四万十在住の地デザイナー、サコダデザイン代表の迫田司さんが、「四万十日用百貨店」〈羽鳥書店(http://www.hatorishoten.co.jp/) 2100円(税込) 2009年10月30日初版〉っちゅう書籍を出版されたがぜよ。この書籍にゃあ、2007年10月から12月にかけて高知新聞に連載された56回分のエッセイが、全文掲載されちゅうがやき。
「日々のモノにゃあ日々の記憶が刻まれちゅう」っちゅう迫田さんが、溶け込みすぎて見えんなったモノにこそ、その土地のくらしの本質が潜んじゅうとして、
誰も知らん四万十で発見される楽しゅうて愉快な日常と非日常の姿を撮り、綴ったっちゅうエッセイは、連載当時から人気が高かって、ワシの周りにも書籍化を待望しちょった人が少のうなかったがよ。
さらに追加で、番外編5回分も収録。
また、今年の夏、記事に紹介されたモノを集めた個展が東京で開催されちょって、そん時の様子らあもカラー写真で収録されちゅうがやき。
内容についちゃあ、是非ご購入されご一読されることをオススメするがやけんど、ちくとひっとつばあご紹介しちょこうか。
「四万十日用百貨店」店主の迫田さんが選んだ商品番号�，蓮◆峽攣優肇薀奪�」ながよ。
迫田さんは、山の暮らしに欠かせん軽四トラックは、運搬っちゅう本来の機能以外にも、四万十にゃあまっと楽しい使い方があるっちゅうがやき。
草刈り作業の後の慰労会らあで、汚れたまんまで集会所に上がるがは忍びないっちゅうことで、軽四トラックの荷台の上がアッちゅう間に宴会場になる。
漁師と猟師の差し入れが鍋ごと置かれて、山間リストランテのバイキング店になる。
いろんなもんをこぼしたち、最後に水でジャーッと流しゃあ元に戻る。
流域の婦人部が開催する市じゃあ、野菜や田舎寿司、干し物や漬物らあが並ぶ、商品陳列ショーウインドウになる。
さらに、大自然を舞台にしたコンサートホールの特設ステージにもなるっちゅうがやき！
迫田さんくの田植えに、歌う旅芸人「う〜み」さんが来られた時のこと。
せっかくやき、田んぼでコンサートをやろうっちゅうことで、小学校から借りた足踏みオルガンを軽四トラックの荷台に乗せてステージにして、
お客さんは畦にずらりと並んで、コンサートを楽しんだっちゅうがよ。
う〜みさんの歌声に、石垣からネズミやらヘビやらが顔を出したり、野鳥が集まって来たりして、
ディズニー映画のワンシーンみたいなコンサートになったっちゅうがやき！
ワシゃあこのエッセイを読んで、かなり本気で軽四トラックが欲しゅうなってしもうたばあながよ！
こんな具合に、「肥料袋」「トタン波板」「薪」「沈下橋」「くわ」「うなぎばさみ」「防災無線」「斧」「ポットン便所」らあの四万十の日常のもんを、
迫田さん独自の視点で、こぢゃんと楽しゅう紹介されちゅうがやき。
この迫田さんの、日常のフツーのもんの中から楽しさを見い出すっちゅう視点は、こぢゃんとビジネスの参考にもなるがぜよ。
フツーのもんから楽しさを発見できて、それを読んだ読者が、そのフツーのもんが欲しゅうなってしまうっちゅうがやったら、
どんな商品やサービスやち、お客様が欲しゅうなるように紹介できるっちゅうことながやき！
確かに迫田さんは、そんなパワーに満ちあふれちゅうがよ。
迫田さんと話しよったら、こぢゃんといろんな楽しいアイデアらあが次から次へとあふれ出いてきて、まっこと止まらんなることが度々あるがやき。
そんな中から、司牡丹の日本名門酒会四国地区限定商品の永田農法純米酒「日土人(ひとびと)」のネーミングやデザインも生まれてきたし、
発売4ヶ月で約1万本を出荷して大ヒット商品となった「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(柚子リキュール)のデザインも誕生したがぜよ。
とにかくこの本にゃあ、いかにしてフツーのもんからキラリと光る魅力を引き出しちゃることができるかのヒントらあが満載ながよ！
迫田司さんの「四万十日用百貨店」・・・この本は、まっことオススメながぜよ！
四万十日用百貨店
クチコミを見る
