「『才能はどこに行ったがか』とみんなあ聞くけんど、どこっちゃあ行ってないがよ。分別の声に隠されちゅうがやき。ワシらあがやろうとしゆうがは、分別の声に抗うて、奥底に隠されちゅう創造性を発揮できる環境をつくることながよ。創造性に目を向け、創造性を抑える心のなかの分別の声(「そりゃあバカな考えや」とか「できるわけないろう」っちゅう声)を保留する能力を高めることによって、日常のなかに創造性を取り入れることができるがぜよ。」(マイケル・レイ〈「出現する未来」より抜粋〉)
何か新しいことをやろうとする時、「そりゃあ無理や」とか「できるわけない」とかっちゅうて、まず否定から入る人や、まず「できん理由」を探す人は少のうないがよ。けんど、実はそういう人に才能や創造性がないわけやのうて、創造性を抑える心のなかの分別の声を保留する能力が低いだけやっちゅうことながぜよ。
考えてみりゃあ、どれっぱあ才能のある人やち、創造性のある人やち、「無理や」とか「できるわけない」っちゅう分別の声を、心のなかじゃあ発しゆうがやき。そういう人は、そんな分別の声を保留するっちゅうことを知っちょって、その保留する能力が高いだけやっちゅうことながぜよ。
「無理や」とか「できるわけない」っちゅう分別の声が聞こえてきたら、ちくとその声を保留してもうぜや。分別の声に抑えこまれちょった創造性が、一気に羽ばたくかもしれんがぜよ。