昨日は、ワシが理事長を務めゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)の中の「土佐のお茶研究会」、佐川の花番茶プロジェクトで、佐川町の茶園を訪ねたがやき。ちなみに同プロジェクトで前回佐川の茶園を訪ねた内容についちゃあ、「5月29日」のブログをご参照くださいや。
さて今回は、「土佐のお茶研究会」座長の坂本先生がこぢゃんと忙しいっちゅうことで代わりに責任者になられた水谷先生とワシの2人で、まずは佐川町のJAコスモス営農指導課の鮑(ほう)さんを訪ね、佐川町産業振興課の和田さんも一緒に、岡林製茶(高岡郡佐川町黒原1535 TEL:0889-22-9103)の岡林さんの茶園に向こうたがやき。
お茶は、4月末頃から5月初旬にかけて一番茶をつみ、その後二番茶、三番茶をつんで、秋に花が咲く頃に番茶用の茶つみを行うがよ。そん時、茶花も一緒につんだもんを「花茶」っちゅうらしいがやき。ちなみに、「番茶も出花」っちゅうんは、元々は「番茶のおいしい時期は花の咲きかけの頃」っちゅう意味のようながよ。また、番茶の中に玄米やはぜたキビをまぜた玄米茶は、はぜたキビを花に見立てて、「番茶の中に花があっておいしいぜよ」っちゅう意味でできたらしいがやき。
ほんで、番茶用につんだ茶葉は、各家庭の釜で焙り、沸騰さいた鉄茶瓶らあの中に入れて番茶として楽しむらしいがやけんど、その年に飲み切れんかったお茶の葉は保存しちょいて、2年もん、3年もんにして、飲む前にもういっぺん焙って楽しみよったっちゅうがよ。これが何とも風味が良うて、こぢゃんとおいしかったっちゅう話しから、このプロジェクトが発案されたがぜよ。
さて、岡林さんの茶園に着いてよう見てみりゃあ、チョロチョロと白いカワイイ花が咲いちゅうやいか!お茶の花らあて初めて見たがやけんど、意外にキレイな花ながよ。鮑さんによりゃあ、実はお茶の花は、毎年咲く訳やないがやと。一般の茶園じゃあ、お茶にとっちゃあ花は必要ないき、花か咲かんように作るようながよ。けんど、お茶にとって厳しい環境になった年だっけは、子孫を残そうとするかしらん、花を咲かせるっちゅうがやき。今年は夏がこぢゃんと暑かったき、厳しい環境やったっちゅうことで、花を咲かせたらしいがぜよ。「厳しいときこそ、花が咲く」たぁ、言葉としても、まっことえい言葉やと思わんかよ?
けんど、花が咲くゆうたち、茶園全体に咲く訳やのうて、日の当たる周囲の、ごく一部の所にだっけ、チョロッと咲くだけらしいがやき。ほんじゃき、普通に番茶用の茶葉を刈り取るだけやったら、まず花が入るこたぁないがやと。一般的な番茶の発想じゃあ、花番茶にゃあならんっちゅうことながよ。けんど、鮑さんや岡林さんや和田さんのお話しをうかがいよったら、確か島根県あたりにゃあ「ボテボテ茶」っちゅう番茶があって、こりゃあお茶の花を乾燥さいたもんながやと。ほんで、花に含まれるサポニンが、そのお茶を泡立たせるっちゅうがぜよ。お茶の花の研究らあてこれまであんまりされてないみたいなけんど、何らかの有効成分は含まれちゅうろうし、効能も何かしらあるはずながよ。そんなお茶の花と一般の番茶をミックスした花番茶が商品化できりゃあ、面白い商品になるような気がするがやき。しかも番茶は、一般的な煎茶よりか、カフェインは少のうて、カテキンは豊富らしいきに、効能は番茶の方が高そうながよ。これに花も加わりゃあ、どんな味わい、どんな効能にな
るか、なかなか楽しみながぜよ。
幸い、放棄されちゅう茶園らあじゃあ、比較的花が咲きやすいようやきに、花の部分はそちらから取って、一般の番茶と混ぜりゃあ、目的とする花番茶が完成しそうながやき。
また、番茶の製法にゃあ、茶葉を手でよった「柳」と、そのまんまの「平番茶」があるらしいがよ。どっちが花番茶にふさわしいか、また2年3年熟成さいた場合はどっちがえいか、現時点じゃあ分からんき、岡林さんに両方作ってもうて、花を混ぜて花番茶にしょうっちゅうことになったがよ。
また余談やけんど、お茶の花が咲きゃあ、お茶の実もなるがやき。花と同様、実についても、あんまり研究されてないみたいなき、この活用法らあも考えられたら面白そうながよ。搾りゃあ、油も取れるみたいながやき。ちなみにウチの家紋は「茶の実」紋ながよ。しかも、家紋帳にも載ってない珍しい形ながやと。何かの因縁をちくと感じるがやき。
さて、10月17日から1ヶ月間ばあ、岡林さんくじゃあ、番茶の刈り取りがあるようなきに、その期間中に、またワシらあで花の部分をつみに来て、それを乾燥さいて、花番茶の試作品を作ってもうっちゅうことも決定したがよ。これで何とか、11月23日に予定されちゅう、土佐学研究集会「秋の収穫祭」に、幻の花番茶が出せるろうきに、こりゃなかなか楽しみになってきたがやき!この花番茶を飲んでみたいっちゅう方は、是非この「秋の収穫祭」にご参加くださいや。ちなみに「秋の収穫祭」じゃあ、「土佐酒学研究会」の「土佐の食とお酒の相性実験会」らあも予定されちゅうき、こぢゃんと面白い会になること、請け合いながよ。詳細は下記の通りで、事前お申し込みが必要やき、以下をご参照くださいや。
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【第1回土佐学研究集会「秋の収穫祭」】
※詳細はhttp://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/ の「ニュースレターNo5」参照。
●日時:平成19年11月23日(金)13時〜17時(相性実験会は16時頃〜17時頃まで)
●会場:高知城ホール(高知市丸の内2-1-10 TEL:088-822-2035)
●参加費:1,000円(「相性実験会」不参加の方は無料。)<懇親会別途17:30〜5,000円>
※ご参加ご希望の方は、必ず予約が必要です。懇親会参加の有無と合わせお申込を。
●お申込・お問合せ:司牡丹酒造(株)本越(もとごし)まで
高岡郡佐川町甲1299TEL:0889-22-1211FAX:0889-22-4116
E-mail:ainet@tsukasabotan.co.jp
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