昨日の12月9日(火)は、15時から佐川町の司牡丹酒造本社にて、第5回「土佐花番茶ブランド化協議会」が開催されたがぜよ。ちなみに前回の協議会は「11月6日」のブログをご参照くださいや。
この協議会は、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)の研究会のひとつ、「土佐のお茶研究会」にて昨年試作した「土佐花番茶」のブランド化をはかり、将来の量産及び販路拡大を目指すことや、土佐茶全体のブランド化にも貢献することを目的につくられた協議会ながよ。事務局は「土佐学協会」内に置き、同協会の会員や、お茶生産者、JAコズモス、佐川町らあのメンバーで構成されちゅうがやき。
今回の出席者は、協議会正式メンバーとしちゃあ、ワシとお茶生産者の岡林さんご夫妻、佐川町役場の和田さんの4名で、アドバイザーの迫田さんと、あとはオブザーバーとして「土佐のお茶研究会」の座長を務める水谷先生や、高知県商工労働部県産品ブランド課から2名の方が出席され、合計8名のメンバーでの開催やったがよ。まずはワシがご挨拶して、議長になって議事を進めることになり、議事録署名人は和田さんにお願いしたがやき。
まずは前回協議会の内容確認。続いては岡林さんから、高知でようお茶に使う「きしまめ」や「はぶそう」や「けつめい」らあについての資料が配られ、ちくと解説があったがやき。お次は和田さんから、表参道「茶茶の間」(http://chachanoma.com/)に行かれた際の報告があったがよ。和田さんは、先月東京に行かれる用事があって、前回の協議会でレクチャーいただいた日本茶ソムリエの和多田さんのお店「茶茶の間」に立ち寄られたっちゅう訳ながぜよ。
そっから後は、アドバイザーの迫田さんに随時アドバイスいただきもって、みんなあでブランド化事業計画の具体的な内容らあについて、意見を出しおうて検討したがやき。迫田さんもビックリするばあ、みんなあからいろんな意見やアイデアらあが出され、おおよそ以下の通りにまとまったがぜよ。
●前回協議会にて話し合われた通り、「花番茶」っちゅう「モノ」やのうて、「花茶」を中心とした楽しみ方らあも含めた「コト」をブランド化していく。
●番茶だけやのうて、煎茶や紅茶や、いろんなお茶にお茶の花の乾燥品を添えて、様々な花茶がつくれる。ちんまいパッケージにした花と煎茶や番茶らあのセット組み販売みたいなイメージながよ。いっそ花やち、お茶の花だっけにこだわらんと、いろんな花のお茶があったち面白いっちゅうことに。佐川出身の世界的植物学者牧野富太郎博士にちなんだもんらあもあったら、一層面白いもんになるがやき。さらに、楽しいお茶のウンチクやら、美味しゅうてカッコえいお茶の淹(い)れ方らあが書かれたブックレットも添えて、「コト」としてのブランドにしょうっちゅうことながぜよ。
●お茶にゃあ、いわゆる抹茶の茶道と、煎茶道もあるがやと。その流派も何百とあるようながやき。今回の花茶を中心とした「コト」を、いっそ新しい流派にしても面白いっちゅうことになったがよ。ちくとお茶に花を添えるがが「佐川流」とか。家元の家紋らあを作って、その文様が染めぬかれた法被を作るとか。
●お茶の利き茶をする競技みたいながを「茶香服(ちゃかぶき)」、あるいは「茶歌舞伎(ちゃかぶき)」ゆうたりするがやと。こういう言葉もこぢゃんと面白いがやき。
●佐川出身でブラジル移民の父と言われた水野龍さんは、コーヒー豆をブラジルから日本に輸出し、日本における喫茶店の先駆け「カフェパウリスタ」をつくった人。今じゃち銀座にあるその喫茶店にゃあ、レジ横に「銀ブラ証明書」なるもんを置いちゃあるがよ。実は「銀ブラ」の語源は、「銀座をブラブラ」やのうて、「銀座のカフェパウリスタにブラジルコーヒーを飲みに行く」やったがぜよ。こりゃ「へぇ!へぇ!へぇ!」やないかよ?・・・こういう話題になりそうな仕掛けも、こぢゃんと参考になるがぜよ。
●「お茶は淹(い)れるもんや!」「お茶は淹(い)れるきにウマイ!」っちゅうことを思いっきりアピールせにゃあイカンがよ。ペットボトルのお茶らあて、どれもおんなじで、ありゃあ本物のお茶やないっちゅうことを、伝道せにゃあイカンがぜよ。
