「かぞいろの 魂やきませと 古里の 雲井の空を 仰ぐ今日哉」(坂本龍馬)
「父母の霊を祭りて」のタイトルがついちゅう龍馬さん詠草の和歌やき、ちょうどこれからのお盆の時期にピッタリながやき。
「かぞいろ」たぁ両親、父母のこと。
「魂(たま)や来ませ」たぁ、亡くなった方の魂よ、こちらへ来てくださいっちゅう祈りの言葉の意味。
「雲井の空」たぁ、秋の空のように雲が高いくにある晴天の空のことながよ。
ほいたらこの和歌の意味は、「父上、母上の魂よ、お盆やきにワシのもとへ戻んてきてくださいや。雲がこぢゃんと高いくにある故郷土佐の初秋の空は晴天で、仰ぎ見りゃあまっこと心地えいぜよ。」っちゅう感じになるろうか。
龍馬さんの母幸さんは龍馬さんが12歳の時に、父八平さんは21歳の時に亡くなっちゅうがやき。
両親とも早いうちに亡くしちゅう龍馬さんやき、父上母上に、まっとまっと話したいことがあったがやないろうかのう。
そんな龍馬さんの、両親に対する愛情があふれ出してくるような、心に響く和歌ながよ。
もうまあお盆。
ワシらあも龍馬さんを見習うて、ご先祖様にまっと感謝せにゃあイカンがぜよ。