「神は、ワシらあを人間にするために、何らかの欠点を与えるがぜよ。」(シェークスピア)
欠点のない人間らあておらんがよ。また、美点のない人間もおらんがやき。
人間の欠点と美点は裏表やき、欠点やと思いゆうくに美点があり、美点やと思いゆうくに欠点があるもんながぜよ。消極的やっちゅう欠点は思慮深いっちゅう美点に、積極的やっちゅう美点は図々しいっちゅう欠点にも取れるがやき。ほんじゃき、欠点を無くそうらあていう努力は、せん方がえいがよ。そうやのうて、美点を見い出してそこを伸ばす。ほいたら欠点の方から勝手にちんもうなって、気にならんなってくるっちゅうもんながぜよ。
大体、欠点が全然ないもんらあて、そりゃおるとしたら神様ばあのもんやろうがよ。人間が神様になろうち、そりゃあまりに傲慢っちゅうもんながやき。神様になろうとするがやのうて、より人間になろうとする。自分の欠点も美点もひっくるめて、まずはそのまんま全部を認めて、抱き締める。その上で、美点の方を伸ばしていこうとする。それが「人間になる」っちゅうことながやないろうかのう。