2010年11月28日

幸せの言の葉〈429〉

「アメリカがどんなにワンダホーでも、わしゃあ日本人じゃけん。わしゃあアメリカの凄いがを目の当たりにするたんびに、日本じゃちこれぐらいのことはできる!日本人じゃち負けりゃあせん!と拳を握りしめたがじゃ。わしゃあアメリカでもろうた知識を、日本のために役立てたいと思うて戻んてきたがじゃけん。」(ジョン万次郎・「龍馬伝」より)


NHK大河ドラマ「龍馬伝」第17話における、ジョン万次郎さんの言の葉ながよ。


晴れて勝麟太郎さんの弟子になり、日本人だっけの操舵で世界で初めて太平洋を横断したっちゅう咸臨丸の甲板に乗った龍馬さんは、こぢゃんと感激しまくるがやき。


ほんでその甲板で、ジョン万次郎さんに会うがぜよ。


土佐の漁師やった万次郎さんは、乗っちょった船が遭難しアメリカの船に救助され、以後十余年をアメリカで暮らし、西洋の科学や文化らあを学んで日本に帰国したがよ。


ほんでその万次郎さんの豊富な知識を書物にまとめたがが土佐の河田小龍さんで、その知識が龍馬さんの目を初めて世界に向けて見開かいたがやき。


そんな万次郎さんに出会えて、これまた感激しまくりの龍馬さん。


「大統領は、商人でも百姓でもなれるゆうがはホンマですろうか。」っちゅうて質問するがよ。


万次郎「大統領は日本の殿様のように代々受け継がれるがじゃないがやけん、みんなあで選ぶがじゃけん。」


龍馬「みんなあで!?」


万次郎「アメリカゆう国は民が国の行く末を決めるがじゃ。」


龍馬「民が・・・」


腰を抜かすばあ驚く龍馬さん。


ほんで「けんど万次郎さんは、どういて日本に・・・アメリカがそんなワンダホーな国やったら戻んてくることはなかったですろう。」っちゅうて訊ねるがやき。


「いい質問だなあ」とニヤリと笑う勝さん。


そこで万次郎さんがためらうことのう言い切ったがが、今回の言の葉ながよ。


「アメリカがどんなにワンダホーでも、わしゃあ日本人じゃけん。わしゃあアメリカの凄いがを目の当たりにするたんびに、日本じゃちこれぐらいのことはできる!日本人じゃち負けりゃあせん!と拳を握りしめたがじゃ。わしゃあアメリカでもろうた知識を、日本のために役立てたいと思うて戻んてきたがじゃけん。」


この万次郎さんの言の葉に、龍馬さんの目は感激に潤んだがぜよ。


「龍馬伝Ⅱ」(作 福田靖 ノベライズ 青木邦子 NHK出版)より



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