昨日は、「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」〈第5回秋の集い〉やったがやき。ちなみに「旬どき・うまいもの自慢会」たぁ、全国の地酒蔵元12社で、昨年立ち上げたネットワーク組織ながよ。各地で旬の食材を毎回取り上げもって、旬の日本酒とともに楽しむ会を季節ごっとに年4回開催し、地産地消運動を推進しもって日本酒の需要振興も図っていこうっちゅうもんながやき。さらに、それぞれの蔵元が各地の旬のうまいもののブログも立ち上げ(「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」:http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)、それらあを統合するホームページ(http://umaimonojiman.jp/)も稼働中で、地域の食の情報発信も行いゆうがぜよ。次第にそのネットワークの輪は広がりを見せよって、当初は12社やった蔵元が、新たに13社が入会し、25社と倍増。近年中にゃあ、全国40県以上を網羅したいと考えちゅうがやき。
そんな「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」〈第5回秋の集い〉の今回の会場は、土佐随一の老舗旅館「城西館」(高知市上町2-5-34 TEL:088-875-0111 http://www.jyoseikan.co.jp/)さん3階の日輪の間。通常は、秋は「秋分の日」に開催するところやけんど、今年は3連休の真ん中になるき、この日の開催になったがよ。
さて、会場にゃあ、見事な看板も掲げられ、舞台にゃあ秋の宴をイメージした美しい飾り付けが施されちょって、心憎い演出ながやき。サスガは城西館さんながぜよ。開演時間の18時半にゃあ、44名のお客様がほぼ集まって、いよいよ開演ながよ。司牡丹総務部の本越さんの司会でスタート。まずはワシからのご挨拶ながやき。続いては、城西館さんの松山倫子さんから、お料理コース全体の説明があって、再びワシから、乾杯酒の説明ながよ。
乾杯酒は「司牡丹・土佐宇宙酒」。ロシアのソユーズロケットに搭載されて、宇宙を旅した酵母で仕込まれたがが「土佐宇宙酒」ながやき。到底実現不可能と思われちょった夢を実現したお酒が「土佐宇宙酒」やき、このお酒で乾杯すりゃあ、夢が叶うっちゅうことで、「宇宙一、乾杯にふさわしいお酒」っちゅうんがウリながよ。また、9月14日に打ち上げられた、月周回衛星「かぐや」の応援キャンペーンにも、「土佐宇宙酒」は参加しちゅうがやき。あのアポロ計画以来の本格的な月の探査衛星で、今年の12月頃から、月からの画像らあが送られてくることになっちゅうらしいきに、今年から来年にかけては、月がこぢゃんと話題になって、月ブームになるっちゅうて言われゆうばあながよ。「かぐや」から送られてくる月や宇宙の画像らあを眺めもって、「土佐宇宙酒」を味わやぁ、一層ロマンが膨らむっちゅうもんながぜよ。
そんなワシの解説の後は、永田農法でトマトらあを栽培されゆう、ハートアンドハート(株)の永野社長の乾杯のご発声で、いよいよ宴席のスタートながよ。ほいたら、今回のお酒とお料理のメニューを、以下にご紹介しちょこうか。
★乾杯酒:「司牡丹・土佐宇宙酒〈2007〉」(純米吟醸酒)〈花冷え:10℃程度〉
●先附:菊花おろし膾・蟹身・三つ葉 焼しめじ酒盗和え・すだち
菊花と蟹身の膾は、しっかりとお酢の酸味があって、また焼きしめじ酒盗和えは、ほのかな酒盗の塩分がまっこと美味しゅうて、どっちも酒の肴としちゃあ、バッチリながやき。
★「司牡丹・生鮮酒〈秋〉ひやおろし」(純米生詰酒)〈涼冷え:15℃程度〉
●椀物:ツガニ汁・水晶茄子・そうめん
