「私らあにとって、もっとも恐ろしい敵は不遇やのうて、私らあ自身のためらいながよ。自分でこんな人間やと思うちょったら、それだけの人間にしかなれんがやき。」(ヘレン・ケラー)
世の中にゃあ、自分の不遇を嘆きゆう人がそれこそ山ばあおるがやき。
けんど、その不遇の極みみたいな三重苦のヘレン・ケラーさんが、
もっとも恐ろしい敵は不遇やのうて、ワシらあ自身のためらいやっちゅうがぜよ。
ほいたらまず、ちんまい不遇を嘆きゆう自分が恥ずかしゅうならんかよ。
ほんでその恐ろしい敵、ためらいたぁ、「自分はこれっぱあの人間や」っちゅう思いこみのことながやき。
そりゃあ自分で自分に自己暗示をかけるみたいなもんで、
これっぱあの人間やと思いこんだら、それっぱあの人間にしかなれんっちゅうことながよ。
けんど考えてみりゃあ、自己暗示にためらう必要らあてないがやき。
好きなばあ想像の翼を羽ばたかいて、自分はこぢゃんとドデカイ人間やっちゅうて思いこんでもうぜや。
ほいたら、どれっぱあやちこぢゃんとドデカイ人間になれる可能性が、無限に膨らんでいくっちゅうことながぜよ!