2010年07月24日

幸せの言の葉〈390〉

「藤の花 今をさかりと 咲つれど 船急がれて 見返りもせず」(坂本龍馬)


「淀川をさかのぼりて」のタイトルがついちゅう、龍馬さん詠草の和歌ながよ。


意味は、「淀川を船でさかのぼりよったら、真っ盛りに咲き誇る藤の花が見えてきたがよ。けんどワシゃあ先を急いじょったきに、振り返って眺めたりするヒマもなかったがぜよ。」っちゅう感じやろか。


ほんでこっからはワシの空想ながやき。


「淀川をさかのぼりて」っちゅうことは、大阪から京都に向かいゆうっちゅうこと。


藤の花が盛りっちゅうことは、新暦じゃあ5月初旬から中旬ばあやき、旧暦じゃあ3月下旬から4月初旬頃。


ほいたら、龍馬さんは文久3年(1863年)4月初旬に大阪から京都の松平春獄さんのもとをたずねちゅうきに、こん時に詠草した和歌やないろうか。


この前年の文久2年12月に勝海舟さんに弟子入りしてから、こぢゃんといろんな人に会いに行くようになり、やっと歴史の歯車が動きはじめた矢先っちゅう頃ながよ。


ほんじゃき龍馬さんはこぢゃんと張り切って動き回りよって、「藤の花」のように美しい女性・・・平井加尾さんじゃろか、千葉佐那さんじゃろか・・・に目移りがしそうな気持ちを抑えて奔走しゆうっちゅう気持ちを、この和歌に託したがやないろうかのう。






この記事へのトラックバックURL