昨日の10月1日は「日本酒の日」。毎年司牡丹酒造の蔵人の皆さんらあが蔵入りする日で、いよいよ平成19酒造年度の酒造りがスタートするがぜよ。
ちなみに毎年この日は、高知県酒造組合が主催する「土佐はし拳全日本選手権大会」が、高知県民体育館にて開催されゆうがよ。今年は、その第42回目の大会やって、104チーム、約300人が熱戦を繰り広げたらしいがやき。ワシゃあ去年も今年も、お手伝いによう参加せんかったきご紹介できんがやけんど、興味がある方は一昨年の「10月3日」のブログをご覧くださいや。
さて、話しを元に戻いて、昨日の午前中はワシゃあ月に1度の部長会やったき、午後1時に蔵人と醸造部社員の皆さんらあに集まってもうて、酒造り開始のご挨拶をさいてもうたがよ。
「日本酒業界は長期低迷状態から抜け出せんまんま苦しみよって、司牡丹としても厳しい状況が続きゆうがよ。司牡丹の長い歴史の中で、これまでも様々な逆境を乗り越えて来たけんど、どんな厳しい状況にあったち、幸いなことにいっつも酒の品質だっけは優秀で、高い評価を受けてきたがやき。そんな高レベルの酒造りの伝統が、いまも脈々と受け継がれてきちゅうことを、誇りに思うがぜよ。考えてみりゃあ、売上が悪うたち、酒が良けりゃあ何とかなる。けんど、酒が悪けりゃあ何とも手のうちようがないがやき。お陰様で、昨年の酒もこぢゃんと高い評価を得て、今販売されゆうがよ。全国各地で試飲会やお酒を楽しむ会らあに出席しゆうけんど、どこに行ったち『さすがは司牡丹!』『毎年レベルアップしゆう!』っちゅうようなお誉めの言葉をこぢゃんといただけるがやき。こんなえい酒を造りゆうがやき、必ず売上は取り戻せると確信しちゅうがよ。今期も会社経営としちゃあ厳しい状況に変わりはないけんど、どうか心配せんと、今年もまたこぢゃんとえい酒を造ることだっけを考えて、また半年間よろしゅうお願いしますぜよ!」
だいたいこんな感じのご挨拶をさいてもうたがやき。これまで、このブログじゃあ、あんまり日本酒業界低迷の話しらあは書いてこんかったけんど、実際のところ日本酒業界の低迷ぶりは、そりゃあ凄まじいもんがあるがぜよ。
日本酒低迷の原因は一つやないし、いろいろとあるろうけんど、ワシらあ業界にも原因はあるがよ。その一つは、米がどう、精米歩合がどう、日本酒度がどうらあて、ハード面の情報ばっかし言うて、飲み手がどうすりゃあまっと楽しゅう飲めるかっちゅう肝心な情報は、ひとっつもなかったきやないろうか。ほんじゃき、これからは「日本酒をこうやって活用すりゃあ、おまさんの人生はまっと楽しゅう豊かになるぜよ!」っちゅうような情報を、ガンガン流していかにゃあイカンと思うちゅうがやき。まだまだ情報発信が足りてないけんど、それが広がっていきゃあ、日本酒は必ず新たな姿で蘇ると確信しちゅうがぜよ!
平成19酒造年度、今年のお酒も、飲まれた方々を感動させるばあ、こぢゃんとおいしいお酒が醸されますようにと、心からお祈り申し上げますぜよ。
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社