老舗日本酒蔵元｢司牡丹｣社長が語る裏バナシblog　｢口は幸せのもと！｣

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみい。ほいたら、誰やちおまさんを下足番にしちょかんぜよ。」(小林一三)

仕事っちゅうもんは、目立つ花形的な仕事だっけじゃあ成り立たんがよ。目立たん地味な雑用的な仕事もあって、全体としと成り立っちゅうがやき。

そうは言うたち、みんなあ花形的なやり甲斐のある仕事に憧れるもんながよ。けんど、「こんな雑用みたいな仕事じゃあやる気がせん。花形的な仕事やったらこぢゃんとやる気になって、能力を発揮できるがやに！」らあていう考え方のもんは、結局どんな仕事をやらいたち、二流・三流の仕事しかできんもんながぜよ。

下足番をやらいたら日本一の下足番の仕事をしょうと努力する。コピーとりをやらいたら日本一のコピーとり名人の仕事をしょうと努力する。お茶くみをやらいたら日本一のお茶くみの仕事をしょうと努力する・・・。どんな仕事もバカにしたりせんと、全身全霊を傾けて日本一の仕事をしょうと、よう考えて爽やかに行動できるもんは、絶対にそのまんまで放っちょかれたりするこたぁないがぜよ。

誰やち今の自分の仕事にちびっとは不満を抱えちょったり、たまにゃあツマランやりとうない仕事もあったりするもんながよ。けんどそれを不満のまんまで終わらせちゃあイカンがやき。そのツマランように見えるやりとうない仕事の中にも、やり甲斐を見い出いて楽しんでできるようになれりゃあ、もはやそりゃあ、どんな仕事やちその人がやりゃあ花形ながよ。

その域に達しゃあ、何の仕事をしたち一流になれるろうし、また周りの誰もが放っちょかんきに、結局はそういう人が成功者になれるがやろうのう。