2008年03月05日

「土佐学協会」主催「昭和30年代のおきゃく再現!」ぜよ!

 昨日は、ワシが理事長を務めゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)主催の「土佐のおきゃく2008」(http://www.tosa-okyaku.com)参加イベント、『〜土佐の「三丁目の夕日」〜 昭和30年代・香長平野のおきゃく再現!』を開催したがぜよ。

 会場の「城西館」(高知市上町2-5-34 TEL:088-875-0111 http://www.jyoseikan.co.jp)さんに、まずは「土佐学協会」会員メンバーの皆さんが、17時半ばあに集合。受付の準備らあをして打ち合わせしたがよ。会場の蘭の間にゃあ、既に30年代の雰囲気で「おきゃく」らしいお座敷がセッティングされちょって、えい感じながぜよ。皿鉢を置く物据(ものすえ)、客席にゃあ今やこぢゃんと貴重な塗りの八寸盆、その上に小皿と杯と赤箸が置かれちゅうがよ。床の間にゃあ、掛け軸と生花、大盃、おめでたい角樽や今回出される5種類の土佐酒らあが並んで、こぢゃんと雰囲気を盛り上げてくれちゅうがやき。おきゃく席上座のおきゃく席と床の間角樽













5銘柄の土佐酒










 受付担当は、高知女子大の学生会員の美女3名。18時ばあから、ほちぼちお客様が集まりだいて、皆さんにゃあちくと控え室でお待ちいただき、皿鉢の準備をしたがやき。受付3人娘













 さて、いよいよ皿鉢がズラリと並び、皆さんが会場にご入場。昭和30年代の香長平野、南国市廿枝(はたえだ)地区の「おきゃく」で出されよった皿鉢料理の数々を、忠実に再現した見事なお料理に、皆さんからは歓声があがったがぜよ。テレビ局の方々も数社取材に来ていただいちょって、いよいよ雰囲気は盛り上がったがやき。まずは理事長としてのワシのご挨拶。続いては、今回お料理全般の監修をしていただいた当会顧問・土佐伝統食研究会代表の松崎淳子先生(高知女子大学名誉教授)の、お料理の解説ながよ。ほいたら、その見事に再現された昭和30年代の皿鉢料理の数々を、松崎先生の解説とともにご紹介しちょこうか。2008.3.5皿鉢がズラリ












●生・松の皿鉢松の皿鉢
刺身の皿鉢のことを「生(なま)」っちゅうがよ。新鮮な刺身は、当時は一番のご馳走やったっちゅうがやき。この「松の皿鉢」は、さつま芋を松の幹に見たて、五葉の松と白い綿で松の姿を作り、白髪大根の土台に青ノリをかけりゃあ、苔むす岩になり、平作りのお刺身を周りに配しゃあ、岩上の老松に打ち寄せる波になるがぜよ。

●生・宝船宝船
ヒラメの皮を帆に仕立てて、尾頭つきの中骨を船に見立てた、ヒラメの活け作りながよ。本来は舳先をその家の大黒柱に向けるがやと。







●カツオのタタキ2008.3.5カツオのタタキ
ニンニクのスライスを豪快に散らした、カツオのタタキの皿鉢ながよ。










●組みもの組みもの寿司(姿寿司、巻き寿司、稲荷寿司)、しなしもの(高野づけ、凍づけ、椎茸づけ)、季節の野菜の煮つけ、和え物、甘い物(きんとん、ようかん)、果物らあを盛り合わせ、中心はサバの姿寿司が定番ながやと。

●はんぺんはんぺん魚のすり身の生に山芋をすり込んで、カブの形に仕上げたもんながよ。2本の箸で巻いて取り、二杯酢でいただくがやき。はんぺんを箸で取る












●タイの潮汁潮汁
本来やったら潮汁は、おきゃくの翌朝の「残(ざん)」に、活け作りのアラで作られ、夜の席にゃあハモやゴリの汁を出しよったがやと。ちなみにこの大きいお椀は大平(おおひら)っちゅうがやき。

●そうめんそうめん
祝い事の席のそうめんは、甘ダイらあの白身魚でダシをとって、姿の魚らあと盛り合わせたりしよったがやと。スマキ、シイタケ、卵焼きを乗せるがが定番ながよ。







●魚入りぜんざい魚入りぜんざい何ちゅうたち、これがタマルカゆうばあ目立つがぜよ!甘いぜんざいに、魚が丸ごと一匹浮いちゅうがやき、びっくりながよ。おきゃくっちゅうたら、こぢゃんとダシを使うもんやき、大鍋に白身魚を丸ごと泳がせてダシを取りよったがやと。ほんで、ダシの抜けた魚をぜんざいに入れるっちゅうがやき。ダシガラやち、甘い汁を吸やあ、結構イケるっちゅうがぜよ。







●タイのたま蒸しタイのたま蒸し
背開きのタイに甘うに味付けした「おたま」(オカラのこと)を詰めて蒸しあげたもんながよ。

 松崎先生の解説が終わりゃあ、いよいよ乾杯。ワシがお燗番して、見事なぬる燗がついたお銚子を回し、「松翁」の松尾社長にご発声していただいたがぜよ。松崎先生解説松尾社長乾杯












