2011年01月09日

幸せの言の葉〈441〉

「薩摩がどっちにつくかで勝負の行方は変わるがじゃき!薩摩と長州が犬猿の仲じゃゆうことはよう知っちょります。けんど、今はそういうことを言いゆう場合ではないろう。どんなに仲が悪うても、小曾根さんらあは麻雀をしゆうがじゃき。儲けのためには誰とでも手を組むしたたかさを商人は持っちゅう。侍もつまらん意地らあ捨てて、商人を見習わんといかんがじゃないがですろうか。」(坂本龍馬・「龍馬伝」より)


昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」第30話(小説版では第29話)における、龍馬さんの言の葉ながよ。


ついに龍馬さんが、薩摩の西郷さんに秘策を持ちかけるがやき。


龍馬「西郷さん、このまま幕府の下におったら薩摩の将来はないがです。」


西郷「まだそいを・・・。」


龍馬「聞いてつかあさい!」


西郷「幕府に逆らうこつなんどできるわけがなか。戦になったら薩摩に勝ち目はなかとじゃ。」


龍馬「あります!幕府に勝てる手立てがあるがじゃき。」


西郷さんは、まさかと出て行こうとする動きを止めるがよ。


龍馬「長州と手を組むがぜよ。」


西郷「・・・何じゃっち。」


龍馬「長州は底力のある国じゃ。どこよりもよう学び、どこよりも戦う気力に満ちちゅう。」


西郷「何を言い出すっとか。」


龍馬「けんど、幕府は諸藩の支えでいばっちゅうだけぜよ。薩摩を味方につけんと長州を討つことはできんろう。」


西郷「坂本!」


西郷さんは黙らせろうと一喝するけんど、龍馬さんはたじろがんと、この言の葉を語るがやき。


龍馬「薩摩がどっちにつくかで勝負の行方は変わるがじゃき!薩摩と長州が犬猿の仲じゃゆうことはよう知っちょります。けんど、今はそういうことを言いゆう場合ではないろう。どんなに仲が悪うても、小曾根さんらあは麻雀をしゆうがじゃき。儲けのためには誰とでも手を組むしたたかさを商人は持っちゅう。侍もつまらん意地らあ捨てて、商人を見習わんといかんがじゃないがですろうか。」


西郷「長州と・・・手を、組む。」


龍馬「薩摩が助かる道はそれしかないがじゃ。」


ここから、あの幕末の奇跡と言われた「薩長同盟」へと進んでいくがぜよ。


「龍馬伝Ⅲ」 作 福田靖 ノベライズ 青木邦子 NHK出版)より


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この記事へのコメント
始めまして、竹村社長。

昨日、御社の「ほてい」にて、
永田農法 佐川山田錦 純米吟醸を買わせて頂きました。大吟醸かと思うくらいのスッキリ感と、特上の山田錦を感じさせる味わいが、大変美味しかったです。私は、様々な蔵の金賞受賞酒を好んで飲んでいるのですが、それらに負けないくらいの上質感を楽しむことが出来、純米吟醸でも米が違うとこうも違うのだなと、あらためて日本酒の奥深さを実感した次第です。

もし可能なら、この永田農法 佐川山田錦による大吟醸を味わってみたいです。きっと、並み居る金賞酒の中でも、抜群の日本酒になるではないかと思うのですが、竹村社長はどう思いますか?

高知に行った際には、また「ほてい」にて、永田農法 佐川山田錦 純米吟醸を買いたいと思います。良い酒を提供してくださり、有難うございます。
Posted by ポンツ at 2011年01月09日 22:23
ポンツさん、コメントありがとうぜよ!
また「ほてい」にお越しいただき、永田農法・佐川・山田錦のお酒をご購入いただき、さらにこぢゃんとお誉めいただき、重ねて御礼申し上げます。
実はあのお酒は、「佐川」と「窪川」の2ヶ所で育てた山田錦を、2種類の商品として販売しよったがやけんど、残念ながらまもなく終売となって、この春からは佐川と窪川がひとつになって、「司牡丹・永田農法・山田錦・純米吟醸」としてリニュアル新発売されることになっちゅうがやき。
せっかくお気に入りいただいたに申し訳ございませんが、またこの春からの新商品、「司牡丹・永田農法・山田錦・純米吟醸」を、何とぞよろしゅうお願い申し上げますぜよ!
Posted by 竹村昭彦 at 2011年01月10日 08:39