2010年03月14日

幸せの言の葉〈349〉

「川に入りゃあどうせ濡れるぜよ。」(坂本龍馬)


今回は、龍馬さんがこの通りの言葉を語ったかどうかは分からんし、事実はどうやったか分からんけんど、有名な龍馬さんの逸話からながよ。


龍馬さんは、ちんまい子供の時はよう泳がんかったがやけんど、乙女姉やんの訓練の成果で泳ぎがうもうなって、近所の鏡川によう泳ぎにいくようになったがやと。


ほんで、ある雨の日、龍馬さんが鏡川に向こうて走って行きよったらしいがやき。


ほいたら途中で、剣術の先生の日根野弁治さんに会うたがやと。


弁治さんが、「こんな雨の日にどこへ行きゆうがな?」っちゅうて聞いたところ、龍馬さんは「鏡川に泳ぎに行きよります」っちゅうて答えたっちゅうがよ。


弁治さんが「なんちゃあこんな雨の日に泳がいじゃちえいろがよ」っちゅうて言うたところ、龍馬さんは「川に入りゃあどうせ濡れるぜよ」っちゅうて答えたっちゅうがぜよ。


確かに考えてみりゃあ、龍馬さんの言う通りながよ。


川に入りゃあ濡れるに決まっちゅうがやき。


けんど普通の発想やったら、わざわざ雨の日に川に泳ぎに行ったりはせんがよ。


ほんじゃき、誰っちゃあ泳ぎやあせんき、川はすいちょって、水練の稽古も自由にようできるっちゅうことながやき。


物事にとらわれんと、誰っちゃあ思いもよらんような独自の発想ができる、いかにも龍馬さんらしいエピソードやと思わんかよ?


この記事へのトラックバックURL