 コの字型の席の内側にゃあ、「土佐学協会」の若手メンバーらあがお接待の亭主役として座り、皿鉢から小皿に取り分けたり、お燗酒を運んだりするがよ。そんな中で、当会副会長の坂本正夫先生(県立歴史民俗資料館前館長)に、昭和30年代の土佐のおきゃくについて、歴史的・民俗学的な簡単な解説をしていただいたがやき。日本人本来の食生活の基本は、家族みんなあで一緒に食べるっちゅうことやと。大皿がズラリと並んで、みんなあで食べる皿鉢料理は、まさに日本人の食生活の基本じゃっちゅうがよ。ほんで、そういう食生活がキチッとしちょりゃあ、家庭崩壊らあにゃあならんかっつろうっちゅうがぜよ。2008.3.5宴席坂本先生解説

 さあ、宴席もいよいよ盛り上がり、お燗番のワシゃあフル回転!湯煎でボッチリのぬる燗にして出すもんやき、ちくと時間がかかるがぜよ。今回は、当時の香長平野で飲まれよったであろう、下記の5銘柄を順番にお燗さいてもうたがやき。

●「松翁」(旧2級酒)〈香美市土佐山田町〉
●「文佳人」(純米吟醸)〈香美市土佐山田町〉
●「豊乃梅・楽鶯」(旧1級酒)〈香美市赤岡町〉
●「花の友」(旧2級酒)〈吾川郡いの町(昭和30年代は高知市内やったがよ。)〉
●「金凰司牡丹」(旧1級酒)〈高岡郡佐川町〉


 ちなみに高知酒造さんは、今は「瀧嵐」になって、販売されやあせん貴重な「花の友」銘柄のラベルで出品いただいたがやき。宴席も最高潮に盛り上がってきた頃、大吟醸市販の先駆け、昭和37年に発売されたレトロボトルの「デラックス豊麗司牡丹」(純米大吟醸原酒)が登場!いよいよ場は盛り上がったがやき。お燗場デラックス










 皿鉢もスッカラカンになった頃、残った頭と尻尾を焼いた焼きサバ寿司と、ちくと足りんき急遽追加したお料理の天ぷらが登場。宴もたけなわになった頃、坂本副会長に中締めのご挨拶をいただき、無事お開きとなったがぜよ。皆さんニコニコの満面の笑顔で帰路につかれたがやき。ご参加いただきました皆様、まっことありがとうございました。また、お料理を監修いただいたり、貴重なお皿らあを貸し出しいただいた松崎先生、彼末先生、関田先生、お話しをいただいた坂本副会長、お手伝いいただいた協会メンバーの皆さん、そして城西館のスタッフの皆さんにも、心から御礼申し上げますぜよ!2008.3.5焼きサバ寿司追加の天ぷら宴たけなわ














伊藤周子アナと2008.3.5中締め












 ハラン組ところで、おきゃくがお開きになったち、まだ残ってやりゆう人のことを、「ハラン組」っちゅうがよ。皿鉢に葉蘭(ハラン)しか残ってないにまだ粘って飲みゆうっちゅう意味ながやき。写真に写っちゅう人みたいながが、「ハラン組」ながぜよ。気をつけとうせよ。










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司牡丹酒造株式会社

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この記事へのコメント
 いやぁ、すばらしいイベントでしたね。大感謝です。特に、司牡丹をはじめ、土佐のお酒のおいしかったこと。すばらしいおきゃくでした。竹村さん、水谷さん、ありがとうございました。妻も大感激です。
 城西館にはレシピが残っているでしょうから、ぜひ、都会向けのイベントとして、どんどんやっていただきたいです。
Posted by 清原康晴 at 2008年03月05日 21:47
清原先生、コメントありがとうぜよ!
また先日の「おきゃく」では何かとお手伝いいただき、まっこと感謝感謝ながやき。重ねて御礼申し上げますぜよ。
ワシも予想しちょった以上に素晴らしい会になったきに、ホッとしちゅうがやき。来年は「土佐清水の昭和30年代のおきゃく再現!」とかは、いかがですろう?
Posted by 竹村昭彦 at 2008年03月06日 07:26
懐かしい味に出会えました。高校を卒業したばかりの頃かな、酒の美味さを知り始めたのは・・・。香美郡の北部香北町あたりの味はもう少し濃い目だったようにも思いますが。まだ未成年時代のことて当てにはなりませんが。いずれにしても楽しいおきゃくでした。何時ものことですが最後のハラン組まで付き合えなかったのが残念です。来年の土佐清水期待しています。ありがとうございました。
Posted by 原 弘道 at 2008年03月06日 16:39
原さん、コメントありがとうぜよ!
また先日は、「おきゃく」にご参加いただき、重ねて御礼申し上げます。
松崎先生も、味については当時はまっと濃いかったとか、皿鉢のボリュームが少ないとか、いろいろ反省されよったけんど、ワシゃあアレでも十分合格点やった思うがやけき。
来年、土佐清水になるかどうかは分からんけんど、是非また開催したいと思うちょりますきに、またよろしゅうお願い申し上げますぜよ!
Posted by 竹村昭彦 at 2008年03月06日 17:06