「君かため よのため思ひ 嘆くには 悲しといふも 悲しかりけり」(三条実美)
坂本龍馬さんと中岡慎太郎さんの死を悼み、三条実美(さんじょうさねとみ)さんが詠草した和歌3首のうちの2首は、前回と前々回「幸せの言の葉」〈410〉と〈409〉でご紹介したけんど、その3番目の歌がこれながよ。
「龍馬さんと慎太郎さん自身のため、そして世の中のためを思うて嘆くにゃあ、悲しいっちゅうて言うことすら悲しいがぜよ。」っちゅうような意味じゃろか。
ちなみに1首目は、「新しい日本をつくろうと誓うた龍馬さんと慎太郎さんがおらんなってしもうたことが悲しい。」っちゅうような意味やき、まずは悲報に触れて驚き、その悲しみを率直に詠うちゅうがやき。
続いての2首目は、「龍馬さんと慎太郎さんは神様となってこの国を守ってくれるろう」っちゅうような意味やき、一転して勇ましい歌になっちゅうがよ。
つまりこの3首は、まず「驚き悲しみ」、次に「勇ましく讃え」、最後に「やっぱり悲しい」っちゅう流れになっちゅうがやき。
実美さんの心情の流れがリアルに現れちゅう、見事な三部作ながぜよ。