ワシから、ツガニの「うまいもの自慢」を話さいてもうて、いよいよツガニ汁の登場!上海ガニの仲間で、上海ガニよりかウマイと言われるツガニを、生きたまんま丸ごと砕いて濾したもんを、汁にしたっちゅう逸品ながよ。お椀のフタをあけた瞬間に、独特の濃厚な香りが立ち上がり、フワフワの「こごり」を口に含みゃあ、凝縮されたツガニの風味が膨らんでいくがやき。老舗旅館らしゅう上品に仕上げたツガニ汁の風味がジンワリと全身に沁み渡るがぜよ。秋限定の「ひやおろし」の熟成の旨みとの相性もバッチリで、バワーが全身にみなぎってくるような美味しさながよ。
★「土佐牡丹酒」(純米酒)〈涼冷え:15℃程度〉
●刺身:すずき荒い・鮪・縞鯵
すずきのコリッとした食感とナチュラルな旨み、縞鯵の柔らかな旨み、鮪の赤身の凝縮された旨みが、「土佐牡丹酒」と合わせりゃあ、見事に口中で倍増していくがやき。
★「司牡丹・純米大吟醸原酒・斗瓶囲いひやおろし」【特別出品】〈涼冷え:15℃程度〉
●煮物:六方芋含め煮 秋豆漬け煮 蓮根白煮 鶏小丸煮 茗荷八方煮
司牡丹最高ランクの純米大吟醸酒の最高の部分を、1斗瓶で抜き取ったっちゅう「斗瓶囲い」!本来、斗瓶のまんま熟成さいて、12月になってから「深尾(ふかお)」っちゅう酒名で特別限定販売される司牡丹の最高級品を、秋の段階の「ひやおろし」として、斗瓶のまんまで登場さいたがよ!市場にゃあ全く出回らん幻の豊かな香味に、お客様の中からもため息が漏れよったがやき。噛みしめりゃあ秋の風味が口中に膨らむ煮物のナチュラルな旨みにゃあ、バッチリやったがぜよ。
★「船中八策ひやおろし」(超辛口・特別純米生詰原酒)〈涼冷え:15℃程度〉
●焼物:白身魚の茸あん
甘鯛にエリンギやシメジらあの茸あんをかけて、秋の風味がいっぱいの焼物に、どっしりしたボリューム感のある「船中ひやおろし」の旨みタップリの味わいが、見事に調和するがぜよ!
★「司牡丹・樽酒」(本醸造樽酒)〈常温:20℃程度〉
●揚物:きびなご・舞茸・ぎんなんの揚物
樽酒のナチュラルな木の風味が、舞茸やギンナンの風味と、まっこと見事に調和して、まるで森林浴しゆうみたいに心地えいがぜよ!
★「山廃純米かまわぬ」(山廃仕込み純米酒)〈人肌燗:35℃程度〉
●煮物:茹でツガニ
まっこと、このツガニのミソのうまいこと、うまいこと!甘みがギュギュッと凝縮されちょって、思わずツガニにかぶりついて、チューチュー吸うてしもうたがやき。そこに、幅のある旨みと酸味を持つ山廃の人肌燗!こりゃあもはや何ちゃあ言うこたぁないがぜよ!
★「山廃純米かまわぬ」(山廃仕込み純米酒)〈:20℃程度〉
●酢物:鮃昆布〆焼 松茸巻
鮃の昆布〆の旨みと松茸の旨みがお酢でバッチリ溶け合うて、「うまい!」の一言ながよ。ここに山廃の常温の旨みが重なりゃあ、さらに旨さを倍増させてくれるがやき。
●御飯:栗御飯
ホクホクした栗のナチュラルな旨みが、体をホンワカ包みこんでくれるがぜよ。
★「花と恋して(発泡性)」(発泡性低アルコール純米吟醸酒)〈花冷え:10℃程度〉
●果物:梨 葡萄(春野町・長崎さんちの葡萄)
野菜のソムリエでもある、春野町のファーム・ベジコの長崎さんに、葡萄(ピオーネ)の「うまいもの自慢」を語っていただいたがよ。例年にないばあのこぢゃんと甘いその味わいは、まっこと見事やったがやき!「花と恋して(発泡性)」の炭酸を含んだ甘みや酸味に、ビックリするばあピッタリとマッチしたがぜよ。
※「司牡丹の仕込水」
予定終了時間の20時半を1時間近うオーバーして、長崎さんの中締めのご挨拶で、何とか無事お開きながよ。ご参加いただきました皆様、まっことありがとうございました。感謝感謝ながやき。皆さんのお帰りの際の満面の笑顔を見よったら、今回もこぢゃんと旬をご満喫いただけたっちゅう感じで、ワシもまっこと嬉しいがぜよ!
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司牡丹酒造株式会社