「世の中にはいろいろな人間がおるがじゃ。意見が違うて当たり前ちや。そうじゃろ。けんどの、日本が異国のもんになってもえいと思うちゅう日本人は誰っちゃあおらん。誰っちゃあおらんぞ、以蔵。日本人同士でけんかしゆう場合じゃないがぜよ。みんなあがひとつになって異国に立ち向かわんといかんがじゃき。わかるろう、以蔵。」(坂本龍馬・「龍馬伝」より)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」第15話における、龍馬さんの言の葉ながよ。
ついに下士でありながら土佐藩を動かすまでの力をつけた武市半平太さんは、藩主山内豊範さんと共に京の都に入るがやき。
そこで半平太さんは、岡田以蔵さんをうまいこと使うて、尊王攘夷の邪魔になるもんらあを、次々と暗殺していくがよ。
そんなある日、京の町で偶然以蔵さんと出会うた龍馬さんは、会話の中で以蔵さんの言う「武市先生の役に立っちゅうすごい仕事」が、人斬りじゃと勘づくがやき。
そこで龍馬さんは、「以蔵。おまんが武市さんを慕うちゅうことはようわかっちゅう。けんど、人の道に外れたことをしたらいかんぞ。」っちゅうて以蔵さんを諭すがよ。
「・・・えッ」っちゅうて驚く以蔵さんに、続いて龍馬さんが語ったがが、今回の言の葉ながやき。
「世の中にはいろいろな人間がおるがじゃ。意見が違うて当たり前ちや。そうじゃろ。けんどの、日本が異国のもんになってもえいと思うちゅう日本人は誰っちゃあおらん。誰っちゃあおらんぞ、以蔵。日本人同士でけんかしゆう場合じゃないがぜよ。みんなあがひとつになって異国に立ち向かわんといかんがじゃき。わかるろう、以蔵。」
「意見が違うて当たり前」・・・「日本が異国のもんになってもえいと思うちゅう日本人は誰っちゃあおらん」・・・みんなあ目指すところは一緒やけんど、意見が違うき方法や道筋が違うっちゅうだけのことながよ。
何か事を成そうとして意見が分かれた時、ワシらあはこの龍馬さんの言の葉を思い出し、まっことよう噛みしめにゃあイカンがぜよ。
「龍馬伝Ⅱ」(作 福田靖 ノベライズ 青木邦子 NHK出版)より