さて今回は、「土佐のお茶研究会」代理座長の水谷先生とワシ、JAコスモス営農指導課の鮑(ほう)さんの3人で、まずは岡林製茶(高岡郡佐川町黒原1535
TEL:0889-22-9103)さんのご自宅を訪ねて、番茶と密封パックの袋らあをいただいたがやき。前回10月29日（「10月31日」のブログ参照）に茶花摘みにうかごうた時にゃあ、葉っぱがそのまんまの「平番茶」が丁度のうて、茶葉を手でよった「柳」の番茶しかなかったき、茶花と混ぜて作る「花番茶」は、「柳」の方しか、よう作らざったがよ。ほんで今回もういっぺん水谷先生にご足労願うて、「平番茶」の方の「花番茶」を作ることになったっちゅう訳ながぜよ。
ほんで、岡林さんの奥さんといろいろお話さいていただきゆう中で、面白い掛け軸の言葉があるっちゅうことになって、ご自宅に上がらいてもらうことになったがやき。その掛け軸の言葉は以下の通りながよ。「蘭亭酒 竹○茶」
○の部分の漢字が、よう分からんけんど、多分意味としちゃあ、「蘭亭で酒を飲み、竹○で茶を飲む」っちゅうことやないろうか。つまり、お酒を楽しんだ後に、お茶を楽しむっちゅうことで、ほいたらお酒とお茶のセット商品っちゅうがも、意味があるがやないかっちゅうんが、岡林さんの奥さんのアイデアながよ。佐川はお茶の名産地であり司牡丹の故郷でもあるき、確かに佐川茶と司牡丹のセット商品らあも、なかなか面白いかもしれんがやき。この掛け軸の言葉の読み方や意味を、どなたか分かる方がいらっしゃいましたら、是非教えとうせや！
話がチクと脱線したけんど、岡林さんくを出て、その後はJAコスモスさんの営農指導課の事務所に行ったがよ。ほんで、部屋をお借りして、3人で「花番茶」の袋詰め作業の開始ながやき。ワシと水谷先生が、袋に「平番茶」と「茶花」をバランスように詰めて、鮑さんが袋の密封作業を担当。1時間半ばあの作業で、無事「柳」の「花番茶」の試作品が完成したがぜよ。
ところで、実はワシゃあ、この試作品のラベルサンプルを作ってきちょったがやき。前々回に茶園を訪ねた際に、実はお茶の花は毎年咲く訳やないこと、一般の茶園は花が咲かんように作ること、けんどお茶にとって厳しい環境になった年だっけは子孫を残そうとするかしらん花を咲かせるっちゅうことらあを、鮑さんから聞いちょったがよ。ほんでその話からヒントを得て、相田みつをさん風の筆文字で、以下の言葉をラベルに書いて商品名にしたら面白いがやないかっちゅうことになっちょったき、ラベルサンプルを作ってきたっちゅう訳ながやき。
「きびしいときこそ
花が咲くんだよ」
お茶は、環境が厳しい時にこそ、その花を咲かせる。人間もツライ時、厳しい時か誰にやちあるけんど、実はそんな時にこそ、自分の人生に花が咲こうとしゆう時じゃと信じて、この「花番茶」を飲みもって、ちっとでも癒されてほしい・・・。そんな願いをこめた言葉ながぜよ。
とりあえず試作品やき、今回はワシがチョコッと筆ペンで書いた文字を使うたけんど、もし今後正式に商品化することになりゃあ、書家の先生か誰かに、キチンと書いていただきたいもんながやき。そうすりゃあ、「癒しのお茶・土佐花番茶」として、結構売れそうな気がするがやけんど、いかがですろう？落ち込んじゅう時らあに、こんな素敵なねぎらいの言葉が書かれた「花番茶」をもろうたら、こぢゃんと嬉しいと思うがやけんど、のう！
さてその後は、水谷先生と2人で、完成した試作品らあを司牡丹本社まで運んで、早速その「癒しのお茶・土佐花番茶」をいれてもうて、試飲してみたがやき。芳ばしい煎った番茶の香味の中に、ほのかに茶花のハーブ様の香味が加わって、なかなかイケるがやないろうか。けんど、やっぱし高級感っちゅうか、繊細な味わいがチクと足りんき、前回作った「柳」の「花番茶」の方が商品化するにゃあ良さそうな感じながぜよ。
さて、この世界初の「花番茶」、「平番茶」も「柳」も両方とも、11月23日(金)開催の、第1回土佐学研究集会「秋の収穫祭」にて、ご参加者の皆様に振る舞われる予定やき、その幻の味わいをご堪能されたい方や癒されたいは、ぜひ奮ってご参加くださいや！
第１回土佐学研究集会「秋の収穫祭」
※詳細はhttp://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/ の「ニュースレターNo５」参照。
●日時：平成19年11月23日（金）13時〜17時（相性実験会は16時頃〜17時頃まで）
●会場：高知城ホール（高知市丸の内2-1-10 TEL：088-822-2035）
●参加費：1,000円（「相性実験会」不参加の方は無料。）＜懇親会別途17：30〜5,000円＞
※ご参加ご希望の方は、必ず予約が必要です。懇親会参加の有無と合わせお申込を。
●お申込・お問合せ：司牡丹酒造（株）本越（もとごし）まで 高岡郡佐川町甲1299
TEL：0889-22-1211 FAX：0889-22-4116 E-mail：ainet@tsukasabotan.co.jp
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック！
司牡丹酒造株式会社
