「企画書は1行」(野地秩嘉 著 光文社新書)っちゅう、こじゃんと面白い本をご紹介するぜよ。
著者は、企画書の目的は、相手に「面白い企画やいか。それをやろうや!」と言わせることやと言うがやき。ほんで、実現に結びつく企画書を見ると、どれもひとつの共通点を持っちゅうがやと。それは何か言うたら、企画の意図が相手に1行もしくはひとつの言葉で伝わることやっちゅうがぜよ。なんぼえい企画やち、相手に伝わらんかったら道端のゴミとおんなじ。相手が知りたいがは、企画書のなかの核心部分だけやと、著者は言うがやき。
1行で表現される言葉は驚くばあシンプルながよ。けんど、1行にこめられた表現力と説得力が企画書の命になるがやき。魂を企画書のなかにどう表現するか。この本は、第一線で活躍するプランナーや世界一流の経営者らあのインタビューを通して、1行が持っちゅう力を解明しょうとしちゅうがぜよ。
ほんで、まず一番最初に、放送作家の小山薫堂氏の例が紹介されちゅうがやき。2004年3月まで放送されよった「お厚いのがお好き?」っちゅう番組の企画を、小山氏が通した時の1行のインパクトが、こじゃんと奮うちゅうがよ。これは、世界で最も難しい本を、世界で最も易しゅう読み解くテレビ番組で、マルクスの「資本論」やニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」らあの分厚い本を解説する番組やったがやと。その企画書を書く時、小山氏は最初の1ページに渾身の力を込めたっちゅうがぜよ。しかも、言いたかったがは、たった1行。
「君はキルケゴールも読んだことがないがか?」
この1行のインパクトで、誰が言うでもなしに、この企画やろうか、となったっちゅうがぜよ。
この後は、トヨタ自動車張富士夫会長の「すべては現場にある」、恵比寿「たこ」店主・柳沢俊之氏の「一生、屋台を引くこたぁできん」、キリンビール新商品開発グループ・チームリーダー和田徹氏の「彼女の部屋で遅めのランチ。パスタを食べもってグビグビ」、ナムコ・フードテーマパーク・プロデューサー池澤守氏の「銀河系のはるかかなたから音楽に長じたロボットがやってきた」、旭山動物園小菅正夫園長の「野生動物の目的。そりゃあ食べること」・・・等々、様々なインパクトある1行が、その背景らあとともに、解説されちゅうがやき。
ここじゃあ、その全てをご紹介する訳にゃあイカンき、中でもワシが一番気に入っちゅう話し、アイエスの伊藤喜久雄社長の1行、「学生服の第2ボタン。5個入りで3000円」をご紹介しちょくぜよ。
まず、2003年の1年間で、いちばん儲かったライブは何かっちゅう話しから始まるがやき。宇多田ヒカル・・・?ブー。残念。正解は、なんと御三家やっちゅうがぜよ!御三家たぁ舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦の3人が全国を回ったコンサートツアーのことながよ。特に人気絶頂とは思えん、この3人が、なんでいちばん儲かったがか?J-POPのシンガーは1年にせいぜい20ヶ所ばあでしか演奏せんがやと。
対して御三家は、1日に2度の公演をし、年間100日近うも働くっちゅうがよ。さらに客層の違い。御三家のファンである60代女性らあは、お金を持っちゅうき、公演にゃあ何回も通い、さまざまなグッズも買い込み、後援会にも入会するがやと。こうした要因が重なって、御三家のライブは最も利益率の高いコンサートになったっちゅうがぜよ。
この御三家だけやのうて、ピンク・レディー復活公演、マツケンサンバのライブ、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの三人娘コンサートなど、50〜60代女性をターゲットとしたライブの仕掛け人が、アイエスの伊藤喜久雄社長ながよ。彼こそ、シニア層に対して数々のヒット企画を考えついた男ながやき。
ほんで、伊藤社長は、こう言うがぜよ。
「60代の女性は元気で知的。ダンナは定年退職して収入が減り、消極的になって外出もせんなる。それに比べて女性らあは、ダンナにかまわんと、活発に外へ出かける。海外旅行も友人らあと行く。忘れちゃあならんがは、彼女らあは古臭いもんが嫌いなこと。彼女らあは古いもんに価値を見い出しちゃあせん。懐かしいもんに愛着があるがよ。私は『懐かしいもんが新しい』っちゅう1行の企画書を作り、それを宣伝にも使うたがやき。」
また、会場で売るグッズも、伊藤社長が開発しゆうがやと。
「60代が相手やからゆうたち、年寄り臭いもんを売っちゃあイカン。会場にやってきた彼女らあの気持ちは17歳、18歳ながよ。青春の日を思い出すグッズを開発せにゃあイカンがやき。例えば舟木一夫の還暦コンサートじゃあ、赤いちゃんちゃんこやのうて、赤い詰め襟を着てもらうことにしたがよ。ほんで、コンサートグッズの目玉は、学生服の第2ボタンで、5個入りで3000円。」
この話しは、これからの消費リーダーになるアクティブシニア層の開拓らあに、こじゃんと役に立つヒントが満載されちゅうがやき。「企画書は1行」・・・こじゃんとオススメの本ながぜよ!
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