幸せの言の葉〈94〉
「おのれに存する偉大なもんの小を感ずることができん人は、他人に存する小なるもんの偉大さを見逃しがちながぜよ。」(岡倉天心)
誰やち、自分の意見や考えは素晴らしいと思うてしまうがよ。けんど、そんな自分の中の偉大なもんが、実はちんまいもんやっちゅうふうに考えれん人は、他人の中のちんまいもんが、実は偉大やっちゅうことに気がつかんがぜよ。
自分は正しい、自分は正義や、他人や周りが間違うちゅうっちゅうて言い張る人は、知らんうちに悪をなす危険性があるがやき。大抵の世の中の巨悪は、正義の名のもとになされてきたっちゅう歴史があることを知っちょくべきながよ。ほんじゃき、自分の考えは素晴らしいと思うこたぁえいけんど、自分と違う考えを持っちゅう人を頭から完全否定してしもうたらイカンがよ。ひょっとしたら、自分の素晴らしい考えの中にも、間違いがあるかもしれんがやき。他人の間違うちゅうと思える考えの中にも、素晴らしいもんが潜んじゅうかもしれんがぜよ。
人間やき、意見や考え方は違うちょって当然ながよ。「ワシゃあ、おまさんのその意見にゃあ反対や。けんど、おまさんがその意見を述べることを否定するもんがおったら、ワシゃあそいつと断固戦うぜよ!」っちゅうスタンスこそが、本当の民主主義っちゅうもんやないがやろうかのう。
Posted by tsukasabotan at 08:20│
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まさに共感です!
特に酒類業界ではこのような考え方が蔓延しているような気がします。
コンサルタントの業界になるとなおさらですね。
これは私もいつも自分に言い聞かせていることでもあります。
いつもいつも大切な気付きを与えてくださり、心から感謝します。ありがとうございます!
増田先生、コメントありがとうぜよ!
エラそうに書いちゅうけんど、ワシも自戒の意味を込めて書いちゃうがやき。社長業らあやりよったら、特にこの点は気をつけなあイカンがぜよ。
永田農法への興味から、こちらに辿りついた者です。こんちは。含蓄あるお言葉に魅了されここまで遡って参りました。勉強になります。
正義といいますと、以前よく報道されてました騒音おばさんの事件を思い起こします。隣人の方々はさぞ苦しまれたことと思いますが、あのおばさん自身が何かの被害者ではないだろうかと寄切ったのです。人は自分の立場から判断しますから正義は人の数だけあるのでしょうか。道の途上より
「おやさい」さん、コメントありがとうぜよ!
また、ワシのブログへのお誉めの言葉、重ねて御礼申し上げます。
永田農法の永田先生にゃあ、酒米の栽培指導を中心に、もう10年以上もお世話になっちゅうがやき。今度は10月中旬頃に永田先生は高知に来られる予定やき、よろしかったらまた、その時のブログもご覧くださいや。今後とも、ワシのブログをよろしゅうお願い申し上げますぜよ!