2009年11月08日

幸せの言の葉〈323〉

「この船は沈みゃあせんろうかっちゅうて考えよったら、船旅の良さ、快適さは何ちゃあないろう。人生もまたしかりぜよ!」(中村天風)


確かにその通りながよ。


船旅で船が沈みゃあせんかとか、飛行機に乗ったら墜落しやあせんかとか、


そんな取り越し苦労な心配ばっかししよったら、何ちゃあ楽しゅうないなるがやき。


そんなこたぁ当たり前に思えるに、意外にも人生でそんな考え方をしゆう人が少のうないがよ。


給料を減らされたら今度はリストラされやあせんかとか、ちくと病気になったらガンになりゃあせんかとか、


人生でそんな取り越し苦労な心配をしよったら、それこそキリがないがやき。


しかもそんな考え方をしよったら、人生の素晴らしさを感じることも難しゅうなるがぜよ。


当たり前のことやけんど、人間は誰やち、いつかは絶対に死ぬるもんながやき。


それを死ぬがが「怖い、怖い」っちゅうて言いよったら、それこそ誰っちゃあ素晴らしい人生をおくることらあて不可能やろうがよ。


そんな心配や恐怖らあて忘れてしまうばあ、ただ生きることに夢中になってもうや。


目の前のやるべきことに一生懸命集中しよりゃあ、取り越し苦労な心配や恐怖らあて、心理的盲点になってしもうて、


ぜんぜんスッカリ忘れてしまうもんながやき。


素晴らしい人生をおくる秘訣があるとすりゃあ、こういうことかもしれんのう!


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