2007年12月31日

幸せの言の葉〈133〉

「強制収容所を生き残る可能性が最も高かった人は、未来に向こうて生きることのできた人らあやったがぜよ。」【V・E・フランクル 著 「〈生きる意味〉を求めて」(諸富祥彦監訳・春秋社)】

実際にナチスの強制収容所に3年間も入れられ、奇跡的に生還したっちゅうV・E・フランクルさんの「言の葉」ながよ。彼は、精神科医でもあり、一層この「言の葉」の伝えようとしゆう「生きる意味」が、真に迫ってくるがぜよ。

フランクルさんが伝えようとしゆう「生きる意味」たぁ、自分に執着して生きるがやのうて、未来の「達成すべき課題や出会うべき人に向こうて生きる」(同書)ことの中にあるっちゅうがよ。自身のエゴらあを越えて、未来で出会いを待ちゆう他者のために、自分を投げ出して生きるとき、「人はホンマの意味で人間になり、ホンマの自分になる」と、フランクルさんは言うがぜよ。

ほんで、何の問題もないアメリカの若者らあの自殺率の高さ、彼らあの自殺理由が「人生が無意味に思えたから」っちゅう事実を嘆き、人間の幸せは、社会経済状況や、モノやカネや、地位や名誉じゃ得られんっちゅうがやき。そんな、物質的な、自己中心的なエゴらあを越えて、未来の誰かのために生きることやとして、確信を持ってこう言い切るがよ。

「人生にゃあ満たされるべき意味がある。今はわからんかもしれんけんど、いつの日か満たされるべき意味が、人生にゃああるがぜよ。」

平成19年の締め括り、大晦日を飾るにふさわしい「言の葉」やと思うて、選ばいてもうたがやき。・・・今年も1年、ワシのブログをご覧いただき、まっことありがとうございました。また新年も、何とぞよろしゅうお願い申し上げますぜよ。ほいたら、素晴らしい新年をお迎えくださいや!

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この記事へのコメント
一年の最後に素敵な言の葉をありがとうございます!!
販売業のあたしにとって一年で一番ツライこの時期‥
小さいことでイライラしっぱなしで荒んでました

そんなイライラがきれいに流されていく思いです

言葉の力って偉大ですね

今年一年、竹村さんの言葉にとってもお世話になりました★
来年もよろしくお願いしま〜す!!
Posted by ののこ at 2007年12月31日 10:31
フランクルさんは、わしも昔読んだことがあるけんど、
土佐弁に翻訳されると味わいが又違うのうし。

ただ田舎の酒屋をやりゆうがやのうて、歴史的意味において
また、普遍的な感じで、存在感を示せる酒屋のおやじになりたいもんぜよ。

抽象的ですよ。まだまだ。
けんど、見よってみい、くらいに思うところからが
スタートと思うちょりますき。

これからもよろしくお願いします。

良いお年をお迎え下さい〜。


Posted by toku at 2007年12月31日 23:20
ののこさん、あけましておめでとうございます!コメント、ありがとうぜよ!
また、昨年末は素敵なクリスマスプレゼントをいただき、重ねて御礼申し上げます。
たとえ、ののこさんひっとりだっけやとしたち、ワシのブログの「言の葉」で、元気づけられたり、癒されたりしてくれゆう人がおるっちゅうんは、ワシにとったち百人力ながよ。今年もよろしゅうお願い申し上げますぜよ!
Posted by 竹村昭彦 at 2008年01月01日 00:58
tokuさん、あけましておめでとうございます!コメント、ありがとうぜよ!
「歴史的意味、普遍的な感じで、存在感を示せる酒屋のおやじ」かよ。まっこと素敵ぜよ!
日本酒業界も、まっこと悲惨なばあ衰退していきよって、こぢゃんと大変ながやけんど、ワシも「見よってみい!」っちゅう感じながよ。共にその気概で今年もやっていきましょうぜや!本年も、何とぞよろしゅうお願い申し上げますぜよ。
Posted by 竹村昭彦 at 2008年01月01日 01:07