2009年11月04日

龍馬が食べたであろう再現食「龍馬弁当」誕生ぜよ!

 昨日の11月3日(火)は、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)の秋の収穫祭として、「龍馬の息づかいが聴こえる道を巡る」っちゅうイベントを開催したがやき。


 龍馬関連の史跡を紹介しちゅうマップは他にも足るばああるけんど、あんまり歴史に詳しゅうない一般の誰やち興味を持って楽しんでいただけ、


 かつ龍馬の息づかいがホンマに聴こえてくるようなマップは、まだ存在しちゃあせんがやないかと感じて、


 この度の内容を企画することになったがよ。


 ほんで、そんなマップづくりの中で、龍馬の生まれた場所の目と鼻の先に当時藩から魚類の小売を許された「魚の棚」があって、


 その魚屋の1軒が、今もすんぐ近所の料理屋「なごやま」(高知市上町1-6-21 TEL:088-872-1541)さんになっちゅうことを発見!(ちなみにもう1軒あって、そちらはかの「得月楼」さんになっちゅうがよ。)


 坂本家が日々魚を買うたであろう魚屋が今も料理屋として残っちゅうっちゅうがやき、


こりゃその店に、龍馬が食べたであろう再現食があったら、誰やち絶対食べてみたいはずやっちゅうことで、


当会顧問、土佐伝統食研究会代表の松崎淳子先生(高知女子大学名誉教授)に監修をお願いし、「なごやま」さんに作っていただけることになったっちゅう訳ながぜよ。


 さて、会場の「なごやま」さんの2階にゃあ、受付開始時間の11時ばあから、お客様が続々とご来場。


 高知新聞さんに告知記事が掲載されたこともあり、40名限定募集のところに43名っちゅう大入り満員のお客様にご来場いただけたがやき。ご参加者ズラリ


 まっこと有り難いことながよ。


 ほぼ開催予定通りの11時半、まずは理事長のワシからご挨拶と、「龍馬の息づかいが聴こえる道」マップの簡単な解説をさいてもうたがやき。


 続いては、松崎先生に、「龍馬弁当」の内容や、そのレシピの理由らあをお話しいただいたがよ。松崎先生













 ほんで12時ちくと過ぎばあにゃあ、いよいよ待ってましたの「龍馬弁当」の登場!龍馬弁当と樽酒


 みんなあで、龍馬が食べたであろう再現食の「龍馬弁当」に舌鼓をうったがやき。


 司牡丹の樽酒も、昼間やけんどチビッとだけ出さいてもうたがよ。


 さて「龍馬弁当」の絶品内容は、以下の通りぜよ!


●刺身:季節によって変更(秋冬は鯖の刺身とブシュカン)サバ刺身 山田一郎著「海援隊遺文」にゃあ、「龍馬はサバの刺身にダイダイの酢をかけたがが大の好物」と書かれちゅうことからも、いかに龍馬が普段から鮮度のえい魚を食べよったかが分かるがよ。


 サバは足がはやい魚やき、この刺身が好物やったっちゅうんは、「魚の棚」が近所やったお陰やっちゅうことながぜよ。






●鰹のはらんぼ塩焼きとちちこの炒りつけちちこ・はらんぼ・竹輪・蒲鉾
魚屋の近くやったら、魚のアラも簡単に手に入ったはずながよ。


 はらんぼ(鰹の腹身)は脂がのって一番おいしいところ。


 ちちこ(鰹の心臓)はシコシコと歯ごたえのある珍味。


 観光客の方は鰹といやあタタキしか知らんかもしれんけんど、


 はらんぼやちちこ等の珍味が、龍馬の舌を育てたであろうっちゅうことも、知っていただきたいもんながぜよ。


●竹輪と蒲鉾
 家老の五藤家が残した資料に、藩主の遊山の弁当に竹輪や蒲鉾が使われちょったっちゅう記述があり、これらあが藩政時代に既に存在しちょったことが分かるがよ。