●あのスゴイ風景のシャシャブヶ峠の茶畑(「11月6日」のブログ参照)も、ブランド化したいがよ。仮説の峠の茶屋らあをある時期だけ作るとかしたらどうかっちゅう話も出たがやき。
●新潟の酒蔵で、「寒九の水汲み」っちゅうイベントを開催して、こぢゃんと人を集めゆう蔵があるがよ。みんなあでポリタンクを担いで雪山を越えて、日本酒の仕込み水を汲みにいき、その作業を手伝うた人だっけが、その日本酒を買うことができるっちゅうがよ。「寒の入り」から9日目に汲んだ水が、一番清浄でえい酒ができるっちゅうネタから企画したもんらしいがやき。何らかのイベントを開催する時にゃあ、お茶やったら例えば「八十八夜」とか、二十四節気や雑節らあにからめて開催するべきやっちゅうことながぜよ。
●簡単にまとめりゃあ、以下の通りながよ。まず「お茶は淹れるきウマイ!」を合言葉に、元々知る人ぞ知るお茶の名産地、佐川町(を中心とした仁淀川流域)にて、高知中のあらゆるお茶(一部全国のお茶も)が全て一堂に会するイベントを開催するがよ。そのイベントのシンボル的存在のお茶が「土佐花茶」。番茶、煎茶、紅茶らあに花茶を加え、和多田さんのカッコえいパフォーマンスらあを参考に、魅せ方、淹れ方、茶器、楽しみ方らあを含めて、お茶の作法、あるいは流派や流儀として提案し、コトとしてのシンボル的ブランドに育て上げるがよ。「あの幻の花茶は、1年に1回だっけ、イベントの時に佐川に行かにゃあ飲めん!」っちゅうて将来話題になるばあにならにゃあイカンがやき。イベント内容としちゃあ、シャシャブヶ峠の見学コースがあったり、「茶歌舞伎」(利き茶)があったり、佐川町内の蔵や名所らあの各所じゃあ様々な種類のお茶や茶菓子や漬物らあが楽しめるっちゅうイメージながよ。量産が難しい花茶は、シンボル的存在としての牽引車役となって、高知のお茶全体のボトムアップにつなげるっちゅうことながやき。
18時ばあにゃあ、協議会正式メンバーの栗田さんが加わり、もういっぺん全体のまとめ。途中で、迫田さんが持ってきてくださった四万十の鹿肉ジャーキー「四万十ウォンテッドジャーキー」をみんなあでいただいたがやけんど、これがなかなか美味しかったがやき。こうして18時半ばあ、こぢゃんと盛り上がって有意義やった協議会は、無事終了したがよ。ちなみに次回は来年1月16日開催に決定。2月中にゃあ「土佐花番茶ブランド化協議会」としちゃあ終了し、その後は佐川町から県の産業振興計画の地域アクションプランにエントリーしてもうて、その流れのもとで活動していくことになるようながぜよ。
閉会後は、ワシと和田さんと水谷先生と迫田さんの4名で、高知市内に向こうて、いつもの「ちゃのま」(高知市廿代町15-19ダイアパレス追手前2F TEL:088-802-3008)さんにて懇親会ながよ。一杯だっけビールで喉を潤いて、後は司牡丹の「ひやおろし」「純米辛口ちゃのま」「土佐牡丹酒」「船中八策」と、次々頼んで杯を酌み交わし、地牡蠣酢、鰹の塩タタキ、ウツボのタタキ、お刺身盛り合わせと、絶品料理をいただきゃあ、まっこと会話も弾みまくりで、盛り上がること、盛り上がること!
いじられキャラの水谷先生に、「失恋短期大学・恋愛反面教師のブログ」を書いてもうて、そこで失恋の痛手を癒す特効薬として、恋愛反面教師が調合した花番茶「厳しいときこそ花が咲くんだよ」を通販すりゃあウケルがやないかとか、とにかく爆笑話も満載やったがやき。また、迫田さんは、全国の都道府県で地域密着で仕事をしゆうデザイナーらあを連携さいて、地域デザイナーズ・ジャパン(通称「地デジ」!(笑))をつくって、四万十でサミットを開催したいとか、まっこと凄い話もバンバン飛び出いたがよ。確かに、デザイナーの発信力っちゅう部分が、これまで最も地方に足りんかった部分。ほんじゃきスッと中央の有名デザイナーに仕事を頼んで、結局どっこもが東京仕様のデザインになってしまいよったがよ。けんど、地方の優秀なデザイナーを発掘して、「地デジ」をつくり、地方から独自のデザインを発信していくことができりゃあ、こりゃあ地域活性化にとったち、こぢゃんと役立つがやないろうかのう。
とにかくこぢゃんと盛り上がって、気がつきゃあ0時過ぎ!またまた、こぢゃんと飲んでしもうたがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社