さて、今回の取材は、『土佐の「おきゃく」(宴会)における酒と食文化に関する比較分析』っちゅうテーマで、仁淀川町の「秋葉祭り」における「おきゃく」の調査に行ったがやき。土佐三大祭りの一つとしてこぢゃんと有名な「秋葉祭り」は、高知県指定の無形民俗文化財でもある、伝統あるお祭りながよ。まずは、以下に「秋葉祭り」の由来らあについて、簡単にご紹介しちょくぜよ。
秋葉神社は、火産霊命(ホブスビノミコト)を祀っちょって、防火・災難避けの神様として古うから篤い信仰が寄せられちゅうがやき。平家の落武者佐藤清岩が遠州秋葉山から勧請して岩屋(現在の岩屋神社)で祀ったがが始まりながやと。今から800年以上前のことやっちゅうき、スゴイがぜよ。ほんでその後、法泉寺、関所番市川家で祀った後、寛政6年(1794)ご祭神が市川家から現在の秋葉神社にご遷座の際、毎年ゆかりのある岩屋神社、市川家、法泉寺、中越家にご神幸を決定し、この順番で回っていくっちゅうがやき。
本来は、旧暦の1月18日が御祭神日やったがやけんど、現在は2月11日(建国記念日)になっちゅうがよ。祭りは、神輿つき役者や、本村、霧之窪、沢渡の三集落からホラ貝を響かいて集まってきた役者、役員その他で総勢200人ばあになるっちゅうがぜよ。この中にゃあ祭りの花形「鳥毛ひねり」や「中太刀」「小太刀」その他の華やかないでたちの若者もおるがよ。それらあが、先払いの鼻高面(天狗)を先頭に、笛、太鼓らあの囃子で、3キロの山道を早朝から夕方にかけてゆっくりゆっくり練り歩くっちゅうがやき。ほんじゃき「練り」っちゅうがよ。



神輿の重さは約1トン!これを勇ましゅう揺さぶりもって、「キョウサー、キョウサー」っちゅう掛け声で盛り上げるっちゅうがよ。ほんで祭りのハイライトは「鳥毛ひねり」。鳥毛棒が、裃姿の楽人らあの笛や太鼓、手拍子に導かれて進み、火事装束の青年が長さ7m、重さ8kgの鳥毛棒を直立さいたまんま、10数メートル向こうの青年に投げ渡すっちゅうがぜよ。実はワシゃあニュースや新聞らあで見たこたぁあったけんど、実際に見に来るがは初めてやき、こぢゃんと楽しみながよ。
さて、今回取材に行ったメンバーは5名。まずはJR佐川駅に昼の12時半、ワシと水谷先生と小西先生と若葉屋さんの4名が集まって、予約しちょったタクシーで仁淀川町に向こうたがよ。もう1人のメンバー、傍士さんは遅れて参加ながやき。
13時半頃、本村集会所に到着。こちらで翌日のリハーサルが行われるっちゅうことで、まずはここにお邪魔したがよ。今回お世話になる大石副町長さんにご挨拶して、いろいろご説明いただいたがやき。ほんで、秋葉神社祭礼練り保存会の片岡副会長さんに、寸志の司牡丹をお渡しして、リハーサルを見学さいてもうたがぜよ。
ウワサにゃあ聞いちょった鳥毛投げは、こりゃなかなか迫力があるがやき。鳥毛を受け取った後、サッと肩で支えるがやけんど、これがなかなかカッコえいがぜよ。ワシと水谷先生が、チクと持たいてもうたら、真っ直ぐ持ちゃあ重いこたぁないがやけんど、鳥毛が横になったら肩にグッと食い込んで、まっことズッチリ重いがやき。リハーサルゆうたち、本番同様。ちゃんと御神酒もお燗がついちょって、早速いただいたがよ。小西先生も大悦びでクピリ。


