「天下の事に引きくらべ候えば、一家の事はかへりみるにいとまなし」(坂本龍馬)
天下のことに比べりゃあ、家のことらあ心配しゆう暇はないぜよ・・・京都、長崎、熊本、江戸と、各地を奔走しゆう龍馬さんの手紙からの一節ながよ。
現代でも、家のことらあ何ちゃあ顧みん仕事三昧のビジネスマンが、これと似いたことを言うことがあるがやき。
ワシらあじゃち仕事三昧で、結果的にゃあ「一家の事はかえりみるにいとまなし」になっちゅうがよ。
けんどワシゃあ、安易にこういう言葉を吐くべきやないと思うちゅうがやき。
龍馬さんは、「天下の事に引きくらべ候えば」っちゅうがぜよ。
ほいたらワシらあは、「天下の事」っちゅうて言えるばあのデッカイ仕事をしゆうかよ?
龍馬さんが成したばあのデッカイ仕事に奔走しゆうろうか?
ワシらあは安易に「家のことらあ心配しゆう暇はない」らあて言うたらイカンがやないろうか?
毎日毎日仕事に追われて、結果的に「一家の事はかえりみるにいとまなし」になっちゅうかもしれんけんど、もしこの言葉を使うがやったら、龍馬さんに負けんばあの、まっとまっとデッカイ仕事を成さにゃあイカンっちゅうことながぜよ!