「ワシらあのほとんどが、まっこと恐れにゃあイカンがは、人生の目標が高すぎて手が届かんことやのうて、目標が低すぎて、簡単に届いてしまうことながぜよ。」(ミケランジェロ)
今から500年ばあ前、イタリアのルネサンス期を生きた人類史に残る大芸術家、ミケランジェロさんの「言の葉」ながよ。彼は、当時の平均寿命を50年以上も上回る89歳目前っちゅう高齢になったち、彫刻刀と絵筆を振るい、詩作しつづけ、デッサンの手を休めんかったっちゅうがぜよ。この偉大な芸術家は、いくつになったち、さらに高い目標に向こうていくっちゅう気概を失うてなかったっちゅうことながよ。
そんなミケランジェロさんが、真に恐れるべきことやっちゅうがは、高い希望や理想を投げ捨てて、手ごろな目標を設定して、小成してしまうことやっちゅうがやき。確かに、よう考えてみりゃあ、手ごろな目標を掲げちょって高い理想を実現するこたぁ不可能ながよ。けんど、高い理想を掲げちょりゃあ、仮に志半ばで倒れたち、かなりなことが実現できちゅうろうし、思いっきり生きたっちゅう充実感は、こっちの方が断然あるろうのう。ほいたら、おまさんやったら、どっちの人生を選ぶぜよ?
90歳になったち、100歳になったち、高い志を掲げちょりゃあ、希望の灯は消えんがよ。ミケランジェロさんのこの「言の葉」を、しっかりと胸に刻み込んじょきたいもんながぜよ。