リハーサル終了後は、大石副町長さんのご自宅へ。こちらが翌日の「おきゃく」のメイン取材先になるがよ。まずは寸志の司牡丹をお渡しして、副町長さんやお母様らあにお話しをお聞きしたがやき。副町長さんのお母様は、古い写真らあも見せてくださり、いろいろお話しを聞かいてくださったがよ。大石家の先代、先々代も信仰心が篤うて、秋葉神社の本殿らあを寄進したりしちゅうがやと。
いろいろお話しをうかがいもって、翌日の「おきゃく」に出される予定の山菜やお漬物をいただいたがやけんど、これがまっこと、ウマイのなんの!みんなあハマってしもうて、パクパク食べて、止まらんなってしもうたがやき。タケノコ、ゴボウ、ゼンマイ、ダイコン、イタドリ、ヤマクラゲ、タクアン。どれも保存食やけんど、しっかり塩抜きされて、おダシの味わいがやわらこう沁みちょって、こぢゃんとおいしかったがやき。そのおいしさの秘密を見せてもうたら、アジジャコの干物とコンブがタップリのおダシが、まっことえい香りで、タップリ用意されちょったがぜよ。また、毎年の「おきゃく」でこぢゃんと評判がえいっちゅうタイモも、コロモを付けて揚げ物になっちょったがよ。これにもダシを使うて煮っころがしにされるがやと。さらにお母様は、焼酎と砂糖で漬けた梅干し漬けも出してくださったがやけんど、これまた絶品やったがやき。こりゃあ翌日がまっこと楽しみながぜよ。






その後は、ちくとビールを飲んでしもうちょった大石副町長さんの代わりに息子さんの運転で、副町長さんとお二人で、翌日の「練り」のコースをご案内いただき、下見をしたがやき。
秋葉神社は、思うたより大きゅうて、観客席になっちゅう石段も、こぢゃんと立派でビックリながよ。サスガは2万人ばあの観光客を集めるっちゅう人気の大祭ながやき。
岩屋神社は、まっこと大きい岩の下にできちゅう神社。800年前の風情が感じられるがよ。今この神社の中に、神様の入った神輿が納められちゅうがやき。ほんでこの日の夜中に人知れず神様が移動され、市川家に行くっちゅうがよ。その後は市川家を訪ねて、ご当主にご挨拶。ほんで、この晩「お通夜」っちゅう「おきゃく」がある沢渡集落の集会所に向こうたがぜよ。





こちらにも寸志の司牡丹をお渡しして、ご挨拶。ここに遅れて取材メンバーの傍士さんも登場。19時前ばあから数人ずつ、肴を持った皆さんが集まりだいて、座ったかと思うたら早やお燗酒が出され、いきなり来たもんから飲み始め、いつの間にか「おきゃく」はスタートしちょったがやき。お酒はもちろん、全部司牡丹。「この地域は90%以上が司牡丹よ!ワシらあこれやないとイカンがやき!」っちゅうて皆さん口々におっしゃり、まっことありがたいことながぜよ。



肴は皆さん家々から持ってきたコンニャクやワサビ漬けやお寿司やタラの芽のテンプラなど。皆さん大いに飲んで食べて語り合うて、お酒が見る見るのうなっていくがやき。ワシも杯を持って献杯に回ったがやけんど、まっこと皆さん、返杯が早いはまた飲むはで、ワシゃあアッという間にベロベロになっちょったがぜよ。

宴もたけなわになった頃、お囃子の太鼓や笛が始まって、道化役の「油売り」まで登場し、さらに「おきゃく」はヒートアップ!こりゃこれ以上おったらツブれて翌日の取材ができんなるき、皆さんにご挨拶して、タクシーで宿泊場所に退散さいてもうたがぜよ。


宿泊場所は仁淀川町観光センター。部屋に夕食が用意されちょって、持ち込んだ司牡丹で、改めて5人で乾杯したがぜよ。
2日目の秋葉祭り本番についちゃあ、また明日のブログでご紹介しますきに。尚、秋葉祭りについて詳しゅう知りたい方は、ガイドブック写真集「土佐秋葉まつり・練り」(秋葉神社祭礼練り保存会 発行 1800円(税込) B5版144ページオールカラー)をオススメしちょくぜよ。まっこと、臨場感あふれる素晴らしい写真が満載やき。土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社