ちなみに「はし拳」っちゅうたら、高知県独特の宴席でのお座敷遊びの拳ながやき。対戦者2人が、朱塗りの箸を3本ずつ持って向かい合うて座り、相手に見えんように箸を何本か持った拳を出いて、互いの持っちゅう箸の合計本数を当て合うっちゅう単純なゲームながやき。ほんで負けた方が酒を飲み干すがぜよ。
「はし拳」は、江戸時代から続く伝統の土佐の酒文化ながやき。ほんで、ず〜っと県内各地で楽しまれよったがが、昭和38年に高知県酒造組合と高知新聞社の主催で、「第1回土佐はし拳全日本選手権大会」が開催され、毎年恒例の本場所になったがぜよ。
まあ「全日本」ゆうたち、高知でしかやられやあせんき、県外の人はほとんど聞いたこともないろうけんど。ほんなら「全世界大会」ゆうたち、「全宇宙大会」ゆうたち、かまんかったにのう！まあ、第1回大会からその後、2回中止の年があっただけで、開催日も途中から「日本酒の日」である10月1日に固定され、本年で第43回を迎えたっちゅう訳ながぜよ。
今年も、高知県民体育館に93チーム、279名の拳士らあが集まって、16の土俵に分かれて団体戦と個人戦のトーナメントを戦うたがやき。ほんで、団体上位4チーム、個人上位16名にゃあ、表彰や賞品が贈呈され、「日本はし拳協会」から段位も認定してもらえるがよ。
ちなみに団体優勝は、賞状・優勝旗・優勝カップ・土佐酒1升瓶40本が贈呈され、個人優勝も、賞状・優勝旗・土佐酒1升瓶40本が贈呈されるがぜよ。また、団体上位4チーム、個人上位4名の準決勝からは、会場中央に特設された大土俵で拳を打てるっちゅう名誉も得られるがやき。ほんじゃき準決勝からは応援も一層盛り上がって、熱を帯びてくるがよ。
結局今年の結果は、団体優勝は「グリーンA」チーム、個人優勝は高橋正行さんやったがやき。ご参加いただきました沢山の皆様、まっことありがとうございましたぜよ。
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