2010年03月22日

幸せの言の葉〈352〉

「月と日のむかしをしのぶみなと川 流れて清き菊の下水(したみず)」(坂本龍馬)


「湊川にて」と題して、龍馬さんが詠草した和歌ながよ。


現在の神戸駅近くにある湊川神社は、楠木正成(くすのきまさしげ)公が後醍醐天皇のために戦うて没した地ながやき。


幕末、多くの志士らあがこの楠公(なんこう)の精神に感銘を受け、勤王の志を鼓舞されたらしいがよ。


龍馬さんもこの地でぬかづき、楠公を偲んでこの和歌を詠んだがやき。


「菊」は天皇家を表しちゅうがよ。


ほんじゃきこの和歌の意味は、「湊川の地にたたずんじょったら、楠公を筆頭に、天皇家のために清い忠義を尽くして命を落といた志士らあのことが、昔の月日がしのばれるがぜよ。」っちゅうことながやき。


長州の吉田松陰さんも楠公の精神を尊び、「公の志をもって生きりゃあ、落命することもあるろうけんど、その精神は永遠に語りつがれるがぜよ。」(「七生説」)っちゅうがよ。


こういう「魂は時を超えて受け継がれる」っちゅう死生観は、現代じゃあ古くさいと言われるかもしれんけんど、大事を成そうとするもんにとっちゃあ、必要な感覚やないろうか。


自分の命あるうちにゃあ到底成し遂げることができんような大事を成そうとすりゃあ、こういう死生観を持つしかないっちゅうことやないろうかのう。



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この記事へのコメント
竹村社長、私が戦国武将の中で最も尊敬する武将が、
楠木正成なのです。ちょっとマイナーであまり表には
出てきませんが太平記は何度も読みました。
以前、NHK大河ドラマでも「太平記」がありました。
そのとき、楠木正成役は武田鉄也さんでしたね。
そして弟の楠木正季役に赤井英和さんだっと思います。

関西に出張のときは、湊川神社で必ずお参りをします。
また、四条畷ではご子息の楠木正行が戦死したところでもありますね。

楠公の取った戦法は今でこそ多くは語られませんが、まさに
ゲリラ戦法だったそうで、今のビジネス戦略にも参考になる
箇所が多くあります。

こういう意志をもっと今の若い人たちも見習ってほしいものです。
Posted by 増田健治 at 2010年03月22日 10:41
増田先生、コメントありがとうぜよ!
実はワシゃあ「太平記」は読んだことないがやき。けんどいまこぢゃんと読みとうなってしもうてちくと困っちゅうがよ。
実はワシゃあ歴史小説が大好きながやけんど、封印しちょってあんまり読まんようにしちゅうがやき。何でかゆうたら、ハマってしもうて徹夜で読んでしもうたりするき、仕事にさしつかえるきながよ。先日もつい司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」(吉田松陰さんと高杉晋作さんが主人公)4巻を、こぢゃんと忙しい中1週間ばあで一気に読破してしもうて、寝不足で大変やったがやき。
歴史小説は長いがが多いきに、ちくと困りもんながぜよ!どういたらえいがやろうのう?
Posted by 竹村昭彦 at 2010年03月22日 19:11
竹村社長、私も歴史小説は大好きです。
楠木正成にしても、彼の生き方に共感しています。
「世に棲む日日」ですか、私も読みました。
じつは、司馬遼太郎さんは大好きです。
「竜馬がゆく」は代表作ですね。(これ、大好きです)
歴史小説はあまり読まない方がいいかもしれんですね。
寝不足になりますからね。すーっと読み流した方がいいかも
しれませんね。

とにかく、いっしょに日本酒を盛り上げましょうゼヨ!



Posted by 増田健治 at 2010年03月22日 19:20
増田先生、またまたコメントありがとうぜよ!
司馬遼太郎さんはワシも大好きで、特に「坂の上の雲」と「竜馬がゆく」は是非もういっぺん読みたいと思うちゅうがやけんど、ハマり過ぎて寝不足になるがが怖いきに、ちくと躊躇しちゅうがよ。

また、明日の「福岡・司牡丹の会」はお世話になります。よろしゅうお願い申し上げますぜよ!
Posted by 竹村昭彦 at 2010年03月23日 13:14