一昨日の3月4日(水)は、「土佐のおきゃく2009」(http://www.tosa-okyaku.com/)参加イベント、料亭「濱長」(高知市唐人町6番6号 TEL:088-884-0080 http://www.k-hamacho.com/)さんで料理人・道場六三郎さんの弥生の料理を味わう「桃花のおきゃく」が開催されたがぜよ。
開宴時間の18時半ちくと前に到着したら、既に2階の回廊は満席状態。50名限定のところに県内外から74名の参加者やっちゅうことで、別室や1階にまで入っちゅうらしいき、その人気がうかがえるがやき。前日の3月3日も同様のイベントが開催され、こちらも同様に満席やったらしいきスゴイがぜよ。
ほんで、ありゃちくとお店の風景が違うよと思いよったら、回廊の真ん中の吹き抜けの部分がないやいか!ナント吹き抜けの空中に足場を組んで、お客様全員に丸見えのオープンキッチンを作ってしもうちょって、そこで大勢のスタッフが忙しゅう立ち働きゆうがぜよ!まっこと、スゴイことをやるもんながよ!これだっけで既に、大感動ながやき!
定刻の18時半、まずは若女将のご挨拶。続いては道場六三郎さんのご挨拶と、お料理の解説ながよ。道場さんは、なんとあと2年で80歳やっちゅうがやき。まっことビックリながよ。60代ばあに見える若々しさながやき。
さあみんなあで乾杯して(ワシゃあもちろん「土佐司牡丹・生貯蔵酒」で乾杯ながよ。)、そっからは至福の宴のスタートながよ!
●「土佐の雛ちらし」:金糸玉子・鮑・新艶豆(えんどう)・どんこ・海老・百合根
一番下に薄い昆布の乗った大根を敷いて、その上に可愛らしい雛ちらしが乗っかっちゅうがよ。全体にあっさりした昆布出汁が効いちょって、こりゃ美味い!あっちゅう間に平らげてしもうたがやき。
●「浅利とれたか蛤未だかいな」:汐仕立・お多福蛤・新若芽・うど
まずは杯でお出汁をいただくがよ。アツアツ、ウマウマ、ハマグリやにアッサリ!ほんでこの名が付いたがやろうか?中身のハマグリもナチュラルな旨みで、美味いこと美味いこと!
●「日本めぐり龍馬の旅」:〈一〉青森直送殻付雲丹〈二〉当日よき物・三種盛り合せ・二色正油
まずは殻付ウニをそのまんまで。こりゃイケる、ヒャーながよ!続いては三種盛り合わせ。しっかりと昆布〆された三種の魚介。まず一番上はヒラメながやき。こちらは二色正油の煎り酒で。あぁ・・・昆布の旨みが爽やかに口中いっぱいに広がって、口福ながよ!続いて二番目はヨコ。こちらは割りポン酢で。柚子の風味、昆布の旨み、ヨコの旨みが合わさって、これまた美味いっ!三番目は貝柱。こちらは煎り酒にしてもうか。あぁ、幸せ!貝柱、昆布、煎り酒の風味が、見事な三重奏を奏でもって、口中からあふれんばかりに膨らんでいくがぜよ!こりゃあ司牡丹が進むこと、進むこと!
●「松前の春」:黒ハタ蕗みそ焼・豆腐・くる美・菜の花
これまた昆布。松前っちゅうたら昆布のことながよ。黒ハタの蕗みそ焼きの中にゃあ、豆腐がくるまれちょって、その上にゃあクルミが。「くるみ」と「クルミ」をかけちゅうがやろうか。・・・しかし、この料理の美味いこと!まっことこぢゃんと美味しゅうて、司牡丹と合わせていただきゃあ、卒倒するばあ美味いがぜよ!
●「マグマ大王」:豆腐ようソース・くえ・牛・うるい・わらび・椎茸・白葱・もやし
何時間も熱した石の上にカゴを置いて、そん中に具材を入れ、全体を鍋の中へ。そこにサッと水を差いてフタをすりゃあ、フタの穴からモノスゴイ勢いで蒸気が吹き上がるがよ!こうして蒸し上げられたクエは、ポン酢で。・・・あぁ至福!土佐牛は豆腐ようの個性的なソースで。・・・バカうまっ!うるいやワラビの山菜も、椎茸や白葱らあも、500度に熱された石から立ち上がる蒸気で、ギュッと旨みが封じ込められちょって、ナチュラルな美味しさがサイコーながぜよ!
●「牧場の晩餐」:内臓の宿・五色野菜・にんにく・スパイス
ハチノスやら何やらの内臓と野菜らあを、チーズの味噌漬けとニンニクやスバイスで味つけしちゅうがよ。和食というよりかイタリアンかエスニック?不思議な味わいやに、これまた美味いがぜよ!
この辺りで道場さんもちくと手が空いたようで、全テーブルを回って笑顔でご挨拶。近くで見たち、もうすぐ80歳にゃあ見えんばあお元気ながぜよ。
●「健康一番」:じゃこサラダ・二十種野菜
おじゃこと一緒にマイクロトマトらあの二十種類もの野菜が、なんとクリームチーズと和えられちゅうがよ。こりゃ確かに名前の通り、こぢゃんと体に良さそうながやき。
●「かがり火」:白魚と山菜・帆立サクサク・山椒塩
白魚、山菜、帆立らあをサクサクの天ぷらにして、風味豊かな山椒塩で。白魚と山菜の天ぷらの形が、見事なかがり火に見えるがよ。さらに揚がり具合のサクサク感、山椒塩のピリッと感が、まさにかがり火!味わいもネーミングも、サスガながぜよ!
●「志免(しめ)」:さざえ・酒盗炊込み・芹・酢立
空中キッチンの作業もいよいよ大詰め。締めはサザエと酒盗の炊き込みご飯ながよ。芹を散らいて、スダチをかけて、味噌汁と一緒にいただきゃあ、あぁニッポン人に生まれた幸せを実感ながぜよ!
●「少女の悦び・葉付三宝柑」:りんごシャーベット・徳谷トマト・外フルーツジュレ
甘さを抑えたナチュラルな美味しさと、柑橘の酸味が爽やかで心地がえい、デザートで締め括りながよ。まっこと、流れるような見事なフルコース、感服いたしましたぜよ!
道場さんの締めのご挨拶も、さすがの風格やったがやき。「ナマイキな料理人にゃあ一番ハラが立つ。」「これでもか!これでもか!と力を入れたがを見せるような料理は下の下。」「知恵もなけりゃあ技もない。あるがは思いやりのみ。」っちゅういくつかのお言葉にゃあ、まさにこの日のお料理の数々が脳裏に浮かび上がってくるようながぜよ!
また、道場さんが「土佐のお座敷文化を復活させようっちゅう心意気の『濱長』を、これからも何とぞよろしゅうお願い申し上げます!」っちゅうて、客席に深々と頭を下げられ、会場は拍手喝采!若女将の涙でクシャクシャの笑顔が、まっこと感動的やったがやき。道場さん、「濱長」さん、素晴らしい宴の一時を、ありがとうございました。心から感謝申し上げますぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社