昨夜は、佐川の司牡丹本社で「第3回・司牡丹・お蔵寄席」っちゅうイベントが開催されたがやき。このイベントは、「日本の酒と食の文化を守る会」(東京:村田淳一会長)の協力により、毎年全国の地酒蔵元の酒蔵で、名人中の名人・三遊亭鳳楽師匠の超一流の古典落語を聴いて、蔵内で大宴会を開催するっちゅう凄いイベントながよ。
今年は、全国20ヶ所の酒蔵で開催される予定で、四国じゃあ司牡丹1蔵のみの開催ながやき。ほんで司牡丹じゃあ、毎年200名ばあのお客様にご参加いただき、もはや大人気の恒例イベントになっちゅうがよ。今年もチケットはアッちゅう間に完売して、30人以上の方々がキャンセル待ちっちゅう状態やったがやき。
ほんで、ワシゃあ高知龍馬空港に鳳楽師匠をお迎えにあがったがやけんど、新聞やニュースでご覧になった方もおるろうけんど、コンピュータトラブルらしゅうて、航空機が飛んでないっちゅうやいか!けんど欠航はないらしゅうて、なんとか遅れて飛ぶっちゅうことやったき、ホッとしちょったがよ。けんど、それからさらにしばらく経ってから、やっぱし欠航やっちゅうことに!万事休す!もはや別の飛行機会社に変えたち、間に合わんっちゅうことになって、涙をのんで鳳楽師匠の落語は中止っちゅうことに決定したがぜよ。
さあ、それからが大変よ!ワシも急いで会社に戻りもって、全額返金して無料で宴会にご招待するっちゅう指示をしたがやけんど、会社でもみんなあ、返金の現金の準備やら、師匠のホテルのキャンセルやら、会場設営の変更やら、お料理の時間を早める連絡やら、何やら、まっこと大変やっつろう。
けんど、そんなことよりか、やっぱし何より一番気になるがは、今回のイベントを楽しみにされちゅうお客様のことながよ!全額返金したち、なんぼお詫びに記念品のお酒を渡いたち、それで済む問題でもないき、クレームの殺到は免れんろう。怒って帰られる方が、10人や20人ばあで済みゃあ御の字やないろうか・・・。とにかく、折角楽しみに来ていただいたお客様全員に、社員みんなあで、只々心から謝って、とにかくお酒とお料理だけでも、精一杯楽しんでもらうこと・・・もはや、それしかないがぜよ!
開演予定時間の1時間前、15時にゃあ、既にボツボツお客様が来場され始めるがよ。社員総出で、とにかくお客様に謝って、受付にて全額ご返金。・・・さあ、何人の方々にお叱りを受けるろう・・・怒って帰られる方は何十人おられるろうと、ワシもドキドキながよ。
開演予定時間の16時過ぎ。なんと、お叱りを受けることも全くのうて、返金と記念品のお酒だけを受け取って帰られた方は1名のみ!99%のお客様が、喜んで宴席についてくださったがやき!まっこと感謝感激ながよ!
満席の会場の200名近いお客様の前で、まずはワシからの、心からお詫びのご挨拶。つづいては、今回の佐川の郷土料理を作ってくださった「佐川町食生活改善推進協議会(通称さくら会・矢野博子会長)」の皆さんのご挨拶。まあ見てちや。この素晴らしい16種類の郷土料理の数々を!
・はちく鶏団子の煮物
・蒸し鯛
・いたどりのサワー漬け
・こんにゃくと厚揚げのヌタ
・ニラと千切りの白和え
・茄子のタタキ
・干し筍と豚肉の煮物
・ぜんまいのいり煮
・うどの酢味噌和え
・天ぷら(メヒカリ、ゴボウ、生姜)
・干し大根とブリの煮物
・山菜おこわ
・五目寿司
・小夏寒天
・よもぎの焼き餅
・酒粕のケーキ
さらに、司牡丹社員手作りの、「おでん」と「ソーメン」もあるがぜよ。
もちろん「司牡丹試飲コーナー」も、バッチリながよ!
ほんで、榎並谷町長の乾杯のご発声で、大宴会のスタートながぜよ。もちろん乾杯は、宇宙のパワーで皆さんの夢を叶える、「宇宙一乾杯にふさわしいお酒」、「司牡丹・土佐宇宙酒」で、恵方(今年の恵方は北北西)を向いての乾杯ながよ!
さあ、乾杯の後は、皆さんお料理に殺到ながよ!もちろん「試飲コーナー」も人気で、会場は和気あいあいの素敵な雰囲気に包まれたがやき!
しばらくご歓談していただいて、いよいよ恒例の「司牡丹・大吟醸・袋吊り今搾り」が登場!皆さんの目の前で、酒袋に詰められて吊るされた大吟醸酒のモロミから、ポトポトと滴り落ちてくる貴重な雫酒を酌んで味わうことができるがよ!ご紹介と同時に、お客様がズラリと並んでくださって、「こりゃウマイ!」と大好評やったがぜよ。
ワシゃあ、とにかくご参加いただいたお客様全員にお詫びとお礼のご挨拶に回らいてもうたがやけんど、皆さんまっこと大満足の笑顔で応えていただき、ワシもこぢゃんと感激ながよ。開会から約2時間の18時、中締めのご挨拶で、無事お開きとなったがやけんど、お帰りの際の皆さんのご満悦の満面の笑顔を見りゃあ、落語中止っちゅうアクシデントを忘れてしまうばあ、皆さんタップリお楽しみいただけたようで、まっことホッと胸を撫で下ろいたがやき。
沢山のお客様から、「大変やったねえ」「大散財になっつろう」「この大赤字は、絶対何倍にもなって帰ってくるぜよ」「返金分のお金で司牡丹のお酒を買うて帰るきね」「本当に楽しかった!ご馳走様でした!」「もう司牡丹しか飲まん!」・・・っちゅう具合に、有り難いお言葉を足るばあ頂戴し、思わず目頭がアツうなってしもうたがやき。確かに大赤字やったけんど、お客様に不満だらけのイベントになるばあやったら、やらんほうがマシやきのう。結果的にゃあ、まっこと意味のある、嬉しい赤字になったがぜよ。
ご参加いただきました皆さん、落語の中止はまっこと申し訳ございませんでした。そして宴会だっけやち、快うご参加いただき、まっこと有り難うございました。次回開催の折にゃあ、今回お申し込みいただいちょった皆様を最優先にご案内さいていただきますきに!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社