3月21日(土)は、この自然の美しい土佐の高知の四季を愛で、海の幸・野山の幸・川の幸っちゅう恵まれた旬の豊かな食を味わいもって、さらにその季節ならではの旬の土佐酒を楽しむっちゅう集いを、季節ごっとに年4回開催していくっちゅう「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」(http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)の第11回春の集いやったがぜよ。
今回の会場は、高知新阪急ホテルのフレンチ店「ル シェル」さん貸し切りでの開催。メインに取り上げる旬の食材は、ドロメやノレソレらあの土佐の稚魚類ながよ。また、ちょうどこの日3月21日は、「3、2、1、発射!」っちゅうことで、世界初の宇宙酒の解禁日!ほんじゃき「宇宙酒解禁パーティ」も兼ねての開催やったがぜよ。
けんど、サスガは新阪急ホテルさんのフレンチ店ながよ。打ち合わせにワシが到着したら、もう店内の準備やグラスの準備らあもバッチリやったがやき。また、宇宙酒の化粧箱も、見事にディスプレイしてくださっちょったがぜよ。
さて、18時ばあからボチボチお客様が集まりはじめ、予定開始時間の18時半にゃあ、ご参加予定の35名のお客様がほぼ集まり、スタートながよ。まずはワシのご挨拶。ちくと宇宙酒についての説明をさいてもうて、続いて「スターウォーズ」のBGMとともに、宇宙純米吟醸酒「宇宙龍」の入場ながやき!スタッフの方々が皆さんのグラスに「宇宙龍」を注ぎ、ハート・アンド・ハート(株)の永野社長さんのご発声で、夢を唱えもっての乾杯で、いよいよ開宴ながよ。
ほいたら今回の旬のお酒と旬のお料理のマッチングを、以下にご紹介しちょきますぜよ。
★乾杯酒:「司牡丹・土佐宇宙酒・宇宙龍」(純米吟醸酒)
●前菜(和食):ドロメ(ヌタ)・ノレソレ(薬味)・イタドリ(胡麻)・酒盗豆腐(糸花カツオ)・白菜の花のお浸し・目光の唐揚げ
とにかくイキナリ珍味6品の盛り合わせとくりゃあ、酒好きにゃあタマランがやき!しかもドロメもノレソレも、冷凍やない鮮度抜群の朝獲れで、うまいこと、うまいこと!「宇宙龍」の華やか香りと爽やかな味わいが加わりゃあ、グンと春らしさも加わって、美味しさ倍増ながよ!
ここで、甲藤総料理長さんの洋食の解説と、都築料理長さんの和食の解説があり、こりゃなかなか凄い内容やないかやと、グッと期待に胸が膨らむがやき。
★「司牡丹・生鮮酒〈春〉土州霞酒」(薄にごり純米酒)
●吸い物(洋食):高知産海の幸と竹の子のロールキャベツ仕立て アサリのスープで
とにかくこのロールキャベツは絶品中の絶品やったがよ!タケノコやイカやアサリやエビらあの海鮮が、白身魚のムースでくるまれて、さらにキャベツで巻かれて、アサリのコンソメスープの中に!様々な魚介類の味わいや野菜の旨みが優しゅうに融合されて、コンソメスープと共にジンワリと身体に沁み込んでいくがよ!ここに霞酒のフンワリした風味が加わりゃあ、そりゃもう天国!まっこと幸せあふれる、まさに春らしい美味しさながぜよ!
★「司牡丹・大吟醸・黒金屋」(大吟醸生原酒・鑑評会出品酒)
●造り(洋食):旬のグレの炙りと長崎さんの畑直送の野菜 タプナードとトマトソースで
ここで早くもお酒の目玉が登場!まずワシから、大吟醸の斗瓶囲いの説明ながよ。金賞らあに出品する最高ランクの大吟醸は、搾りの際の一番最高の部分だっけを一斗瓶(一升瓶10本分)で囲うて冷蔵貯蔵管理していくがやき。その希少な大吟醸を、市場には一切出回らん加熱処理せん生酒のまんまで、斗瓶から直接汲んでご堪能いただけるがぜよ!
荘厳な雅楽の調べと共に、斗瓶の大吟醸が入場すりゃあ、お客様からは歓声が上がったがやき。ちくと会場を練り歩き、斗瓶からカラフェに注ぎ分けられた大吟醸は、各テーブルへ。グラスに注ぎゃあ、こぢゃんと華やかな香りが、沸き立つようながよ!一口含みゃあ、口中でも華やかな香りが豊かな味わいと共にあふれんばかりに膨らみ、流れるようにスーッと切れてゆくがぜよ!
さて合わせるお料理は、旬のグレをちくと炙ったお刺身に、ワシの同級生で農家兼野菜ソムリエの長崎さんの畑直送の野菜らあがタップリ乗ったカルパッチョ風ながよ。長崎さんの野菜の解説を聴きもっていただいたがやき。炙りで旨みがさらに凝縮されたグレに、トマト、キュウリ、ユキミダイコン、コウシンダイコン、スジナシインゲン、アカジクホウレン草らあのナチュラルな旨みが加わり、さらにトマトソースやほのかなアンチョビの風味らあが加わり、まっことうまいぜよ!海の幸と野山の幸の見事な競演ながよ。大吟醸の豊かな旨みが、野菜そのもんのナチュラルな旨みをグッと引き立ててくれるがやき。
★「土佐宇宙酒・宇宙のパワーで夢を叶える純米酒」(純米酒)
●焚合(和食):赤ムツの煮付け・竹の子・赤目芋・菜の花
さて続いては、「アルマゲドン」の曲がBGMで流れ、2つ目の宇宙酒、「宇宙のパワーで夢を叶える純米酒」の入場ながよ!お店のスタッフの方々がグラスに注いで回り、皆さんニコニコ、ワクワクしもって堪能されよったがやき。
この酒の宇宙の如き膨らみが、赤ムツの煮付けの旨みをグンと倍増さいて、後口は爽やかに切れるがよ。こりゃ交互にやりゃあ止まらんなる美味しさながぜよ!
