12月20日(土)は、「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」〈第10回冬の集い〉(http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)やったがやき。この会は、自然の豊かな土佐の高知の四季を愛で、海の幸・野山の幸・川の幸っちゅう恵まれた旬の食を味わいもって、さらにその季節ならではの旬の土佐酒を楽しむっちゅうもんながよ。ほんで、そんな集いを季節ごっとに毎年4回、春は春分、夏は夏至、秋は秋分、冬は冬至の日の近辺に開催していくがやき。ちなみに前回の秋の集いは、「9月22日」のブログをご参照くださいや。また、おんなじ会を全国の蔵元も開催しゆうきに、「旬どき・うまいもの自慢会」総合のホームページ(http://umaimonojiman.jp/)も、是非ご覧くださいや。
さて今回の土佐の冬の旬のメイン食材は、鯨のハリハリ鍋ながよ。さらに今回は、会場を土佐お座敷処「濱長」(高知市唐人町6番6号 TEL:088-884-0080 http://www.k-hamacho.com/)さんに設定し、土佐のお座敷遊びも併せて楽しもうっちゅう趣向ながぜよ。
まずは開宴1時間ちょいばあ前に、今回の司会をお願いしちゅう、ワシと同級生の長崎さんが、同じく同級生のマンボと二人で見事なお着物で登場!今回は「濱長」さんやっちゅうことで、二人ともこぢゃんとこうべって「女装」してきてくれたがやき。「司牡丹・謹賀新酒」を携えてもうて、記念写真をパチリ。こりゃまっこと、司牡丹のお正月ポスターに使えそうなイキオイながよ。・・・二人の顔の大きさと体の太さが、なんとも「ビィフォーアフター」みたいやけんど・・・。
さて、打ち合わせやセッティングらあをして準備万端整うた頃、ワシらあ含めて総勢31名のお客様が次々とご来場。お待ちいただきゆう間は、ウエルカムドリンクの「花と恋して・微発泡」(微発泡低アルコール純米吟醸酒)をお楽しみいただいたがやき。
★ウエルカムドリンク:「花と恋して・微発泡」(微発泡低アルコール純米吟醸酒)
ほんで、開会予定の18時半をちくと過ぎた頃、長崎さんの司会で開宴ながよ。まずは主催者代表でワシからのご挨拶。続いては、「司牡丹・謹賀新酒」(純米吟醸新酒)を皆さん注いでもうて、日本経済新聞社高知支局伊藤支局長さんの乾杯のご発声で、いよいよスタートながぜよ。皆さん、待ち構えちょったかのように、飲んで食べて語り合うてが始まったがやき。
●先付:湯葉
★乾杯酒:「司牡丹・謹賀新酒」(純米吟醸新酒)
この酒のフレッシュで清々しい味わいが、まさに湯葉の爽やかでなめらかな食感と山葵醤油の風味に、まっことピッタリやったがやき。
●前菜:ウツボの味噌漬け・子持ち昆布・山牛蒡
★「司牡丹・しぼりたて新酒」(本醸造新酒)
やっぱしこういう珍味は、酒の肴にゃバッチリながよ。ウツボの味噌漬けの独特の風味、子持ち昆布のホロ苦さ、山牛蒡のほのかなえぐみらあが、この酒のピチピチした透明感ある酸味と合わさりゃあ、まっことおいしさ10倍ながぜよ!
●向附:鮪の刺身・烏賊の鳴戸巻き
★「深尾」(斗瓶囲い・純米大吟醸原酒)
早くも司牡丹最高ランクの純米大吟醸の登場に、一部のお客様が歓声が上がったがよ。その芸術ともいえる美しゅうて華やかな吟醸香と、比類ないばあまろやかに膨らむ旨みたっぷりの味わいが、鮪のとろけるような旨みと、烏賊鳴戸巻きのまったりとした旨みに見事に調和して、お互いの格と存在感を引き立て合うがぜよ!
