「そうそう、これが欲しかった!」(〜感性価値を創るマーケティング〜)〈小阪裕司 著 東洋経済新報社〉っちゅう書籍をご紹介するぜよ。ちなみに小阪先生は現在、日本感性工学会理事であり、この7月1日付けで静岡大学大学院客員教授にもなられちゅうがやき。益々のご活躍、まっことおめでとうございます!
ほんでこの書籍は、昨年発売された「『感性』のマーケティング」に続く第2弾で、より企業が具体的に行動に移す場合に使いやすい実践的な内容になっちゅうき、全てのビジネス・パースン必読の書といえるがよ。ちなみに前著についちゃあ、去年の「12月18日」のブログをご参照くださいや。
さてまず、本書の内容を簡単に言うたら、なんらかの方法を通じて、お客さんの感性に響き、お客さんの心をつかむことで生じる「価値」・・・これを「感性価値」っちゅうがやけんど、これを計画的に「創造」する方法を企業として身につけると、「売り上げ」っちゅうもんは創ることができるようになるっちゅう内容ながよ。ほんで本書は、企業が人の「感性」を軸にマーケティングを進めていくための方法、とりわけ「感性価値創造」っちゅうテーマを中心に、そのフレームワークと実践法について書かれたもんながぜよ。
「感性価値創造」らあてゆうたら、デザインや職人技の映える商品や、CMらあでブランドイメージを高めていく商品らあを思い浮かべがちやけんど、この書籍がスゴイところは、そういう商品から程遠いように思われる「便秘薬」を、いきなり事例として取り上げちゅう点ながよ。「感性価値創造」らあて、ウチの商品にゃあ関係ないと思われる方が少のうないかもしれんけんど、実際に感性価値創造を成しえた便秘薬があるっちゅう事例は、多くの企業にとって、こぢゃんと福音になるがやないろうかのう!
その便秘薬は、ゼリア新薬工業の「ウィズワン」っちゅう商品ながよ。彼らあがウィズワンの感性価値創造に取り組み始めたがは1999年のことながやと。1988年の発売以来、大手製薬会社の便秘薬としちゃあずっと下位に低迷し、年間3億円ばあの売り上げでほぼ固定しちょったこの商品が、取り組みからわずか4年間、2003年にゃあ15億円を超え、今日までその水準を保っちゅうっちゅうがやき!この商品の売り上げは5倍に伸びたっちゅうことながよ。しかも、取り組みにあたって、ウィズワンの内容もパッケージも価格も、何ちゃあ変えんかったにもかかわらず、ながやき。さらに特筆すべきは、この間に何かの便秘薬ブームが起きて、他社の便秘薬も同様に伸びたわけやないっちゅうことながよ。ただウィズワンだっけが伸びたがやき。しかもその伸びに伴うて、便秘薬市場そのもんも大きゅうなったがよ。これこそが感性価値創造であり、まさに売り上げは創ることができると、小阪先生は断言されるがぜよ。
ウィズワン以外にも、1個280円の鮭おむすびが大ヒットした事例から、リッツ・カールトンホテルの感性ナレッジマネジメントの事例まで、この書籍にゃあ様々な実例が豊富に登場しちょって、こぢゃんと参考になるがよ。また、どういう順番で何をすりゃあえいかの具体的なステップや、いかに社内をまきこんでいくかっちゅう点についてもまとめられちょって、まっこと至れり尽くせりながやき。その辺の内容や詳しいことについちゃあ、ここで中途半端に取り上げて誤解を招いてもイカンきに、あとは是非実際に本書を購入して熟読されることをオススメしちょくぜよ。
1点だっけ、本書のタイトルの由来になっちゅう部分を、以下にご紹介しちょこうか。
『こうして、お客さんに対して感性消費行動デザインが成されたとき、商品やサービスの買い手であるお客さんの心のなかにゃあ新たな価値が生まれちゅうがよ。そんなとき、お客さんはどういう気持ちになっちゅうがやろうか。ここでおまさん自身のことを想像して欲しいがよ。(中略)たとえばそれまで着ろうと考えたこともなかった色のシャツを店員に薦められるままに試着して、それが思いのほかこぢゃんと似合うちょって、何か新たな世界が開けたような気になったことはないかよ。そう。お客さんは、感性消費行動デザインを経て新たな価値に出会うたとき、新しい自分の世界が開けるがぜよ。そうしたとき、お客さんは思わずこの言葉を口にするがやき。
「そうそう、こういうがが欲しかったがよ!」
けんど前述したように、実はお客さんはその商品は探しやあせんがやき。おまさんの感性消費行動デザインによって出会うたがよ。自分が出会うべきもんに。ほんじゃきこそそう言うがやき。「自分はこれを探しよった」と。お客さんか探しよったもんは、商品じゃあないがよ。今よりかもっと面白い自分の毎日、心の充足ながぜよ。そしてそれに出会うたことで満ち溢れてくる気持ちは、新鮮な驚きを伴うた発見の喜びながやき。こうして、顧客に対して感性消費行動デザインが繰り返し成されていったとき、企業と顧客の間にある特別な絆ができるがよ。顧客はいっつも自分の世界を広げてくれる相手を、心の充足を与えてくれる相手を、つまりはおまさんを尊敬するようになるがやき。感性消費行動デザインによってもたらされる成果たぁ、単に商品を売った収益だっけやないがよ。何もんにも代えがたい、尊敬っちゅう絆ながぜよ。』
とにかく、ワシにとったちこの書籍は、「そうそう、こんな本が欲しかったがよ!」と叫びとうなる、ビジネスにおけるバイブルといえる1冊になったがやき。まっこと小阪先生にゃあ、心から感謝感謝ながぜよ!
そうそう、これが欲しかった! 感性価値を創るマーケティング
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社