「この世で生きる最高の術は、『妥協』することなしに『適応』することながよ。『妥協』するばっかしで『適応』することのない生き方ばあ不幸なこたぁないがぜよ。」(ゲオルグ・ジンメル)
「妥協」と「適応」は、行動としちゃあ傍目にゃあ区別がつかんけんど、その人の行動の結果としちゃあ、長い目でみりゃあ全く違うてくるっちゅうことながよ。ワシなりの解釈は、「妥協」たぁ自分の大切なポリシーを曲げてまで相手に合わせること。「適応」は、自分のポリシーを相手に伝わりやすい形に変えて伝えることながよ。
けんど世の中にゃあ、確かに「妥協」するばっかしで「適応」することのない生き方をしゆう人が少のうないがやき。例えば、自分の意見が正しいと思うたら、強引に押し付けようとするばっかしで、相手の立場らあて全然考えん人っちゅうんが、結構おりゃあせんかよ?ほんで結局周囲に猛反対され、意見を覆させられて、妥協してしまうがよ。そうやのうて逆に、ホンマに自分が正しいと思うがやったら、自分の意見の表現方法らあを相手に合わせて変えて、全身全霊をこめて伝えようとせにゃあ。ただし妥協はせんがぜよ。
「この世で生きる最高の術」を身につけるか、「不幸な生き方」をするか、どっちがえいかっちゅうたら、そりゃ決まっちゅうろうがよ!