちゅう「土佐酒」について、「ゼネラリスト視点」、「ネクシャリスト(関係づける人)視点」で俯瞰的に調査研究し、「土佐を元気にする」っちゅう「ソリューション(解決策)視点」で編集し直し、生活に身近で誰にやち理解される「生活者視点」で、発表していきたいと考えちゅうがやき。「土佐酒」の中から、活力の源となるような「誇り」を持てる物語を、どれっぱあ探し出せるか、楽しみでワクワクしちゅうがぜよ。
ほんでまずは、ご参加いただいた会員の野中さん(高知広告センターの会長さん!)から、資料とともに発表があったがやき。野中さんの資料は、平成9年度「高知県地域雇用開発協議会・調査研究報告書」に、ご本人が書かれた内容。「地域への経済・雇用波及効果の高い清酒製造業」っちゅうタイトルやったがよ。これによりゃあ、平成8年の土佐酒の出荷額は115億5863万円で、雇用者は従業員数567人中、県内の人は557名(平成9年度)で、雇用面の効果も大きいと書かれちゅうがやき。ほんじゃき、皆さんもっと土佐酒を飲みましょうぜやっちゅう野中さんのお話しやったがやけんど、それから僅か9年で、今や出荷額は60〜70億円ばあになっちゅうっちゅう悲しい話しを、ワシからさいてもろうたがよ。ほいたら皆さんから、ああしたらえいじゃ、こうすべきじゃあ、こじゃんと足るばあ、土佐酒復権へのご意見やあたたかいエールをいただき、まっこと嬉しい悲鳴やったがやき。
その後は、以下のようなご意見が、それこそタマルカゆうばあ出されたがぜよ。
●高知の各地の蔵元を集めて、座談会を開催し、どういう考え方で酒造りをしゆうがか、語ってもらう。
●県外から来たもんにとっては、いろんな土佐酒や美味しい地元食材が食べられる場所がない、もしくはその情報がないがが寂しい。
●「酒ときどき水」や「チーズ」と合うらあの、目からウロコの情報が知られてのうて、日本酒は悪酔いするとかの誤解が多い。もっとキチンと情報発信すべき。
●新潟の「久保田」のように、地元の和紙を使うたラベル等、他の地元産業らあともっとコラボレートしていくべき。
●海外での日本酒人気を、もっと国内で情報発信していくべき。
●もう一度、「土佐酒で乾杯」運動を復活させる。
●伝統工芸品の分野では、職人の技と口うるさいこだわりのユーザーの存在が、発展や技術維持に欠かせない車の両輪。土佐酒も口うるさいユーザーを大切にすべき。
他にもここに書ききれんばあ、こじゃんと様々な意見が出され、アッという間に予定の2時間が過ぎてしもうたがやき。
ほんで、まとめとしてワシから、今年度の研究テーマを以下のように決めさいてもろうたがよ。
●土佐で暮らす生活者にとって、日々の暮らしにこじゃんと役立つ、土佐酒の活用法や楽しみ方。また、その情報の発信方法。
この内容で、次回第2回「土佐酒学」研究会にて、皆さんご意見や提案らあを持ってきていただくことに決定したがやき。次回の第2回「土佐酒学」研究会は、12月18日(月)19時〜21時、「まちの駅」2階で開催するきに、興味がある方は是非「土佐学協会」にご入会いただき、ご参加くださいや!
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