高知県食品衛生協会は、食品衛生指導員の資質向上と懇親を兼ねて、高知県内の6支部回り持ちで支部大会を開催しゆうがよ。今年は、司牡丹も入っちゅう中央西支部の担当やき、ワシが講演を頼まれたっちゅう訳ながぜよ。
会場の、土佐市高岡町の「ウェディングプラザ寿苑」にワシが到着したがは14時過ぎ。既に大会は始まっちょって、一人めの講演、高知県立紙産業技術センター池所長さんの「高知県でつくられる紙製品について」の最中やったがよ。会場にゃあ約120人ばあの高知県下の食品衛生指導員さんらあが集まられちょって、なかなか盛況やったがやき。

さて、14時40分から約1時間ばあ、ワシの講演ながよ。タイトルは、「人生を10倍豊かにする土佐人のための土佐酒活用法」。内容を簡単に言うたら、以下の通りながよ。
土佐の高知は、春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材にこぢゃんと恵まれちゅうがよ。ほいたらそれらあの食材を、相性の良うないお酒を合わいたりして食べたりせんと、より一層おいしゅうして食べんかよっちゅうことながよ。そしてそのために、土佐酒を上手に活用せんかよっちゅう提案ながぜよ。例えばアユの塩焼きやサンマの塩焼きらあの内蔵がおいしい焼き魚とか、お刺身とか、土佐の旬の新鮮な食材を使うたお料理は、ビール類にゃああんまり合わんがやき。それらあは、圧倒的に日本酒が、旬の土佐酒が合うっちゅうことながぜよ。しかも、何ちゅうたち土佐人にとって、「身土不二」であり、「旬」のおいしさや効用があり、かつ季節に合わいて様々な温度で楽しめるお酒は、「土佐酒」だっけながやき。ほんで、そんな食生活こそが、おまさんの人生を健康で楽しゅうし、10倍豊かなもんに変えてくれるがぜよ!

講演終了後は、大会宣言や、次回開催支部への大会幕の手渡し、閉会の言葉らあで、研修支部大会は無事終了。その後は、16時過ぎばあから、みんなあで懇親会ながよ。乾杯はもちろん日本酒。中央西支部にゃあ、「司牡丹」と「瀧嵐」と「亀泉」っちゅう3つの銘柄があるき、その3社の「土佐宇宙酒」で乾杯やったがやき。

以後は、とにかく飲みまくりの大宴会。演奏会やらチンドン屋さんやらの出し物もあって、宴席はいよいよ盛り上がったがやき。あちこちで日本酒を酌み交わしもって、ワシの講演に対するお誉めの言葉を、こぢゃんといただけたがよ。まっことありがとうございましたぜよ!




さて続いて、翌日10月13日(土)は、「こうち情報倶楽部」が開催されたがよ。この倶楽部は、毎月1回全国各地から様々な分野の講師の方をお招きしてお話しをうかがうっちゅう、サロン的な集まりながやき。ほんで今回の講師は、(株)幻冬舎の専務取締役兼編集最高責任者石原正康氏と、(株)新潮社「新潮45」編集長の中瀬ゆかり氏と、高知県佐川町生まれの直木賞作家坂東眞砂子氏っちゅう、こぢゃんと豪華な3名さんやったがぜよ!

実はワシゃあ、なかなか忙しゅうて、「こうち情報倶楽部」にゃあ最近全然出席してのうて、こぢゃんと久しぶりの出席やったがやき。数ヵ月前にも、同倶楽部の講演に坂東さんが来られちょったがやけんど、残念ながら出張で出席できんかったもんやき、今回は何としても出席したかったがよ。何ちゅうたち坂東さんは、我が町佐川町出身っちゅう同郷の方やきのう!
今回の会場は、高知市役所鷹匠庁舎2階のNPO高知市民会議内の会議室。18名のメンバーが集まって、3名の講師のお話しをお聴きしたがやき。演題は「今の時代、読者をつかむには・・・」。坂東さんが進行役みたいな形で、2時間びっちり、こぢゃんと貴重で興味深いお話しが聴けたがやけんど、ごく一部をご紹介すりゃあ、以下の通りやったがぜよ。
●編集者としちゃあ、まず需要を探るっちゅうところがある。本屋のどのコーナーにお客様が集まりゆうかっちゅうような、接点情報が大切。
●本にゃあ、流行の周期がある。ある分野の本は、必ず10年ばあの周期で売れるとか。日本語関連の本は、5年ばあの周期で売れるとか。
●現代の本で特徴的ながは、ケイタイ小説とか。だいたいが日記みたいなもんで、風景描写とか、何もない。自分はどう感じたかとかだけ。文章力は2の次、3の次。2作目らあて編集者もあてにしてない。イッパツ勝負。
●読者が2極分化しちゅう部分もある。軽い、簡単なもんが売れるかと思やあ、ドストエフスキーの新訳本が10〜20万部売れるとか。
●今はとにかくお金のほとんどがケイタイ代に消える。本にお金を使う人も少のうなりゆう。本好きの人やち、1500円の単行本は高いき、文庫になってから買うっちゅう人が多い。
●5万部まではある程度コントロールできる。10万部を超えたら、社会現象になってくる。ベストセラーしか買わんっちゅう人が結構おるき、そうなるとお札を刷りゆうみたいなもん!
●売れる実用書は、神社のお祈りみたいなもん。商売繁盛とか、家内安全とか、健康祈願とか。売れる内容は昔っから変わってない。あとはタイトルで目新しさを出すばあ。
●売れるもんを作りたいがはもちろんやけんど、それだっけじゃあ、気持ちが浅ましゅうなるし、荒廃してくる。やっぱし価値あるもんを届けたいっちゅう気持ちが大事。小説らあやち、問いかけがあるもんがえい。おまさん、このまんまでえいがかよ、みたいな。世の中をちょびっとだっけ、小説で変えたい。
●耳がえい編集者は大成する。作家が話しゆうことをよう聴くことが大事。作家との会話の中から、本人ですら無自覚なもんを引き出しちゃるがも、編集者の仕事。





けんど戻りガツオのお刺身は、まっことこぢゃんとおいしかったがやき。特に「ひやおろし」との相性は最高!3人の講師の方々も、皆さん大絶賛やったがよ。
坂東さん、石原さん、中瀬さん、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社