2008年10月13日

幸せの言の葉〈217〉

「知識を得るにゃあ日々足していきゃあえい。真理を得るにゃあ日々減らさにゃあイカンがぜよ。」(老子)

今回はまっことこぢゃんと奥が深い言の葉ながよ。いかにも老子様らしい、逆説的な表現ながやき。

ワシらあは、日々新しい知識や情報を得ようとして、必死になって頑張りゆうみたいなところがあるがよ。知識社会、情報社会がガンガン進みゆう現代は、尚更ながやき。ほんで、新しい知識や情報を、毎日毎日ドンドン足していきゆうがよ。それがビジネスや人生で成功する秘訣やとまで信じちゅうほどながぜよ。

けんど、ナンボ新しい知識や情報を足していったところで、真理と言われる物事の本質にたどり着ける訳やないがやき。むしろ、足しゃあ足すばあ頭でっかちになってしもうて、真理からは遠ざかっていく傾向があるっちゅうことながぜよ。

ほんじゃき老子様は、真理と言われる物事の本質にたどり着くにゃあ、足すがやのうて逆に減らさにゃあイカンっちゅうがよ。ほいたら何を減らさにゃイカンがか?そりゃあおそらく、「自分が、自分が」っちゅう自己中心的な考え方、「我欲」ながやないろかのう。

新しい知識や情報は、もちろんこれからの時代は、ますます必要やき、そりゃあ日々足していかにゃイカンがよ。けんど同時に、自己中心的な考え方、「我欲」は減らしていかにゃあ、物事の本質にゃあたどり着けんっちゅうことながぜよ。

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