 庶民にゃあなかなか手が届かんかったかもしれんけんど、豪商才谷屋の分家となりゃあ、食した可能性は大ながやき。


●煮菜(にざい):季節によって変更(秋冬は「ぐる煮」)ぐる煮 土佐じゃあ寒うなってくりゃあ、よう煮菜を大鍋で煮るがよ。


 こりゃあ煮返すと一層おいしゅうなるがやき。


 普段の具材は、大根、里芋、牛蒡、じゃこらあながよ。


 これらあの具材が「ぐるになっちゅうきぐる煮」ながやと。


 「今日は煮材があるき安心」っちゅう乙女姉やんの声が聴こえてきそうながぜよ。


●酢和え:季節によって変更(秋冬は葱の酢味噌和え)酢和えとじゃこ土佐の高知はよう酢を使うところ。


 また葱もよう食べるところながよ。


 「酢和えでもしょうか」とよう出されるがが「葱とイカの酢味噌和え」。


 皿鉢料理の「組み物」の皿にも定番料理ながやき。

●じゃこ(煮干し)
 イワシの稚魚の煮干し(じゃこ)は、山村でも平野部でも、だしの材料として、またおかずとしても使われよったがよ。


 「乙女姉やんが龍馬にぎっちり食べさいたはず」やと断言する龍馬ファンもおるようながやき。


 骨を丈夫にしてくれるき、育ち盛りの子供にゃあ最適やき、確かに乙女姉やんやったら、龍馬にぎっちり食べさせてそうながぜよ。


●白飯
 土佐二十四万石、香長平野は、家老野中兼山の先見によって、水路を用いて米どころとなったがよ。


 農民じゃち夏は飯がスエるきっちゅうて白飯を食べよったと。


 ほいたら当然武士は白飯やったはずながよ。


●古漬古漬と鰹のアラの味噌汁土佐じゃあ2年物ばあの大根の古漬や、しゃくし菜や潮江蕪(うしおえかぶ:水菜に似た青菜)の古漬がようつくられよったがやき。


●鰹のアラの味噌汁
 鰹の骨はえいだしが出るがよ。


 赤味噌の味でニラを青みにして、骨も椀種にするがやき。


 鮮度がえいと生臭うないし、骨の髄が絶品!


 これをせせり出して、「うまいっ!」と吸うががツウながぜよ。


 尚、この「龍馬弁当」は、松崎先生の監修ながやけんど、土佐料理研究家の宮川逸雄先生にご協力いただいたり、


 大野充彦先生が来年1月に出版される「城下の風景」〜龍馬の生きた土佐〜 (高知新聞企業)を参考にさいていただいたりもしたがやき。食事風景



 ほんで、ご参加いただいちょった宮川先生と大野先生に、ちくと一言ご挨拶をしていただき、








 その後は、「なごやま」のご主人にご挨拶をいただいたがよ。宮川先生大野先生なごやまご主人














 ちなみに、ご参加いただいちょった「土佐酒道会」(http://tosashudokai.net/)の秋月酒店秋月さんに、龍馬の「船中晩酌」野点箱(「10月28日」のブログ参照)の宣伝もしていただいたがやき。


 さて「龍馬弁当」は、皆様から予想以上においしいと大評判。


 これで1890円(税込)やき、こりゃあ、「龍馬伝」とともに大ブレイクしそうな予感がするがやき!


 「龍馬弁当」を食べたい方は、「なごやま」さんまで、要予約にてお願いしますぜよ!


 この後は、いよいよ「龍馬の息づかいが聴こえる道」巡りながやけんど、この続きは、明日のブログにてご紹介さいていただきます。


 楽しみにお待ちくださいや!







土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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この記事へのコメント
大野充彦著『城下の風景』は、2010年2月20日に、高知新聞企業から出版されることになりました。県下主要書店で購入できます。なお、副題は「龍馬の生きた土佐」と変更しました。
竹村社長にはいろいろご高配いただきました。よろしくお伝えください。
Posted by 大野充彦 at 2010年02月12日 08:14
大野先生、コメントありがとうぜよ!
また、「城下の風景」ご出版決定、おめでとうございます!
是非購入さいていただき、このブログらあでもご紹介さいていただきますぜよ!
Posted by 竹村昭彦 at 2010年02月13日 10:06