宿泊場所の民宿「舟母(せんば)」(四万十市西土佐口屋内260
TEL:0880-54-1002 http://www16.ocn.ne.jp/"seinan/senba.html)にて、7時半から朝食。手作りの「小町味噌」を使うた味噌汁や新米のご飯もおいしゅうて、朝から山盛りのおかわりをしてしもうたがぜよ。

朝食後は出発準備をして、9時前にチクと黒尊川に寄り道。四万十川の支流の中でも、最も清流やと言われる黒尊川を、折角の機会やき、見ちょかにゃあのう!こりゃ確かにキレイながよ。川エビやらツガニらあが、網や素手で簡単に捕れるっちゅうがやき、夏場に是非また来て、ここで泳がにゃあ!




さて、予定の9時半をチクと回った頃、前日から3軒目のヒアリング調査宅、西ヶ方一の又の農家、山崎利直さん宅へ。こぢゃんと雰囲気のある歴史を感じさせる古民家が、まっことえい感じながぜよ。この古民家にお邪魔して、山崎さんと奥様にお話しをうかごうたがやき。



今回の『土佐の「おきゃく」(宴会)における酒と食文化に関する比較分析』の調査は、主に「神祭」(じんさい)を中心にヒアリングするがよ。ちなみに「神祭」っちゅうたら、春や秋に、近くの神社にてお祭りを行い、その後は「おきゃく」(宴会)をするっちゅうもんながやき。この「おきゃく」が、かつては高知じゃあとにかく派手やって、各家々で皿鉢料理を作って大勢のお客様を集め、お酒をひたすら飲み回るっちゅうもんやったがよ。さて山崎さんと奥様からうかごうたお話しは、大体以下の通りやったがぜよ。
●山崎さん宅でも、「神祭」の際に大勢を招いての自宅での「おきゃく」は、10数年ばあ前に自然消滅のような感じで、いつの間にかないなってしもうたがやと。けんど、近くに住んじゅうお子さんやお孫さんや親類の方々らあを招いての「おきゃく」は、今でも(毎回やないにしても)やりゆうっちゅうがぜよ。ちなみに奥様が愛媛県吉田町出身やき、そちらの親戚の方々も来られるがやと。
●お料理は、旦那さんかお刺身をさばいたり、カツオのタタキらあを担当。その他の皿鉢料理は、盛り込みや栗ご飯や稲荷寿司やおでんらあで、こちらは奥さんが担当して料理しよったがやと。今でも、お孫さんや親戚の方々が、昔ながらのこういう手作り料理を「おいしい!おいしい!」っちゅうて大喜びしてくれるき、昔のまんまのお料理を手作りで出しゆうがやと。ちなみにこちらのご主人の作るカツオのタタキは、タレの中にニンニクをすりこんだもんながやと。
●こちらの地域は、今でもお葬式は大抵家で行うがやと。その際は、お祭りの時並みの宴会をするっちゅうがやき。昔は、お葬式の時の皿鉢は、赤身の刺身や錦巻きみたいに、赤い色のもんは使わんかったらしいけんど、今は仕出しが普及して、特に変わらんようになったらしいがやき。
●昔は、「神祭」の時にゃあ、お酒が1晩に3斗ばあ必要やったがやと。古い時代は市販酒やのうて、ドブロクらあやったようながよ。とにかく酒代やお料理代、手土産の折り詰め代らあがこぢゃんとかかって、手間も大変やったけんど、久々に会う仲間や友人らあが、「おいしかったよ」ゆうて言うてくれるし、喜んでくれるき、嬉しゅうてまた作っちゃろうっちゅう気分になるがやと。こんな「おきゃく」で知り合うた仲間が、病気になったりした時にゃあ、田植えを手伝いに行っちゃるとか、そういうことも行われよって、えい関係やったのうとしみじみ語られるがぜよ。
●今でもお孫さんらあに、「おじいちゃん、カツオのタタキ作ってや!」とか、「おばあちゃんの稲荷寿司が食べたい!」とか言われたら、嬉しゅうてすぐに作っちゃるっちゅうがやき。今はお金を出しゃあ、何でも仕出しで用意できるけんど、お孫さんらあも、おじいちゃんやおばあちゃんの手料理の方がずっとおいしいっちゅうて言うてくれるし、何より彼らの喜ぶ顔が見たいきに、今でも仕出しは取らんと、手作りしゆうっちゅうがぜよ。
●昔は家のすんぐ前の小川で、アユもツガニもウナギも捕れよったがやと。ウナギにいたっちゃあ、水路を上がって田んぼに入ってくるき、1晩に何キロものウナギが、田んぼで素手で捕れよったっちゅうき、スゴイがぜよ!
続いては、11時頃にゃあ山崎さん宅を出発して、8つの神社が合祭されたっちゅう、「神祭」の中心の金刀比羅宮を訪ねたがやき。こりゃビックリするばあ急な石段で、相当高いくまで続いちゅうし、段の幅も狭いもんやき、まっこと登るにシンドイことシンドイこと!こぢゃんと息がきれたがぜよ。ヒーヒー言いもって何とか本殿に到着。西土佐の中心とも言える、風格ある金刀比羅宮にお詣りして、この地の素晴らしい文化がこれからも失われませんように、ほんで「土佐学協会」が今後も発展していきますようにっちゅうて、お祈りさいてもうたがやき。






その後は、西土佐の産物直売所のふるさと市でお弁当を買うての昼食。ここのカス漬けが、なかなかおいしかったがやき。ほんで、清原先生の車で江川崎駅まで送ってもうて、この後もお仕事がある清原先生と別れ、ワシと水谷先生と小西先生はJRで、缶ビールを飲みもって帰路についたがよ。まっこと、こぢゃんと有意義で、また楽しい小旅行のヒアリング調査やったがぜよ。

調査にご協力いただいた井上さん、谷岡さん、山崎さんのご夫妻。こぢゃんとおもてなしいただいた「民宿舟母」の皆さん。まっことありがとうございました。感謝感謝ながやき。また、2日間の調査にご同行いただいた清原先生、水谷先生、小西先生にも合わせて御礼申し上げますぜよ。
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司牡丹酒造株式会社