「達人の見るまなこはおそろしきものとや、つれづれにもこれあり。猶エヘンエヘン。」(坂本龍馬)
「つれづれ」たぁ「徒然草」のことながよ。
「徒然草」の中に、「達人の見る眼は少しもあやまる所あるべからず」っちゅうてあって、龍馬さんはそれを手紙に引用しちゅうがやき。
龍馬さんの言う「達人」たぁ、勝海舟先生のことながよ。
つまり龍馬さんは、『「徒然草」にも「達人の見る眼は恐ろしいもんじゃ」と書いちゅうとおり、勝海舟先生っちゅう達人にワシゃあ認められたがぜよ。エヘンエヘン。』っちゅうて乙女姉やんに自慢しゆうがぜよ。
勝海舟先生は、幕閣でありながら、龍馬さんらあみたいな有能な若者である脱藩浪人らあに、徹底した教育を施したがやき。
教育の成果が出るがは、通常20年先か30年先ばあになるもんながよ。
それでも勝先生は、一刻をあらそうような緊迫した情勢の中で、有能な若者らあへの教育っちゅう道を選んだがぜよ。
きっとこの若者らあの中から、日本を変えるようなリーダーとなる人材が出てくると信じて・・・。
結果的にゃあ、この手紙ん時からわずか4年で、龍馬さんらあは薩長同盟や大政奉還っちゅう偉業を成し遂げ、日本を変えることになるがやき。
やっぱしどんなことやち何事かを成し遂げろうとするがやったら、たとえどれっぱあ一刻をあらそうような緊急事態やっちゅうたち、人材育成が王道やっちゅうことながぜよ。