「日月は転丸の如く 追想豈漠然たり 一龍棺を蓋して後 既に過ぐる十五年」(勝安芳)
龍馬さんの十五年忌祭にさいして、坂本直(高松太郎)さんに贈られた勝海舟さんの追悼詩ながよ。
「月日が過ぎるがは丸いもんが転がるように速いがよ。過去を想い出して偲ぶとき、どういてぼんやりとして想い出せんことがあるろうか、いやハッキリと想い出せるがやき。龍馬さんの棺に蓋をしてから、既に十五年が過ぎたがぜよ。」っちゅうような意味ながやき。
海舟さんは維新後は、旧幕臣の代表格として、外務大丞、兵部大丞、参議兼海軍卿、元老院議官、枢密院顧問官らあを歴任し、伯爵に叙されちょったがよ。
けんど、こんな新政府の役職に就きもって、出勤して椅子に座って黙っちゅうような日々を送りよったがやと。
本人は「部下に仕事を丸投げして、判子を押すだっけのような仕事しかしてないよ」っちゅうて語りよったっちゅうがやき。
龍馬さんが生きちょったら、海舟さんはもうちくと違う人生を送っちょったがやないろかのう。