「これっぱあコミュニケーションが発達した社会において、ちゃんと人の話を聞く人が少ないがは、なんとも矛盾した話ぜよ。」(エルマ・ボンベック)
あらゆる業界から売り上げを奪いゆうがは、携帯電話代やと言われるばあ、現代は携帯電話のコミュニケーション機能に、みんなあお金をつぎ込みゆうがやき。さらにパソコンのメールやブログやSNSや、その他のコミュニケーション機能らあを加えりゃあ、それこそ巨大なもんになるがぜよ。
それっぱあ、みんなあコミュニケーションにお金をつぎ込みゆうに、逆にコミュニケーション下手な人が増えゆうような気がするがは、ワシだけやないろう。何とも皮肉な、逆説的な話ながぜよ。
コミュニケーションの一番の基本は、上手に話したりうまいメールを書いたりすることやのうて、人の話を聞くっちゅうことながよ。相手のことを相手の立場で考えて、相手の気持ちを思いやって、相手の話をキチンと聞くっちゅうこと。ほんで上手に合いの手を入れる。実は、聞き上手がコミュニケーション上手ながぜよ。
けんど、これがなかなか、分かっちょったちできんがよ。ワシらあも偉そうに言いゆうけんど、まだまだ全然できちゃあせんがやき。周りを見回してみたち、ちゃんと人の話を聞くっちゅう人は、ほとんどおらんろうがよ。ほんじゃきこそ、ちゃんと人の話を聞くっちゅうことができる人は、こぢゃんと貴重な存在ながぜよ。
また、ちゃんと人の話を聞くことができる人は、顧客の気持ちを思いやることができるき、「そうそう、こういうもんが欲しかったがよ!」っちゅうニーズやウォンツを、探り当てることができる人ながやき。いまの顧客が求めるもんは、顧客自身も知覚してないき、ヒアリング力や洞察力が求められるがよ。ほんじゃき、そんなヒアリング力や洞察力を持っちゅう、ちゃんと人の話を聞くことができる人は、どんな業界におったち、きっと成功できる人ながぜよ。