2008年10月01日

第3回「土佐花番茶ブランド化協議会」ぜよ!

 一昨日の9月29日(月)は、17時半から佐川町の司牡丹本社にて、第3回「土佐花番茶ブランド化協議会」が開催されたがぜよ。

 この協議会は、ワシが理事長を務めゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)の研究会のひとつ、「土佐のお茶研究会」にて昨年度試作した「土佐花番茶」のブランド化をはかり、将来の量産及び販路拡大を目指すことや、土佐茶全体のブランド化にも貢献することを目的につくられた協議会ながよ。事務局は「土佐学協会」内に置き、同協会の会員や、お茶生産者、JAコスモス、佐川町らあのメンバーで構成されちゅうがやき。

 今回の出席者は、協議会正式メンバーとしちゃあ、ワシとお茶生産者の栗田さんと岡林さん、佐川町役場の和田さんの4名で、あとはオブザーバーとして「土佐のお茶研究会」の座長を務める水谷先生と、高知県商工労働部県産品ブランド課から3名の方が出席されたがよ。ほんで今回は、「土佐花番茶」のブランド化をめざすにあたって、そのマーケティング・商品開発全般に関する専門家として委託契約を結んだ、サコダデザインの迫田司さんにもご出席いただき、レクチャーやアドバイスをいただいたがやき。ちなみに迫田さんからレクチャーをいただくがは今回で2回目で、前回の会についちゃあ、「8月7日」のブログをご参照くださいや。2008.10.1土佐花番茶・試作品花番茶・中身












 さて、まずはみんなあで、昨年「土佐学協会」にて試作した「土佐花番茶」と、栗田さんが発売開始したばっかしの「香ル茶」っちゅう紅茶を試飲さいてもうたがやき。「土佐花番茶」についちゃあほぼ1年ばあ熟成さいたもんで、岡林さんも「こりゃ去年よりかおいしゅうなっちゅう!」と絶賛。「香ル茶」は、ナチュラルな紅茶の風味が優しゅうて、これまたおいしかったがやき。香ル茶協議会風景女性セブン・記事












 また、水谷先生が取材を受けた記事と試作品の「土佐花番茶」の写真が、ナント今発売中の「女性セブン」10月号に掲載されちょって、その記事をみんなあに回覧したがやき。見開き2ページの記事タイトルは、「いまどきは“茶花”でダイエット」!「茶花のここがスゴイ!」【・脂肪の吸収を抑える。・便秘解消をサポート。・食欲を抑える働きが。】っちゅうて書かれちゅうがよ。試作品やのうて実物が発売されちょりゃあ、かなり話題になっつろうに、こぢゃんと惜しいことをしたがぜよ。

 ほんでしばらくの間はみんなあでフリートーキング。「土佐花番茶」の試作品を眺めたり、飲んだり、食べたりしもって、みんなあの話も聞きもって、迫田さんが様々なアイデアや意見を出してくださるがよ。いっそ、この紅茶に茶花を混ぜて「花紅茶」にしてしまうとか。あるいは茶花を桜の花みたいに塩漬けにして、花茶にしてしまやぁ、お茶をいれた時に茶花が開いてキレイながやないかとか。あるいは、「きびしいときこそ花が咲くんだよ」っちゅうネーミングは経営者に響きそうなき、全国の経営者に茶花摘みに来てもうて、その体験をしてくれた方にしか売らんとか。茶花摘みは蜂に刺される心配があるやったら、蜂の飛ばん満月の晩に茶花摘みをさせるとか・・・。そんなふうに、風景や生活文化を、商品に結びつけにゃあイカン、ハードウェアとソフトウェアだけやない、センスウェアが問われる「感性の時代」が来たと、そこに感動があるがやと、迫田さんはおっしゃるがぜよ。

 ほんで、迫田さんから、「商品開発の流れ」っちゅうレクチャーがあったがよ。迫田さんは、商品開発をする時の最大のポイントは、「誰が何をやりたいのか!」やっちゅうがやき。全国にゃあ、やっつけで何とのう形になってしもうたような商品が多いけんど、それじゃあ売れんっちゅうがよ。

「誰が何をやりたいのか!」

【地域資源の発掘】

【ワークショップ】+【地域】+【行政】

【情報の整理】

【生産・運営体制】

【試作品開発】

【モニタリング/マーケティング】

【新商品開発】
【流通開発】

【コミュニケーション開発】

「すべての場面で専門家とともに現場で立ち会い、レクチャー・実習・実施をすることでノウハウが身に付く。」
【開発行動のチーム化】
【開発手法のノウハウ化】

 商品を創るがはえいけんど、問題はそれが持続できるかやっちゅうがよ。前記のフローチャートみたいに、一旦全体の流れをキチンとシミュレーションしてみてから実際に商品開発していきゃあ、2〜3年で尻すぼみになったりせんと息の長い商品になるっちゅうがやき。そんな流れに則って、「付加価値を付ける」っちゅうよりか、「潜在価値を引き出す」っちゅうデザインをしたいっちゅうて、迫田さんはおっしゃるがよ。こりゃまっことおっしゃる通りで、ワシらあのお酒の商品開発らあにも、こぢゃんと参考になったがぜよ。

 また、今後について迫田さんから、東京の表参道ヒルズの前にある「茶茶間(ちゃちゃのま)」っちゅうお茶専門店のお茶のソムリエ、和多田さんっちゅう方を紹介するき、いっぺん高知に招いてレクチャーしてもらわんかっちゅう提案があったがよ。その方の茶葉のブレンドセンス、魅せ方のセンス、入れ方の作法のセンスらあが、こぢゃんと参考になるがやないかっちゅうがやき。協議会の予算計画も変更可能やっちゅうことで、その方を11月頃に招いて、次回の協議会を開催する予定になったがぜよ。

 こうして、20時半頃にゃあ協議会も無事お開き。今回は、かなりリアルな部分で何かと進展があったように感じたがやき。いよいよ「土佐花番茶」の商品化が、現実性を帯びてきたがよ!迫田さんにゃあ、まっこと感謝感謝ながやき。ありがとうございましたぜよ。






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司牡丹酒造株式会社

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