さてここで、この日満席のお座敷を挨拶回りされよった若女将さんが登場。本日のお料理全体の解説をされたがよ。特にメインの「鯨のハリハリ鍋」についてをちくと詳しゅうお話いただいたがやき。ちなみに鯨肉の優れた栄養価や効用、「ハリハリ鍋」の由来らあについての詳しゅうは、「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」の「1月15日」のブログをご参照くださいや。
●煮物:鯨のハリハリ鍋
★「司牡丹・生鮮酒〈冬〉あらばしり」(本醸造生原酒)
★「山廃純米かまわぬ」(山廃仕込み純米酒)〈ぬる燗〉
いよいよ本日のメイン、鯨のハリハリ鍋ながよ!まずは弾けるばあフレッシュな香りと、あふれるリッチな旨みがインパクトを持っちゅう「あらばしり」と。鯨肉独特の風味とおダシの旨みに、水菜のハリハリ感、ネギ・白菜・キノコらあの名脇役も加わった絶品のお鍋料理が、このお酒と合わせりゃあ、お互いの強烈な個性を見事に融合さいて口中に膨らんでいくがぜよ。
さらにもう一品、今度はワシがお燗番して、絶妙な温度のぬる燗(40℃程度)につけた「山廃純米かまわぬ」と合わいていただくがよ。こちらは、山廃独特の上品な酸味と豊かな膨らみが、鯨のコッテリした旨みを強力にサポート!身体の芯からポカポカとあたたまって、全身に鯨パワーがみなぎって、心まであたたまってくるがぜよ。こりゃうまい!タマランぜよ!
さてここで、お待たせしましたの、廻廊に芸妓さんらあが登場!何人かのお客様を誘われて、みんなあでまずは土佐の「しばてん踊り」ながよ。続いては「よさこい踊り」も披露。お酒の勢いも手伝うて、皆さんノリノリで踊りまくり!会場は一気にヒートアップながぜよ!
●焼物:陶板焼き(足赤海老・白身魚・帆立・野菜)
★「龍馬からの伝言・日本を今一度せんたくいたし申候」(超辛口・純米酒)
お次のお料理は、陶板焼きながよ。海老や白身魚、帆立や野菜のナチュラルな旨みが見事に凝縮!そこにこの酒の骨太な旨みが加わりゃあ、さらに旨みが倍増し、後口はサラリとキレていくがやき。こりゃ交互にやりゃあ止まらんなるおいしさながぜよ!
●揚物:赤芽芋の揚げだし
★「船中八策しぼりたて」(超辛口・特別純米生原酒)
赤芽芋のトロッとした旨みが、揚げだしになることで膨らみが倍増。さらにそこに「船中しぼりたて」生原酒のドッシリした旨みがガツンとくりゃあ、こりゃもう旨みのランデブー状態ながぜよ!
●うどん(鯨のハリハリ鍋のおダシで) 鯨の旨味成分がギュッと詰まったおダシでいただくうどんのおいしさ!そりゃもうタマランがやき!
さてここで再び芸妓さんらあの出番!お三味線のお姐さんも登場し、お座敷遊びタイムながよ。「可杯(べくはい)」「菊の花」「箸拳」らあの土佐のお座敷遊びが、あちらこちらで始まって、盛り上がりは一気に最高潮!お酒もガンガン出るわ、出るわ!日本酒だけでも1人あたり800ml(プラス柚子リキュール)用意しちょったに、ナント全部スッカラカン!急遽「濱長」さんに追加のお酒をお願いしたばあながよ。しかし、今回はアルコール度の高い原酒も多かったき、絶対余るばああると思うちょったに、まっこと芸妓さんパワー恐るべしながぜよ!
●デザート:ポテトチップス
●デザート酒:「柚子の大バカ十八年」(18年熟成・柚子リキュール)
カラッと揚がった自家製ポテトチップスと、トロリと甘い18年モノの柚子リキュールで、締め括りながよ。気がつきゃあ既に時間は21時過ぎちゅうやいか。慌ててワシから、いつものアンケートのお願いをさいてもうて、高知新阪急ホテルの大岩さんに中締めのご挨拶をいただき、21時半にゃあ、無事お開きとなったがやき。
とにかく今回は、初めての試みでお座敷遊びを取り入れてみたがやけんど、まっこと過去最高に盛り上がった会になったがやき。お陰でお酒とお料理の相性の解説らあはあんまりできざったけんど、お客様のいつもにも増してのニコニコ満面の笑顔が、まっことこの上のうありがたかったがぜよ。ご参加いただきました皆様、まっことありがとうございました。
ほいたら最後に、皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声をちくとご紹介さいていただきましょうかのう。
「とても楽しい夜でした。よく笑いました。」
「今日は120%」
「いつも、参加した時は、満足で、幸福な気分で帰ります。」
「毎回期待以上です。」
「出会いと旨い物。得るものが多かった。」
「大変いい会でした。酒を通じて初めての方とも和やかな会でした。」
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司牡丹酒造株式会社