「けんど、わしは人を斬ろうとは思わんがです。そもそもわしが強いと知っちゅう者はけんかを吹っかけてきませんき。つまり・・・わしが言いたいがは・・・今、日本が異国の言いなりになっちゅうがは、戦になったら負けることがわかっちゅうきぜよ。けんど、強い海軍さえあったら、誰っちゃあに負けん剣の腕があったら、戦にはならん。そうじゃ、日本はもう開国しちゅうがじゃき、技術を学んで日本の軍艦をどんどん造ったらえいがぜよ!ほんでほかのこともどんどん取り入れて異国と渡り合えるほどの文明を持ったら、日本は安泰となりますき。そうじゃ!戦をせんでも攘夷が成し遂げられますき。」(坂本龍馬・「龍馬伝」より)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」第16話における、龍馬さんの言の葉ながよ。
ついに龍馬さんは、念願やった勝麟太郎さんに出会うがやき。
異国と戦になったら日本は勝てん。
けんど日本を異国の属国にさせるわけにゃあイカン。
ほいたら、どういたらえいがか・・・。
勝さんの質問に答えもって、龍馬さんは自分自身の中にある答えの手がかりを探り、考えを整理し、とつとつと語り始めるがやき。
龍馬「日本は・・・島国ですろう。四方を海に囲まれちゅう。異人はみんなあ海から来るわけですきに、それに立ち向かうには、やっぱり何よりも軍艦が一番大事ですろう。強い海軍がないといかんろう。」
勝「軍艦の大筒で、異人どもを蹴散らせってことかい。」
龍馬「いえ、そういうことではないですき。」
勝「じゃあ何だい。海軍を持ちゃあどうなるってんだ。」
龍馬「それは・・・それは・・・。」
龍馬「わしは千葉道場で剣術を学びました。ほんで北辰一刀流の目録をもろうたがです。おこがましい言い方をしたら、わしは、強いがじゃ。」
勝「何が言いてえんでえ。」
そこで龍馬さんは、この言の葉を語るがよ。
龍馬「けんど、わしは人を斬ろうとは思わんがです。そもそもわしが強いと知っちゅう者はけんかを吹っかけてきませんき。つまり・・・わしが言いたいがは・・・今、日本が異国の言いなりになっちゅうがは、戦になったら負けることがわかっちゅうきぜよ。けんど、強い海軍さえあったら、誰っちゃあに負けん剣の腕があったら、戦にはならん。そうじゃ、日本はもう開国しちゅうがじゃき、技術を学んで日本の軍艦をどんどん造ったらえいがぜよ!ほんでほかのこともどんどん取り入れて異国と渡り合えるほどの文明を持ったら、日本は安泰となりますき。そうじゃ!戦をせんでも攘夷が成し遂げられますき。」
勝「おめえは面白え!合格だ、坂本。」
龍馬さんが、勝麟太郎さんの弟子となった瞬間ながぜよ。
「龍馬伝Ⅱ」(作 福田靖 ノベライズ 青木邦子 NHK出版)より