「驚かいてや。」(アレクシー・ブロードウイッチ)
雑誌「ハーパーズ・バザー」のアートディレクター、アレクシー・ブロードウイッチさんが、若きリチャード・アバドンさんに贈った言の葉が、これながやと。この言の葉によって、リチャード・アバドンさんは、のちに世界的に有名な写真家の一人になるがを運命づけられたっちゅうがやき。
そりゃあ、たった一言の簡単なアドバイス。「驚かいてや。」
こぢゃんと簡単で短い言の葉ながやけんど、この言の葉の意味を真剣に受け止め、ひとたび心に刻みゃあ、そりゃあ確かに創造的になるしかないがぜよ。ある意味、禅の世界で言うところの「一転語」ながよ。たった一言でハッと気づきを与える、迷いの世界から悟りの世界に一転させるような、そんな言の葉ながやき。
「一転語」は、確かに伝える方も素晴らしいけんど、受け取る側も素晴らしいがよ。受け取る側に、それにハッと気づくばあの素養がなけりゃあ、何の意味もないがやき。伝える方の語り方、タイミング、シチュエーション。受け取る側の素養、素直さ、問題意識。そんな場が、そこにボッチリ形成されてなけりゃあ、「一転語」にゃあならんがぜよ。
「驚かいてや」・・・。さあ、いまの自分にこの「一転語」が伝えられたとしたら、どう受け止めるぜよ?