「どっから持ってきたかは大事やないがよ。どこに向けて使うがかが大事ながぜよ。」(ジャン=リュック・ゴダール)
この世にホンマのオリジナリティらあて存在せんがよ。どんなにオリジナリティあふれるように見える世に名を残した人やち、何かや誰かに影響を受けて、何かや誰かのアイデアにヒントを得て、何かを成し遂げちゅうがやき。
坂本龍馬さんやちそうながよ。大政奉還案にしたち、有名な「船中八策」にしたち、龍馬さんが考え出したもんでも何でものうて、誰かのアイデアをいただいて成し遂げられたもんながやき。
龍馬さんの凄いくは、いろんな識者からいただいたいろんなアイデアを、ベストなタイミングで、ベストな人に向けて使うたっちゅうところながよ。大政奉還案を含む「船中八策」は、土佐藩参政・後藤象二郎に向けて、「夕顔丸」っちゅう船の中で示されたもんながやき。このタイミングで、この人に向けて、龍馬さんからこういう形で示されたざったら、このアイデアは多分失敗に終わったろうぜや。
ほんじゃき、自分の魂に響くような「これじゃっ!」っちゅう内容やったら、どっから盗んできたアイデアやち構わんがよ。それをどのタイミングで、どこに向けて使うがかが大事やっちゅうことながぜよ。