★「船中八策・しぼりたて生原酒」(超辛口・特別純米生原酒)
●焼物(和食):土佐和牛と七つ渕の竹の子はさみ焼き 芽キャベツ・茄子・二色パプリカ・クコの実(葱味噌)
続いては、大人気で720ml瓶は売り切れてしもうちゅう「船中八策しぼりたて」。この酒の鮮度抜群のフレッシュな香りとガツンとインパクトのあるリッチな旨みは、土佐和牛や葱味噌の風味に全く負けてないがよ。しかもそれらあ和牛や葱味噌の風味を一層際立たせて、野菜やタケノコらあを含めた全体を見事に調和さいてくれるがぜよ!
★「司牡丹・しぼりたて純米吟醸生原酒」(純米吟醸生原酒)
●揚物(和食):四万十ノリとドロメかき揚げ 茗荷・葱・針生姜(木の芽塩)
四万十ノリの風味もドロメの風味も、そりゃ最高に美味しかったがやけんど、何ちゅうたち絶品やったがは、「木の芽塩」やったがよ。まさに口中に春の訪れを告げてくれるような爽やかな風味が、かき揚げの美味しさをグンと引き立たいて、そこに「純米吟醸しぼりたて」のタップリの旨みが加わりゃあ、血管を通して全身に春が駆け巡るような美味しさながぜよ!
★「山廃純米かまわぬ」(山廃仕込み純米酒)
●食事(和食):竹の子ご飯 香の物:三種盛り
ここで、ワシが湯煎でベストな温度に燗つけした、山廃純米「かまわぬ」のぬる燗が登場!一部燗酒ファンのお客様からは、拍手が沸き起こったがやき。湯煎でゆっくりと、体温よりかちくと高い40℃ばあにつけられた燗は、山廃ならではの酸味が上品な膨らみに変わり、タケノコご飯のタケノコの風味とバッチリ!ホッと全身がくつろぐような、和みの美味しさながぜよ。
★食後酒:「花と恋して・微発泡」(微発泡性低アルコール純米吟醸酒)
●デザート(洋食):苺のジュースに長崎さんのバジル入りアイスクリーム
男性陣は燗酒のオカワリを酌み交わいてニコニコ笑顔。締めは女性陣がニコニコになるデザートながよ。まず上にかかった苺ジュースは、昔懐かしい昭和30年代の味わい。子供の頃、苺に牛乳や練乳をかけて、スプーンで潰して食べた、あの懐かしい味わいながよ!そこに、「ハーブの女王」の異名を持つ長崎さんのバジルを使うたアイスクリームが、見事にオトナの色気を加え、全体を引き締めてくれるがよ。そこに食後酒の「花と恋して・微発泡」!この酒の炭酸の爽やかさ、フルーティな香り、やらわかな甘味、心地よい酸味らあが、このデザートの味わいを殺すことのう、見事に寄り添うていくがやき。
こうしてスタートから2時間近うが経過した20時50分、日経新聞高知支局長さんの中締めで、無事お開き。皆さんいっつも以上に大満足の満面の笑顔で、帰路につかれたがやき。ご参加いただきました皆様、まっことありがとうございました。また、沢山の野菜をご提供いただきました長崎さん、心から感謝感謝ながよ!
ほいたら、皆様からいただいたアンケートの中から、悦びの声の一部を以下にご紹介して、今回のブログを終了さいていただきますぜよ。
●お酒の種類別に飲んだのは初めてでした。お酒の味がこんなにたくさんあるとは驚きでした。
●チョー!うれしかったですぅ〜!!実は、行けなくなった方のピンチヒッターで、急きょ相手もTELかけまくってさがしてきたんですけど・・・。普段の行いがいいんですよねぇ、多分!!チョーラッキーでした。あざ〜す!マジ、ヤバイ。美味しかったです。料理もお酒も。
●初めて参加させて頂きました。普段は日本酒もビールも飲みませんが、お料理とマッチさせるとこれほどおいしい!とは、感動ものでした。次回も楽しみにしています!!ありがとうございました。
●今回はドロメが主役のように案内されていましたので、正直に言うと期待が少なかったのですが、参加してみると、おいしいものばかりで、大満足でした。
●今回の料理は最高でした!
●こんなに美味しいお酒をたくさんいただくことができたことは本当に初めてで、他のお酒と違って、日本酒は和洋問わず、「あうんだなぁ」。そして、料理がお酒を、お酒が料理を互いに引き立て合っていて、量も品書きを見たときは多いかなと思っていましたが、ペロリとたいらげてしまいました。本当に幸せな一時をありがとうございました。
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司牡丹酒造株式会社